ICTを活用した施設園芸農業の開始、及び葉わさびの出荷について

2024/07/01  株式会社 TTK 

2024年7月1日

ICT を活用した施設園芸農業の開始、及び葉わさびの出荷について

株式会社TTK(本社:宮城県仙台市若林区、代表取締役社長:五十嵐克彦、以下、TTK)は、TTKグループ第6次中期経営計画の経営戦略の一つに掲げた「事業成長への新たなチャレンジ」として、山形県山辺町におけるICTを活用した園芸施設農業を開始し、葉
わさびを出荷しましたのでお知らせいたします。

TTKはこれまで東北地域の情報通信設備や通信ネットワークの構築に携わって参りました。東北の農業人口の減少や生産者の高齢化、天候による被害リスクなど日本の農業が抱える様々な課題に対し、微生物培地と特殊液肥のバイオ技術を活用するとともに、これまでに培ってきた通信技術を活かし、ハウス内の温度などの環境データを常時監視・制御するなど、ICT技術と栽培技術を組み合わせた次世代農場による運営を開始し、この度、出荷するに至りました。

本事業では、冷涼な中山間地域での栽培に適しているとされるわさびを自然環境の影響を受けにくい施設園芸で栽培を実施することにより、促成栽培と通年栽培を可能にすることで安定的な収入を得られるビジネスモデルを目指します。

また、本事業は山形県山辺町様から農地の借用等のご協力を頂いており、近隣飲食店との連携や栽培に関わる雇用に繋げる等、地域の発展にも寄与して参ります。

1.葉わさびの出荷について

(1) 生産品目
わさび(品種:鬼緑、正緑)
(2) 生産者
株式会社TTKエンジ山形
(3) 出荷時期
2024年3月~ 収穫及び出荷開始(約 10 ㎏/日)
※来年度、根わさびも収穫予定
(4) 主な出荷先
「食の駅 山形蔵王店」、「産直やまのべ温泉市」及び 山形県内の飲食店
(5) ご注文等受付先
株式会社TTKエンジ山形 アグリ事業部
事務所:山形県河北町谷地字真木 266-5
担当者:福島・柴崎
電話番号:080-8611-1798(福島)、090-7665-0781(柴崎)
Mail:ttk.aguri@ttk-g.co.jp

(参考)葉わさびの特徴
刺身や蕎麦、お肉などに添えられる薬味の本わさびは茎の部分をすりおろしたものですが、「葉わさび」は同じ植物の茎や葉の部分を言い、ハート形で大きさは 8~10cm 位でツヤがありきれいな緑色をしています。

すりおろして使う茎の部分と同様にさわやかな香りと鼻に抜ける辛味が特徴で、ビタミンA、B類やビタミンCが豊富に含まれています。 また、「花わさび」は、わさびの葉や花芽の部分のことで、春の訪れを告げる野菜として知られており、2 月~3 月の中旬位が旬と言われております。わさびの蕾はさわやかな香りと辛味に加えシャキッとした食感もあり、出回る期間も短いことから幻の味を称されます。

2.ICTを活用した園芸施設の概要

(1) 名 称
TTK山辺農場
(2) 生産拠点
山形県東村山郡山辺町根際源長寺地区
6,102㎡(園芸用ハウス面積 800㎡)の軽量鉄骨ハウス
(3) 特 徴
温室の環境制御システムにより最適な栽培環境を把握して収穫を実現
・温度が高い環境下では、天窓やサイドカーテンを解放
・雨天には雨水が侵入しないよう天窓を閉じる、日射量が強い場合には、
遮光カーテンを稼働
・冬期には暖房の ON/OFF 等を全て自動で行うことが可能

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