株主提案に関する書面受領及び当社取締役会意見に関するお知らせ

2024/05/14  株式会社 熊谷組 

2024 年 5 月 14 日

株 式 会 社 熊 谷 組

株主提案に関する書面受領及び当社取締役会意見に関するお知らせ

当社は、当社株主より、2024 年 6 月 27 日開催予定の当社第 87 期定時株主総会(以下「本定時株主総会」といいます。)における株主提案(以下「本株主提案」といいます。)に関する書面を受領しましたが、本日開催の取締役会において、本株主提案に反対することを決議しましたので、下記のとおりお知らせいたします。



Ⅰ.提案株主
OASIS INVESTMENTS Ⅱ MASTER FUND LTD.

Ⅱ.提案内容
提案株主から提出された本株主提案書面の該当記載を原文のまま以下に掲載します。

第 1 提案する議題
議題 : 剰余金処分の件

第 2 議案の要領及び提案の理由等
1.議題:剰余金処分の件

(1)議案の要領
剰余金の処分を以下のとおりとする。
本議案は、本定時株主総会において当社取締役会が剰余金の処分の件を提案する場合には、同提案とは独立して追加で提案するものとする。

ア 配当財産の種類
金銭

イ 一株当たり配当額
金 160 円から、本定時株主総会において当社取締役会が提出し、かつ可決の決議がされた剰余金の処
分に関する議案に係る普通株式 1 株当たりの剰余金配当額を控除した金額(本定時株主総会において当社取締役会が剰余金の処分に関する議案を提出しない場合には金 160 円)

ウ 配当財産の割当てに関する事項およびその総額
当社普通株式 1 株につき上記イの 1 株当たり配当額(配当総額は、1 株当たり配当額に 2024 年 3 月31 日現在の当社発行済株式総数(自己株式を除く。)を乗じて算出した金額)

エ 剰余金の配当が効力を生じる日
本定時株主総会の日

(2)提案の理由
当社は予定する新中期経営計画1において、連結経常利益目標を 2024 年 3 月期の 157 億円から 2027年 3 月期には 300 億円規模へと倍加するとしながら、12%の ROE 目標を 10%に引き下げました。この乖離は当社経営陣が資本効率の改善に消極的であることを示しています。

当社は経常利益の倍加を見据えると共に、同業他社と同程度以上の水準である 40%超の自己資本比率を充足しており、併せて資本効率化も行うべきです。同業他社では、配当性向の引上げ2の他、安定配当と資本効率性を両立できる株主資本配当率(DOE)による配当方針3を策定しています。まずは、当社も配当方針を配当性向 50%又は DOE4%以上のいずれか高い方と設定し、一株当たりの配当を 160 円とすべきです。配当支払総額約 69 億円は足許の純利益の水準と比しても十分支払可能でありかつ今後も継続可能です。なお、当社がこの配当水準を長期的に維持した場合、株価は少なくとも 5,200 円を超えると見込まれます。

1 2023 年 11 月 13 日付「新中期経営計画(2024~2026 年度)策定に向けた基本方針について」 https://www.kumagaigumi.co.jp/news/item/ir_20231113_kihonhosin.pdf
2 西松建設は連結配当性向 70%、安藤ハザマは総還元性向 70%以上を目標として設定しています。
3 大林組は DOE5%程度、東急建設は DOE4.0%以上を目標として設定しています。

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.kumagaigumi.co.jp/news/item/ir_20240514_2.pdf

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