航空機向け水素燃料電池エンジンの開発・製造を行うゼロアビア社への出資及び協業について

2024/07/09  伊藤忠商事 株式会社 

航空機向け水素燃料電池エンジンの開発・製造を行うゼロアビア社への出資及び協業について

2024年7月9日

伊藤忠商事株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長COO:石井 敬太、以下「伊藤忠商事」)は、航空機向け水素燃料電池エンジンの開発・製造を行うZeroAvia, Inc.(本社:アメリカ・カリフォルニア州、CEO:Valery Miftakhov、以下「ゼロアビア社」)に出資いたしました。また、アジアにおける販売代理店契約、および保守整備体制、空港インフラ、水素インフラの構築を共同で推進する覚書を同社と締結いたしました。

世界の商用航空機は2042 年に約4.4万機(2023年比1.6倍)に達する見込みであり、IATA(国際航空運送協会)、ICAO(国際民間航空機関)は、2050年までにカーボンニュートラルを達成する目標を掲げております。航空業界の脱炭素化は国際的な課題であり、解決には再生航空燃料(SAF)に加えて、水素航空機等の新技術が必要とされています。

ゼロアビア社は、従来のジェット燃料エンジンに比べ、環境負荷が極めて低い水素燃料電池エンジンを開発しており、2023年1月に Dornier 228(19人乗り)に同社エンジンを搭載し、デモフライトを成功させました。2025年に9~19人乗り、2027年に40~80人乗り、将来的に200人乗りの航空機向けのエンジンの認証取得を目指しています。Airbusをはじめとする航空機メーカーやエネルギー企業、空港等と協業を進めており、世界複数の主要航空会社からエンジンの予約注文を約2,000基獲得しています。

伊藤忠商事は、本件を通じて航空業界の脱炭素化に取り組み、持続可能な地域社会の実現、地球環境への負荷軽減に貢献してまいります。

  • ※一般財団法人 日本航空機開発協会

以上

会社概要

会社名 ZeroAvia, Inc. (ゼロアビア)
本社所在地 アメリカ合衆国、カリフォルニア州、ホリスター
設立 2017年
事業内容 航空機向け水素燃料電池エンジンの開発・製造
URL https://zeroavia.com/
備考 アメリカ・タイム誌「AMERICA’S TOP GREENTECH COMPANIES 2024」
第1位に選出

参考画像 Dornier 228(ゼロアビア社エンジンを搭載)

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