熊谷組がサンケイビルの初の木造オフィスビルを施工~新たなハイブリッド木造技術で時代のニーズに応える可変性を提案~

2024/06/26  株式会社 熊谷組 

熊谷組がサンケイビルの初の木造オフィスビルを施工~新たなハイブリッド木造技術で時代のニーズに応える可変性を提案~

2024年06月26日

株式会社熊谷組(社長:上田 真 本社:東京都新宿区、 以下熊谷組)は、住友林業株式会社(社長:光吉 敏郎 本社:東京都千代田区、以下住友林業)と共に千代田区東神田に株式会社サンケイビル(社長:飯島 一暢 本社:東京都千代田区、以下サンケイビル)初の木造と鉄骨造のハイブリッド建築「(仮称)秋葉原木造オフィスビル計画」を施工します。
本計画では2社の新たな木造建築技術や今後時代の変化に伴い、求められる省エネルギー対策に可変性をもって対応し、ウェルネスな執務空間を提供します。

1. 計画コンセプトについて

本計画においては、合理的で最適なこれからの「木造ハイブリッドオフィス」を求め、各種検討を実施しました。神田川を借景とした9階建てのファサードデザインには木を感じる設えを施しています。
又、省エネルギー性能を向上させるために西面には木調の押出成形セメント版を配置し、外皮の断熱性能も高めています。木造+ウェルネスの観点からは木質の質感と合わせてABW(Activity Based Working)の提案により、ワークライフバランスの向上も目指します。

2. 構造計画について

既存建物が敷地一杯に配置されていたことから、その基礎においては極力地盤を傷めない検討を行いました。既存建物の杭を避けた位置に新築杭を計画。建物南北の1スパンは先端部に杭を打たず、片持ち梁で上部構造を支持する形状としています。
また、建物中央の2スパンは鉄骨造とし、片持ち部分の上部を木造とすることで軽量化と木のファサードを感じることが出来ます。
木部の柱梁は長期荷重のみ負担する計画とし、地震力は鉄骨部分と熊谷組、住友林業及び東京電機大学との共同開発による「KS木質座屈拘束ブレース※1」が負担します。
床には厚さ210mmのCLTを採用し、柱・梁と合わせ新技術である「環境配慮λ-WOODⅡ1.5時間※2」と「CLT床1、2時間」の耐火技術を初採用します。
最上階の梁には住友林業が認定を取得している木質ハイブリッド集成材※3を採用し、耐火被覆である木材が感じられる設えとします。

物件概要

物件名 (仮称)秋葉原木造オフィスビル計画
所在地 東京都千代田区東神田二丁目5-1(地番)
構造規模 木造・鉄骨造/地上9階建
敷地面積 169.27㎡
延床面積 1,017.04㎡
事業主 株式会社サンケイビル
設計 株式会社熊谷組一級建築士事務所
施工 株式会社熊谷組・住友林業株式会社
着工予定 2025年1月中旬
竣工予定 2026年3月下旬

【お問い合わせ先】

本リリースについてのお問い合わせ先

株式会社熊谷組
経営戦略本部 広報部
TEL:03-3235-8155

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