気象用小型ゴム気球を利用した超小型成層圏観測プラットフォームの実証試験に成功~測りたいときに測れる、成層圏からのオンデマンド観測を実現~(明星電気株式会社)

2024/07/12  明星電気 株式会社 

2024 年 7 月 12 日
明星電気株式会社

気象用小型ゴム気球を利用した超小型成層圏観測プラットフォームの実証試験に成功
~測りたいときに測れる、成層圏からのオンデマンド観測を実現~


IHI のグループ会社である明星電気株式会社(本社:群馬県、代表取締役社長:夏明正伸、以下「明星電気」)は、気象用小型ゴム気球を利用することで、低コストで長時間成層圏に滞空することが可能な「超小型成層圏観測プラットフォーム」を開発し、実証試験に成功しました。

今後、このプラットフォームを利用したサービスの試験的な提供を開始する予定です。

明星電気は、気象用ゴム気球を用いて装置を浮上させ上空の気象データを観測するラジオゾンデを製造する国内唯一のメーカです。長年にわたり成層圏(地球表面から約 10 キロメートルから 50 キロメートルの高さ)で観測可能な様々な装置を開発しています。この技術を利用し、このたび、超小型成層圏観測プラットフォーム(以下、本プラットフォーム)の開発に成功しました。

本プラットフォームで使用しているゴム気球は、そのサイズ・重量から航空規則上、軽気球に分類されます。機動的な運用が可能な軽気球の特性を生かし、即時性が求められる災害監視など、ニーズが高まるタイミングで運用することができます。また、このプラットフォームには飛行高度維持制御装置が搭載されており、様々なミッション機器を搭載して数日間の成層圏滞空が可能です。これにより、気象センサ、携帯通話機器、上空から対象物を撮影して画像を生成する撮影装置、上空から電波を照射し、対象物で反射した電波を観測するレーダ、地上の送信局から送信された信号を受信して地上の受信局に送信する中継器などを搭載することで、気象観測や通信などの用途での活躍が期待されます。

明星電気では、本プラットフォームによる試験的なサービス提供を計画しており、その有効性を確認するとともに、市場のニーズを把握し、将来に向けたさらなる改良・性能向上につなげることを目指します。

明星電気は、引き続き、独自の Sensing&Communication 技術で、社会課題の解決に取り組みながら、新たな価値を創造してまいります。

【お問い合わせ先】

明星電気株式会社

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