新型コロナウイルス感染症(COVID-19)研究用エクソンヒト化マウス完成について

2022/03/07  株式会社 トランスジェニック 


2022 年 3 月 7 日
各 位
会 社 名 株式会社トランスジェニック
代表者名 代表取締役社長 福 永 健 司
(コード番号 2342 東証マザーズ)
問合せ先 取締役 船 橋 泰
( 電 話 番 号 03-6551-2601)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)研究用エクソンヒト化マウス完成について

当社は、当社独自技術であるエクソンヒト化マウス技術国際特許出願済 WO/2020/240876を用いて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)研究用エクソンヒト化マウスの開発を開始する旨をお知らせしておりました(2020 年 3 月 9 日付リリース新型コロナウイルス感染症(COVID-19)研究用エクソンヒト化マウスの開発について)。このたび、同マウスが完成しましたのでお知らせいたします。

今後、同マウスを提供することで、公的研究機関等における COVID-19 の感染・発症メカニズムの解明、感染症対策研究に貢献してまいります。

このたび完成した COVID-19 研究用エクソンヒト化マウスは、同ウイルスの感染に必要な受容体のアンジオテンシン変換酵素 2(angiotensin converting enzyme-2、以下、ACE2)をヒト化することで本来のヒトに近い感染状況を再現する ACE2 エクソンヒト化マウスモデルです。

当社は、創業来各種検査用抗体試薬の開発・提供および創薬支援ツールとしての遺伝子改変マウスを提供してまいりました。遺伝子改変マウスのリーディングカンパニーとして培ってきた技術で強力に開発をすすめております。その一環で開発しましたエクソンヒト化技術は、既に開発に成功したトランスサイレチン(TTR)エクソンヒト化マウスにおいて、研究成果の論文発表及び当該TTR エクソンヒト化マウスを用いた遺伝子治療実験の検証で有用性について報告しております。また、東京大学医科学研究所先進動物研究分野及びC4U株式会社との共同研究も開始しております。ACE2 エクソンヒト化マウスは、TTR エクソンヒト化マウスに続くエクソンヒト化技術に基づいた臨床を反映したモデルマウスとなり、今後も臨床研究に有効なエクソンヒト化モデルマウスの作製受託あるいは共同開発を推進していきたいと考えております。

なお、現時点においては、2022 年 3 月期及び 2023 年 3 月期の連結業績への影響はございません が、今後開示すべき事項が発生した場合には、速やかにお知らせいたします。

当社グループは今後も引き続き、付加価値の高い創薬支援サービスの充実を図ってまいります。

◆ご参考
【ACE2 エクソンヒト化マウス】

以上

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