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最終更新時刻：17時16分

過去施工した複数工事の電子納品成果品情報を一元的に検索できる社内システムを構築

2024/05/31　東急建設　株式会社　

過去施工した複数工事の電子納品成果品情報を一元的に検索できる社内システムを構築

－クラウド保管サービスを利用し、工事ノウハウの伝承と現場技術員の書類作成を効率化－

ニュースリリース

2024年05月31日

東急建設株式会社（本社：東京都渋谷区、社長：寺田光宏、以下「当社」）は、株式会社ミエデン（本社：三重県津市、社長：小柴眞治、以下ミエデン）の電子納品による成果品クラウド保管サービス「Safe Storage（セーフストレージ）」を当社用にカスタマイズし、独自の社内システム「Safe Storage（東急建設カスタマイズ版）」（以下、本システムという）を構築し、当社国内土木工事を対象に2024年4月1日から運用を開始しました。
電子納品とは、「調査、設計、工事などの各業務段階の最終成果を電子成果品として納品すること」をいい、公共事業の各事業段階で利用している資料を電子化し、共有・再利用することで、効率的な業務執行や、業務品質の向上、ペーパーレス化などを目的に実施されており、国交省発注工事では義務化されているものです。
従来の保管サービスでは同一工事内の電子納品成果物だけの書類検索機能しかなく、工事完了後も社内であっても工事担当者以外は閲覧できないなどの制約がありましたが、本システムは、複数の工事を跨いだ電子納品成果物に対し、高度な検索機能を備えており、キーワードを指定すれば、複数工事の書類から必要な情報を探し出し、閲覧することができます。
本システムを利用することで、当社技術員が過去の書類を有効に活用でき、工事のノウハウなどを共有、効率的に活用できるようになり、生産性の向上につながっています。

【導入の背景】
従来の電子納品成果物は、汎用的なファイルストレージサービスに格納していたため、成果物の内容を確認する際は個別のビューアーを利用し、工事ごとに内容を調べていく手段しかありませんでした。また複数の工事の中から参考としたい書類を探す場合は、OCR機能を用いた全文検索を利用していましたが、これらの書類に含まれる一部のファイルしか検索できず、その他、関係しているファイルを探しだすのに多くの時間を要していました。

【「Safe Storage（東急建設カスタマイズ版）」の開発】
本サービスは、当社が保有する多数の過去の電子納品成果物のXMLファイルに対して高度な検索機能を備えることにより、キーワードに一致するファイルだけでなく、関連付けされているファイルも同時に探せる幅広い検索範囲を持っています。発注者との契約上利用制限があるものを除き、関連する資料を一括して探すことが可能となりました。
「発注者名」「工事帳票種類」など様々な検索条件を選択することができ、プルダウンメニューで条件を絞り、必要な案件やファイルの情報を探し出すことができます。
これを当社土木技術員が活用することで、知りたい工種における過去の工事事例を容易に検索することが可能となり、費やす労力を削減に加え、これまで現場毎や個人の知識と経験に依存してばらつきのあった書類作成のクオリティ向上が期待できます。

【東急建設カスタマイズ版の画面提供：ミエデン】

【今後の取り組み】
「Safe Storage（東急建設カスタマイズ版）」は、施工管理業務に精通した当社の現場技術員の意見を取り入れ、機能的な改善要望をまとめ、ミエデンとともに開発を行いました。将来的には、現在格納されている国土交通省以外の事業者の電子納品成果物や写真検索にも対応することや、対象を土木工事以外にも広げることで、当社以外での導入にも耐えうる、より効果的なシステム構築の実現を目指します。

当社は、デジタル技術を活用し、現場技術者が書類作成にかかる負荷低減を図り業務を改善し、使いやすいナレッジツールを導入することで個人の知識と経験（ノウハウ）が伝承できる環境を整えます。これからも、さらなる生産性向上に積極的に取り組み、人手不足や2024年問題を抱える建設業界の課題解決に貢献してまいります。