2024年 社長年頭挨拶(要旨)について

2024/01/05  山陽特殊製鋼 株式会社 

2024 年 1 月 5 日
山陽特殊製鋼株式会社

2024 年 社長年頭挨拶(要旨)について

山陽特殊製鋼株式会社(社長 宮本勝弘、本社 兵庫県姫路市)は、2024 年 1 月 5 日(金)に始業式を挙行いたしました。始業式における社長挨拶の内容(要旨)は以下のとおりです。

はじめに、1 月 1 日に発生した能登半島地震で亡くなられた方に深く哀悼の意を表するとともに、被災されました方々に心からお見舞い申しあげます。被災地の皆様のご無事と一日も早い復旧を心より願っています。

昨年を振り返ると、ロシアによるウクライナ侵攻に加えて中東地域での軍事衝突発生や経済制裁ならびにそれを回避する貿易ルートの出現など、世界はグローバル化の流れから分断化や二極化に向かう一年であった。足元では、自動車生産は引き続き緩やかに回復していくと見込まれるものの、中国経済の減速等を背景として建機・産機向けの調整局面が継続するとともに、原燃料価格は依然として高位で推移し、諸資材や物流費、人件費等が高騰するなど、当社グループを取り巻く環境は厳しい状況にある。これに対して、引き続き適正マージンの確保に向けた販売価格の改善や構成の高度化に不退転の決意で取り組むとともに、生産量に見合う操業コスト最適化や不要不急の費用の見直し等の対策を講じ、必要な収益の確保に努めていかねばならないことから、引き続き全部門からのサポートをお願いいたしたい。

ここで、1年の始まりにあたって皆さんにお願いしたい4つのことをお話する。

まずは安全と健康。今年は総合完全無災害の達成に向けて、『安全は一人ひとりが責任者 守り抜く・やり抜く力で真の安全最優先職場の形成』をスローガンとした。このもとで、守り抜く・やり抜く力(GRIT力)を向上させることによる「安全衛生活動の更なる活性化」と一層のコミュニケーション向上による「ヒューマンエラー防止」の取り組みを推進し、安全職場の構築を進めていただきたい。また、心身ともに健康であるためには、日々の積み重ねが大事である。当社で開催しているウォーキングイベントや健康セミナーへの参加も含め、皆さん自身に合った方法で健康維持に努めていただきたい。

つぎに、困難な課題に果敢にチャレンジすること。昨年 7 月に 2025 年中期経営計画を見直したが、人的資本の確保や設備投資等による企業基盤の強化、カーボンニュートラル、DXの取り組みを推進し、グローバルな特殊鋼マーケットでの企業価値の更なる向上を実現しなければならない。また、サステナブルな経営に向けてカーボンニュートラルはもとより、ダイバーシティやグローバル人材の育成、健康経営などの人的資本戦略の取り組みや人権の尊重、ガバナンスの更なる強化などにも注力しなければならない。このように新しい課題が次々と出てくるなか、今後人材確保がますます困難となり、これまでと同じ仕事のやり方ではいずれ破綻してしまうことから、DXで業務を徹底的に効率化させ、競争優位性を高めていくことが重要となる。いずれの課題も容易にクリアできるものではなく、果敢にチャレンジし続けることが重要だ。特にフレッシュで柔軟な思考を持つ若い人たちの力が必要となる。これからの 100 周年さらにその先まで当社グループが発展し続けるために、困難な課題にこそ、ひるむことなく果敢に取り組んでいただきたい。

三つ目は技能伝承。今年は、当社が本格的な技能伝承に取り組んで 10 年という節目となる。当社の強みは現場力である技能の積み上げに他ならない。皆さんが造り込む高品質な特殊鋼はユーザーから高い評価を受けていることに誇りを持ち、その強みをさらに発展させることが、会社の根幹を支えることになる。技能伝承は将来にわたって会社が存続し続けるための前提条件であることを一人ひとりが理解し、活動をさらに盛り上げていただきたい。

そして四つ目は、働きやすい職場を実現すること。「ハラスメントはいけない」と誰もが理解しているが、無意識のうちに行為者になってしまう可能性がある。役員、部署長を含む管理監督者の皆さんには、自分自身そして職場の状況をよく振り返っていただき、周囲からの話をよく聞いて、伝え方や言葉にも配慮しながら、風通しの良い働きやすい職場で一人ひとりが能力を最大限に発揮できる環境の整備に努めていただきたい。

最後に、皆さんならびにご家族にとっても素晴らしい一年となることを祈念し、年頭のあいさつとする。

ご安全に!

山陽特殊製鋼株式会社
代表取締役社長 宮本 勝弘

【お問い合わせ先 : 山陽特殊製鋼株式会社 総務部広報グループ(TEL 079-235?6002)】

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