つばめBHB株式会社への出資について

2022/07/25  三井住友信託銀行 株式会社 

2022 年7月 25 日
三井住友信託銀行株式会社

つばめ BHB 株式会社への出資について

三井住友信託銀行株式会社(取締役社長:大山一也、以下「当社」)は、革新的な触媒技術を用いたアンモニア合成システムの実用化を進めている東京工業大学発のスタートアップ企業であるつばめBHB株式会社(代表取締役:渡邊昌弘、以下「つばめBHB社」)に出資いたしましたのでお知らせします。

つばめBHB社は、2017 年に東京工業大学の細野秀雄栄誉教授が発明したエレクトライド触媒を用いたアンモニア合成システムの実用化を進めるために、東京工業大学、味の素株式会社、ユニバーサルマテリアルズインキュベーター株式会社によって設立されました。

つばめBHB社の触媒技術は、約 100 年前に開発され、現在も主流となっているハーバー・ボッシュ法よりも低温・低圧でのアンモニア合成が可能な点が特長で、アンモニア製造設備の小型化、オンサイトでのアンモニア生産体制の構築に繋がることが期待されています。

この技術により、アンモニア輸送の問題から窒素肥料が不足しているアジアやアフリカでの飢餓の解決、燃料アンモニアによる二酸化炭素排出量削減など、環境問題への貢献等を通じて持続可能な社会の実現を目指しています。

当社は 2021 年より、地域の未利用エネルギーから安価に水素を製造するシステムの開発と実証試験に着手しており、製造した水素を地域で活用するグリーン水素サプライチェーン構築に向けた取り組みを推進しています。製造したグリーン水素に窒素を加えて反応させることで更にグリーンなアンモニアを合成することが可能となる等、つばめBHB社への出資は、当社が推進するグリーン水素サプライチェーン構築に向けた取り組みの一環でもあります。

今般の出資を通じて、つばめBHB社をグリーン水素サプライチェーン構築に向けた戦略的パートナーと位置付け、アンモニア合成システム導入先のソーシングをサポートするなどの協業を推進することで、脱炭素社会の実現に向けたインパクトの創出に貢献していきます。

以 上

関連業界