先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)クリティカル運用期間の終了

2024/07/03  宇宙航空研究開発機構(JAXA) 

先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)クリティカル運用期間の終了

2024年(令和6年)7月3日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、先進レーダ衛星「だいち4号」(ALOS-4)から受信したテレメトリにより、予定していた太陽電池パドル、およびミッション機器(Lバンド合成開口レーダPALSAR-3※1、SPAISE3※2)のアンテナ展開を含めた一連の作業が完了し、軌道上で衛星を安定して維持できる状態であることを確認しました。以上をもちまして、クリティカル運用期間※3を終了します。
 今後、初期機能確認運用期間※4へ移行し、約3ヶ月間をかけ衛星搭載機器の機能確認等を実施する予定です。
 今回の「だいち4号」の打上げ及び追跡管制にご協力、ご支援いただきました政府関係機関、プライムメーカの三菱電機株式会社様をはじめ衛星の開発・製造および運用に携わる企業、機関の皆さまに深甚の謝意を表します。

※1:

Lバンド合成開口レーダPALSAR-3(パルサースリー)
Lバンド合成開口レーダ(PALSAR-3:Phased Array type L-band Synthetic Aperture Radar-3)は、電波を地表面に照射し、地表面から反射される電波を受信することで情報を得るセンサ。

※2:

SPAISE3(スパイススリー)
衛星搭載船舶自動識別システム実験3(SPAISE3:SPace based AIS Experiment3)は、船舶に搭載されている船舶自動識別装置(AIS(エイアイエス):Automatic Identification System)からの信号を受信するセンサ。

※3:

クリティカル運用期間
ロケットからの衛星分離後、太陽電池パドル、およびミッション機器(Lバンド合成開口レーダPALSAR-3、SPAISE3)のアンテナ展開し、衛星の運用に必須である状態に移行するまでの期間。

※4:

初期機能確認運用期間
衛星全体及び観測センサ等の搭載機器の機能確認を実施する期間。

●「だいち4号」の運用状況等につきましては、
第一宇宙技術部門ウェブサイト(サテライトナビゲーター)
でもご覧いただけます。

以上

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