船舶用バイオディーゼル燃料を用いた国内初の取り組みを支援 - 植物油(SVO)と重油の混合燃料の運航に協力

2023/12/20  三菱化工機 

2023 年 12 月 20 日

三菱化工機、船舶用バイオディーゼル燃料を用いた国内初の取り組みを支援
植物油(SVO)と重油の混合燃料の運航に協力


三菱化工機株式会社(代表者:田中 利一 所在地:川崎市、以下「当社」という)は、住友大阪セメントグループのエスオーシー物流株式会社様(代表者:寺西達明 所在地:東京都千代田区)が運航する一般貨物船「祥暉丸」(船主:タイヨウ汽船株式会社様、499 総トン) が実施した、舶用バイオディーゼル燃料のストレートベジタブルオイル(以下「SVO」という)と低硫黄 C 重油の混合燃料を使用した国内初の運航に協力いたしました。運航にあたっては、当社の船舶用油清浄機「三菱セルフジェクター」が使用され、SVO を 10%および 24%添加した混合燃料を補油し、エンジンの燃焼性等をはじめ、運転に問題がなかったことを確認いたしました。

本取り組みは、国土交通省が行う 2023 年度「船舶におけるバイオ燃料の利用に関する調査事業」の一環として実施されたものです。当社は、1 カ月の運航期間の前後に「祥暉丸」が搭載している「三菱セルフジェクター」の検証作業を行い、SVO の使用に係る「三菱セルフジェクター」の技術的な調査等を行いました。

舶用バイオディーゼル燃料の中でも、本運航において使用された SVO は、不純物を取り除いただけの植物油(廃食油)を原料とした燃料です。脂肪酸メチルエステル(FAME)や水素化バイオディーゼル燃料(HVO)など他のバイオ燃料と比べると、SVO はエステル化処理や水素化処理などの化学処理を行わないため、一層の CO2(二酸化炭素)削減効果と低コストの達成が期待されています。

将来の船舶利用が期待されている SVO の取り扱い方法を確立させるべく、当社は、引き続き船舶用油清浄機「三菱セルフジェクター」を使用した協力及び検証を行い、技術的な課題の調査を継続してまいります。また、船舶用油清浄機で長年培った技術と経験を活かし、船舶の安全運航と脱炭素社会の両立に取り組んでまいります。

■「祥暉丸」における「三菱セルフジェクター」の技術調査

【関連プレスリリース】 舶用バイオディーゼル燃料 検証試験への協力について (2022 年 11 月 7 日)

■本リリースの取り組みを通じて、当社は SDGs(持続可能な開発目標)における次の目標に貢献します。
・目標 7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
・目標 12 つくる責任つかう責任
・目標 13 気候変動に具体的な対策を
・目標 14 海の豊かさを守ろう
・目標 17 パートナーシップで目標を達成しよう

以上

お問い合わせ先
川崎市幸区堀川町 580 番地企画部 広報・CSR 課
ソリッドスクエア東館電話 044-333-5377 Fax 044-577-7754

他の画像

関連業界