「高圧水素パイプラインの国内基準化に向けた導管材料の水素適合性と耐震設計に関する研究開発」がNEDO事業に採択

2024/07/17  JFEホールディングス 株式会社 

2024年7月17日
JFEスチール株式会社

「高圧水素パイプラインの国内基準化に向けた
導管材料の水素適合性と耐震設計に関する研究開発」がNEDO事業に採択

当社は、このたび、一般社団法人水素バリューチェーン推進協議会、国立大学法人九州大学の2機関とコンソーシアムを結成し、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)から公募された「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業」(※1)に対し、「高圧水素パイプラインの国内基準化に向けた導管材料の水素適合性と耐震設計に関する研究開発」(以下、本研究)を共同提案し、採択されました。

水素は燃焼時にCO2 を排出せず、2050年のカーボンニュートラルに向け、発電用燃料等での大規模利用が世界的に検討されています。水素製造プラントや水素受入基地から需要地への大量輸送の手段として、現在の天然ガスと同様にパイプラインを利用することが考えられています。一方で、1MPa以上の高圧水素中で埋設ラインパイプを安全に使用するための技術基準は国内にはなく、大規模水素サプライチェーンを国内で実現するためには高圧水素パイプラインの基準化が必要となります。本研究では、UOE鋼管やシームレス鋼管を含む、各種導管材料及び溶接部の水素中における破壊安全性と耐震性能を評価するために水素中での各種特性データを取得し、安全性を検証するとともに、水素中破壊機構の解明と水素パイプライン研究で先行する海外研究機関との連携を進めることにより、高圧水素パイプラインの国内基準化に貢献することを目標としています。

当社は、石油・天然ガスの輸送用鋼管の総合メーカーとして、長年、国内外のパイプライン用鋼管の開発、製造を行っております。さらに、水素ステーション用蓄圧器の開発、実用化をはじめ、高圧水素インフラに対応した鋼材の研究開発も進めております(※2,3)。これらの知見を活かし、水素社会の実現に資する研究開発を推進し、水素供給・活用の拡大を進めるお客様のニーズに応えていくことで、カーボンニュートラルの実現に貢献してまいります。

【関連URL】

※1)研究開発委託・助成事業「競争的な水素サプライチェーン構築に向けた技術開発事業」に関しましてはNEDOのホームページをご確認ください。
https://www.nedo.go.jp/activities/ZZJP_100259.html

※2)JFE製水素ステーション用Type2蓄圧器の実用化~国産初のType2蓄圧器を採用した商用ステーションの実運用開始~(2020年12月25日プレスリリース)
https://www.jfe-steel.co.jp/release/2020/12/201225.html

※3)高圧水素輸送用ラインパイプ材の研究開発について~日本財団とDeepStarの連携技術開発助成プログラム Phase IIに採択~(2024年6月13日プレスリリース)
https://www.jfe-steel.co.jp/release/2024/06/240613.html

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。

JFEスチール(株) 総務部広報室 TEL 03(3597)3166

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