杭頭接合工法「JUPITA」が(一財)ベターリビング一般評定を取得

2024/07/08  東急建設 株式会社 

杭頭接合工法「JUPITA」が(一財)ベターリビング一般評定を取得

- 杭頭処理の省力化、杭設計の合理化により環境負荷を低減 -

ニュースリリース

2024年07月08日

東急建設株式会社(本社:東京都渋谷区、社長:寺田光宏、以下当社)は、場所打ちコンクリート杭工法の杭頭処理の省力化・設計の合理化を目的とする「JUPITA」※1を開発しました。このたび、性能評価機関である一般財団法人ベターリビングの一般評定(評定CBL FP023-22号)を取得し、確認申請物件への適用が可能となりました。(特許取得※2済み)

■開発の背景
場所打ちコンクリート杭のコンクリートは泥水中で打設するため、泥水やスライムが混入しがちな上端部のコンクリートを杭頭処理によって余盛部分を取り除くことが必要です(図1)。杭頭処理は、コンクリートに対して削孔や打撃によって除去されるため、騒音および振動の問題があります。また、通常の場所打ちコンクリート杭の設計は、杭頭部と基礎部の接合を固定して計算することから、杭頭に力が集中します。これにより、杭設計の合理化が妨げられていました。

■「JUPITA」の概要
「JUPITA」は、主筋をパイルキャップに定着させず、杭芯中央側に配置した芯鉄筋によって定着させます。芯鉄筋は機械式継手が設けられ、杭体に定着する下芯鉄筋と杭頭処理後に接続しパイルキャップに定着する上芯鉄筋とに分かれます(図2)。これにより、杭頭から突出する鉄筋を著しく減少させることができ、杭頭鋼材杭頭の端部を保護する杭頭鋼材によって、端部が欠けることを防止し杭頭処理の作業短縮化を図ることができます。また、構造実験を実施し、「JUPITA」の変形能力および杭頭部の損傷抑制などを確認し、これを設計モデルに反映することによって杭設計の合理化を図ることが可能となりました。杭設計の合理化によって杭径を減少させることができ、掘削土量や使用コンクリート量の削減に加え、騒音振動作業の軽減によって環境負荷の低減を図ることができます。

■今後の展望
今後、「JUPITA」を設計・施工案件を主とした、集合住宅・事務所ビルなどに適用し、建築工事におけるさらなる環境負荷低減に取り組んでまいります。
※1 「JUPITA」は、東急建設の登録商標(登録第6718961号)です。
※2 特許第7304248号「杭頭接続構造及び杭頭接続構造の施工方法」
特許第7308871号「杭頭接続構造及び杭頭接続構造の施工方法」

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