『Change 2027』の策定および資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について

2024/05/24  株式会社 エイチワン 

2024 年 5 月 24 日

『Change 2027』の策定 および
資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について

当社は、2025 年度を最終年度とする「第 7 次中期事業計画(2023 年 4 月~2026 年 3 月)を公表しておりますが、当社グループ全体での持続的成長と中長期的な企業価値向上を図ることを目的に、新たに、別紙「Change 2027」を策定、また、資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応を、2024 年 5 月 24日の取締役会にて決議いたしましたので、お知らせいたします。



1.現状評価

当社グループは第 7 次中期事業計画(2023 年 4 月~2026 年 3 月)において、経営方針として、「事業基盤を再構築し、価値創造思考で確かな成長を実現する」を掲げ、①収益力の強化 ②事業領域の拡大 ③開発/生産技術の競争力強化 ④サステナビリティ強化 ⑤品質高位安定化 ⑥人材開発の強化を重点施策に掲げて、より強固な経営基盤の構築と成長戦略の具現化に努めております。

とりわけ収益力強化に向けては、製品の販売価格適正化による収益の確保並びにコスト改善諸施策の一層の推進に努めておりますが、2022 年 3 月期並びに 2023 年 3 月期連結決算では米国拠点での得意先自動車生産台数の見通し下方修正を受けて、また 2024 年 3 月期連結決算では、中国拠点および日本拠点での得意先自動車生産台数の見通し下方修正を受けて多額の固定資産減損を計上、3 期連続での赤字決算となりました。

当社の ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率)は、過去 5 年間を見ても低位に留まっており、PBR(株価純資産倍率)は過去 5 年間において 1 倍未満の状況であることから、当社株価は割安な水準であり、改善が必要であると判断しております。

〔連結財務指標推移〕

20 年 3 月期
21 年 3 月期
22 年 3 月期
23 年 3 月期
24 年 3 月期

R O E (%)
2.0
4.5
△2.0
△9.9
△35.0
P B R (倍)
0.24
0.33
0.23
0.26
0.36
期 末 株 価(円)
498
801
608
631
707
売上収益営業利益率(%)
2.0
2.3
△2.4
△4.1
△8.1
配 当 性 向(%)
5
9.8
2
5.7




2.改善に向けた取り組み

当社グループは資本コストと株価を意識した経営に注力し持続的な成長と収益性の向上に取り組むことが肝要であると認識しております。具体的な取り組みは以下のとおりです。

①事業成長と収益性の向上
当社は、当社グループ全体での企業価値向上に向けた収益力と持続的成長力の改善を図るため、別紙「Change 2027」を策定し、全社的な構造改革を推進してまいります。

なお、第 7 次中期最終年度(2026 年 3 月期)を含む今後 3 年間の経営指標は、次のとおり計画しております。

2025 年 3 月期
2026 年 3 月期
2027 年 3 月期

営業利益
110 億円
135 億円
160 億円
ROIC 7 %以上
参考:ROE 10 %以上

②株主還元の充実
当社グループは、企業の継続的発展と企業価値の向上を図るため、必要な内部留保を確保しつつ安定的な配当を継続していくことを基本方針としております。配当金支払の目安として、親会社の所有者に帰属する当期利益を基準に中長期的な配当性向の目標を 30%程度とし、業績向上等を通じた増配に向けた努力を継続してまいります。

③サステナビリティの強化
当社グループは、2050 年のカーボンニュートラル実現に向け、環境に配慮した生産活動や、生物多様性、生態系保護活動に積極的に取り組み、事業活動を通じた地球環境保全に貢献してまいります。 また、女性従業員比率や管理職登用比率の向上、男女ともに多様な人材の活躍を促すダイバーシティ&

インクルージョンの推進、ワークライフバランスの充実に向けた男性の育児休業取得の推進、安全で働きやすい職場環境づくり、健康経営、人権に関する取り組み、ガバナンス強化など、ESG 各領域の施策を推進してまいります。

あわせて、人的資源の強化にも努め、グローバルに活躍できる人材の採用、育成、選抜に向けた諸施策を国内外で推進してまいります。

以上

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://ssl4.eir-parts.net/doc/5989/tdnet/2448175/00.pdf

関連業界