医薬用水設備が資源エネルギー庁「先進設備・システム」に採択

2024/06/03  日本碍子 株式会社 

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医薬用水設備が資源エネルギー庁「先進設備・システム」に採択

2024年06月03日

日本ガイシ株式会社(社長:小林茂、本社:名古屋市)の子会社であるNGKフィルテック株式会社(社長:小川幸宏、本社:神奈川県茅ヶ崎市)が製造・販売している医薬用水設備が、資源エネルギー庁が支援事業を委託している一般社団法人 環境共創イニシアチブの「令和5年度補正予算 省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業」の「先進設備・システム」に採択されました。本設備の導入により、エネルギー消費量と運用コストを大幅に削減します。

本事業は、先進設備の導入などにより工場・事業場全体で大幅な省エネ化を図る取り組みや、脱炭素につながる電化・燃料転換を伴う設備更新を支援するものです。エネルギー消費効率が高いなどの理由で「先進設備・システム」に採択された設備を事業者が導入する際に、補助を受けることができます。

NGKフィルテックの医薬用水設備は、膜分離技術を組み合わせ、医薬品製造工程で使用される医薬用水を製造する設備です。このたび「先進設備・システム」に採択されたのは膜法注射用水製造設備で、注射剤の製剤器具の仕上洗浄用水や注射剤の調製用水として使われる注射用水の製造に利用されます。従来の注射用水製造設備と比較した独自技術としての革新性や優位性が評価され、採択に至りました。

従来の注射用水製造設備は、水を蒸発させて純度の高い蒸気にし、再び凝縮させて注射用水を製造する蒸留法を採用しており、水を蒸発・凝縮させる際の蒸気や冷水といった膨大な熱エネルギーを供給する必要があります。膜法注射用水製造設備では、UF膜(Ultra Filter:限外ろ過膜)を使用して水状態から高精度で不純物を除去できるため、水の蒸発、凝縮のために必要な熱エネルギーの消費がなく、飛躍的な省エネ化を実現します。

NGKグループは、今後も独自の技術を生かした製品の提供を通じてエネルギーの効率的な利用を促進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。

医薬用水設備(製品情報)

膜法注射用水製造設備



関連情報
NGKフィルテック株式会社
エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金

以上

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