農林水産省 大臣等記者会見 2024年07月05日 - ● (大臣から)沖縄県出張 ●(大臣から)アラブ首長国連邦(UAE)及びベルギー出張 ●ベルギー出張のねらい ●農業水利施設の電気料金高騰対策 ● ●

2024/07/05  農林水産省  

坂本農林水産大臣記者会見概要

日時 令和6年7月5日(金曜日)10時23分~10時31分 於: 本省会見室
主な質疑事項
  • (大臣から)沖縄県出張について
  • (大臣から)アラブ首長国連邦(UAE)及びベルギー出張について
  • ベルギー出張のねらいについて
  • 農業水利施設の電気料金高騰対策について

冒頭発言

大臣

本日、私から2点、報告がございます。まず、沖縄県への出張です。本日5日(金曜日)と明日6日(土曜日)に、沖縄県へ出張し、那覇空港における動植物検疫の最前線、宮古島におけるさとうきびの生産法人や堆肥センターを視察し、関係者の方々と意見交換を行います。詳細はこの後、プレスリリースします。
次に海外出張の件です。7月8日(月曜日)から12日(金曜日)まで、UAE及びベルギーへ出張し、日UAE間の農業・水産分野での協力や日本産農林水産物・食品の中東向けの輸出促進、日本とEUの農業政策に関する意見交換等を行います。
UAEでは、アムナ気候変動・環境大臣と会談し、農業・水産分野における二国間協力について意見交換を行います。 また、ドバイの食品関係事業者への訪問や意見交換を通じて、日本産農林水産物・食品の中東向けの輸出に向けた実態を把握するとともに、今年度新たに設置するUAE輸出支援プラットフォームへの現地関係者の協力を呼びかけます。
ベルギーでは、ヴォイチェホフスキ農業担当欧州委員と会談し、本年9月に開催されるG7農業大臣会合に向けて、我が国とEUの農業政策について意見交換を行うほか、現地の農場を視察し、農業者と直接意見交換を行います。詳細については、この後プレスリリースします。本日、私からは以上です。

質疑応答

記者

ここ数年、EUは農産品や食品関連で包装規制といった独自のルールづくりを進め、日本も対応を迫られる場面がありましたが、欧州委員など当局者と会談する際、どのような主張を伝えたいとお考えでしょうか。

大臣

今回のベルギー訪問の主な目的は、EU農業政策について理解を深め、今後の、改正食料・農業・農村基本法の具体化に向けた検討に活かすことです。ヴォイチェホフスキ農業担当欧州委員との会談では、主に3つの点について議論をしたいと考えています。
ひとつは、EU共通農業政策についての意見交換です。改正食料・農業・農村基本法が審議された前国会の審議でもたびたび取り上げられましたが、私自身、EU共通農業政策に強い関心をもっています。ヴォイチェホフスキ委員は長年EU農業政策に関わってこられたことから、深い知見を得られるものと期待しています。
また、この機会を利用し、EU包装及び包装廃棄物規則案についても、日本産の食品・農林水産物の輸出が困難になることがないよう、働きかけることにしています。多層フィルムなどについて懸念を表明したいと思っています。懸念というのは、食品ロスが多くなるのではないかということです。
さらに、本年9月、イタリアでのG7農業大臣会合に向けて、昨年のG7宮崎農業大臣会合で採択された、宮崎アクションに基づく議論が継承されるよう、同委員に協力を依頼します。

記者

政府による電気代・ガス代への負担軽減策について、先週、経済産業省から、電気・ガス代への支援策について具体的な内容が示されましたが、農水省で何か検討していることがありましたら聞かせてください。

大臣

6月21日の岸田総理のご発言にありましたとおり、経済産業省においては、酷暑乗り切り緊急支援として、電気・ガス代について8月から10月までの3か月間補助を行う、水準はこの夏の酷暑を乗り切る観点から8月と9月の負担軽減を特に重点化すると承知しています。
一方、農業水利施設の電気料金高騰対策については、本年の営農に支障がないよう配慮し、電力消費のピークを過ぎる本年9月末まで、電気料金高騰分の一部を補助することとしています。農業水利施設における酷暑対策として、10月以降の補助は現時点では考えていませんが、今後の酷暑の営農への影響等を注視し、必要に応じ対策を検討してまいります。本日は沖縄で、農業政策確立生産者大会というものに出席して、様々な要望を聞くことを予定していますが、その中に資材・電気代の高騰によって、非常に経営が厳しいという意見などもあるようなので、しっかりとご要望を聞きたいと思います。

報道官

よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上



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