業界初 当社が提供する低CO2高炉鋼材「Kobenable Steel」の国土交通省/新技術情報提供システム(NETIS)への登録について

2024/05/28  株式会社 神戸製鋼所 

業界初 当社が提供する低CO2高炉鋼材「Kobenable Steel」の国土交通省/新技術情報提供システム(NETIS)への登録について

2024年5月28日

株式会社神戸製鋼所

当社は、高炉工程におけるCO2排出量を大幅に削減した低CO2高炉鋼材“Kobenable(R) Steel”を国内で初めて商品化しましたが、この度、当該鋼材が24年5月13日付で国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)に登録されました。グリーンスチールのNETIS登録は業界初となります。登録番号は「KK-240007」です。

“Kobenable(R) Steel”は、当社独自の高炉向けCO2低減ソリューション※1を活用し、当社の加古川製鉄所および神戸線条工場で製造している全ての厚板、薄板、線条製品を対象としています。また、従来と同等の品質を維持できることから、当社が強みとする特殊鋼線材、超ハイテン等の高品質が要求される高炉材についてもお客様に引き続き安心してご使用いただけます。

NETIS(New Technology Information System)は、国土交通省が民間企業等で開発された優れた新技術を公共工事に積極的に活用していくために、これらの新技術に関わる情報を広く開示・提供することを目的としたシステムです。“Kobenable(R) Steel”は既に国土交通省が発注する橋梁において採用実績がありますが、NETISに登録されたことで、お客様が設計および施工段階において容易に採用できるようになったため、今後採用拡大に向けた提案活動を推進して参ります。

KOBELCOグループは、多様な事業を営む総合力を生かし、国内で初めて商品化した低CO2高炉鋼材“Kobenable(R) Steel”を様々な分野に広くご提供することにより、グリーン社会に貢献していきます。今後も、KOBELCOならではの多様な事業・技術・人材のかけ算を通じて、社会課題の解決に挑み、ステークホルダーの皆様にとって「かけがえのない存在」であり続けることを目指します。

  • ※1 神戸製鋼独自の高炉向けCO2低減ソリューション
    エンジニアリング事業のミドレックス技術(天然ガスを使った還元鉄製鉄法であり、世界の約80%(還元鉄全体では約60%)を占めるリーディングプロセス。製鉄工程でのCO2排出量を20~40%抑制できることなどが特長。)を用いて製造したHBI(熱間成形還元鉄)を加古川製鉄所の高炉に多量に装入することで、高炉からのCO2排出量を大幅に削減できる技術。

Kobenable(R) Steel 商品商標

神戸製鋼製 低CO2⾼炉鋼材の種類

商品名 トン当たりCO2排出量の削減率(18年度実績比)
Kobenable(R) Premier 100%
Kobenable(R) Half 50%

Kobenable(R) Steel 採用実績

※1 敬称、および株式会社などの記載は省略

No. 公表日 対象のお客様※1 品種 概要
1 2022年
6月3日
トヨタ自動車 薄板

競技車両「水素エンジンカローラ」のサスペンションメンバーに、Kobenable(R) Premierが採用

2 2022年
12月19日
日産自動車 薄板

日産自動車の生産する量産車に、Kobenable(R)Premierを順次適用

3 2022年
12月22日
IHI
三菱地所
鹿島建設
厚板

「(仮称)豊洲4-2街区開発計画B棟(東京都江東区豊洲)」の新築工事にKobenable(R)Premierが採用

4 2023年
2月27日
今治造船 厚板

18万t級バルクキャリア(鉱石・穀物等を梱包せずに積載して運搬するばら積み貨物船)にKobenable(R)Premierが採用

5 2023年
7月4日
トヨタ自動車 線材

競技用車両「カーボンニュートラル燃料車」のエンジン部品締結ボルトにKobenable(R)Premierが採用

6 2024年
2月22日
横河ブリッジ
国土交通省
九州整備局
厚板

国土交通省九州整備局が発注する「新朝倉橋」にKobenable(R)Premierが採用

7 2024年
2月29日
伯方造船 厚板

19.8千t級バルクキャリア(鉱石・穀物等に梱包せずに積載して運搬するばら積み貨物船)にKobenable(R)Premierが採用

8 2024年
3月29日
中嶋産業
クロセ
厚板

中嶋産業の切板製品に採用、同切板製品はクロセが製作するバイオマス発電用のスパイラル熱交換器に使用

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