フォトロン、40方向以上から高速現象を撮影し、3Dモデル動画化を可能にする「High Speed Volumetric Capture」を開発し、受託サービスの提供を開始

2023/05/22  株式会社 フォトロン 

2023 年 5 月 22 日

40 方向以上から高速現象を撮影し、3D モデル動画化を可能にする
「High Speed Volumetric Capture」受託サービスを開始

株式会社フォトロン(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 瀧水隆)は、数十台のハイスピードカメラを用いて、高速現象を3Dモデル動画化する受託サービス「High Speed Volumetric Capture(ハイスピードボリュメトリックキャプチャ)」(以下「HSVC」)を2023年6月中旬より開始します。価格は「110万円(税込)~」を予定しており、3年間で5億円の売上を計画しています。

サービス名称
受託サービス開始日
価格(税込)

High Speed Volumetric Capture
(ハイスピードボリュメトリックキャプチャ)
2023 年 6 月中旬 開始予定
110 万円~

背景・目的
自動車開発市場における「エアバッグが展開される前の折りたたみ方」は、長年の研究結果として非常に複雑化しており、CAEによるシミュレーションにおいても多数の条件分岐により膨大な計算時間を要しています。そのためエアバック展開試験では、シミュレーションの効率化やシミュレーション結果と実際の展開現象がどれほど合致しているのかを把握する必要性が課題となっています。しかし、多くの撮影では、2~3台のカメラを同期させての撮影となり、複雑に折りたたまれているエアバッグの展開現象を細部まで確認することは困難でした。

当社ではこのような課題を解決するため、1秒間に1,000枚以上の撮影が可能なハイスピードカメラ41台を用いて対象を撮影し、そこから取得した膨大な画像データを合成・最適化して3Dモデル動画にする技術『High Speed Volumetric Capture(ハイスピードボリュメトリックキャプチャ)』(特許出願中)の開発に成功しました。この技術を活用することにより、従来の解析シミュレーションソフトウェアでは数ヶ月はかかっていた開発工数を、たった数日に短縮することが期待できます。

また、数十台のハイスピードカメラを試験現場に用意することは容易ではないため、実験・撮影可能なスタジオ(栃木テクニカルセンター)も新たに開設。本システムを受託サービスとして提供し、より多くの方がご利用できるようにしました。

「HSVC」システムはエアバッグ展開試験だけではなく、様々な実験においてシミュレーションと実現象の合致度を見える化し、実験結果および解析情報がMBDやデジタルツインで活用されることの促進に貢献します。

High Speed Volumetric Capture システムに関するホームページ https://www.photron.co.jp/support/imaging/hsvc.html

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.imagicagroup.co.jp/pdf/2023/20230522-2.pdf

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