電子情報通信学会から2023年度電子情報通信学会論文賞を受賞

2024/07/09  グローリー 株式会社 

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2024年7月 9日

グローリー株式会社

電子情報通信学会から2023年度電子情報通信学会論文賞を受賞

グローリー株式会社の鵜飼 祐生(所属:研究開発本部デジタルソリューション開発統括部DX基盤技術開発部)が中部大学(学長:竹内 芳美)のAIロボティクス学科・ロボット理工学科の藤吉弘亘教授と共同で手掛けた共同研究成果論文(※1)が、2024年6月6日に開催された電子情報通信学会の表彰式にて、2023年度電子情報通信学会論文賞を受賞いたしました。

グローリー株式会社 鵜飼 祐生

電子情報通信学会論文賞は、日本の電子工学および情報通信分野において、研究者が発表した論文の品質や影響力を評価し、優れた研究論文に対して授与される賞です。本年度は、約900件の論文から12件が受賞となりました。

受賞の対象となった共同研究成果論文は「人物再同定(※2)における教師なしドメイン適応手法」を提案しています。一般にAI(深層学習モデル)には、AIを学習するためのデータを収集した環境(ドメイン)と異なる環境で使用した際、性能が大幅に劣化することが課題となっています。それは、AIの学習には非常に多くの答えの入ったデータを必要とするため、開発したAIモデルを幅広く水平展開することが難しいからです。受賞論文ではこの課題に対し、適用先の答えのないデータにAIが自ら答え入れを行いながら学習することで、異なる環境にAIを適用させる新規の教師なしドメイン適応手法を提案しています。

今回新たに提案した手法では画像内の大部分を占める大域的な特徴に加え、画像の一部のみに写る局所的な特徴を利用しています。これにより、人物を見分ける多様な特徴を活用することで、AIがより正確に現場画像データに答え入れを行いながら学習することが可能となり、AIモデルを現場環境へ適応した際の性能を大きく向上することが出来ます。

グローリーはこの研究をさらに推し進め、流通小売店、飲食店、金融機関など、さまざまな市場において人を見分けるAIを用いたソリューションの実用化を目指してまいります。今後も最先端の技術研鑽を継続し、社会の発展に貢献してまいります。

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  • グローリー株式会社 経営戦略本部 コーポレートコミュニケーション部 広報グループ
    TEL (079)294-6317

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