2024 年 7 月 17 日
株式会社三井住友銀行
バイオ企業群「ちとせグループ」への出資について
株式会社三井住友銀行(頭取 CEO:福留 朗裕、以下「三井住友銀行」)は、CHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD.(CEO:藤田 朋宏、以下グループを総称して「ちとせグループ」)と出資金額 10 億円の出資契約を締結いたしました。
ちとせグループは、世界のバイオエコノミー(※1)をリードするバイオ企業群です。千年先まで 人類が豊かに暮らせる環境を残すべく国や多くの企業と協力し、経済合理性を成立させながら技術を社会に展開しています。幅広い生き物の育種・培養技術を有し、微細藻類、細胞、発酵、農業、腸内細菌など多岐にわたる研究開発、事業開発を行っています。
世界的な人口増加や食料不足の進行に加え、気候変動などグローバルな社会課題が深刻化する中、持続可能な経済成長の実現を可能にするバイオエコノミーに対し、国際的な注目が高まって います。日本政府も、2019 年に「バイオ戦略」を策定し、2030 年の「世界最先端のバイオ エコノミー社会」の実現を掲げ、国内での政府支援も強化されている領域です。
特に、二酸化炭素と太陽光からタンパク質、脂質、炭水化物など多様な有価物を効率的に生成 できる微細藻類は、化石資源由来製品の代替だけでなく、幅広い用途への活用が展望されます。 ちとせグループは、バイオ技術を活用した大量生産・商用化に向けた取組として、藻類産業を構築するプロジェクト「MATSURI(MicroAlgae Towards SUstainable & Resilient Industry)」を主導し、産業界を巻き込んだバリューチェーン構築を推進しています。
株式会社三井住友フィナンシャルグループ(執行役社長グループ CEO:中島 達)では、現中期 経営計画において「社会的価値の創造」を基本方針の一つに掲げ、主体的に取り組むべき重点課題の一つとして「環境」を定めております。また、社会的価値創造に資するお客さまとの事業共創・開発、新たな技術の開発や産業の育成を、リスクテイクを通じて支える枠組みの一つとして、 「社会的価値創造投資枠」(※2)を設定しております。本件は、この「社会的価値創造投資枠」を活用した出資であり、バイオエコノミー実現に向けて必要な技術や知見を持つちとせグループのみならず、バイオ技術を活用したバリューチェーンの構築を進める企業とも連携することで、産業界の脱炭素化に向けた取組をより一層推進してまいります。
※1 バイオエコノミー
バイオテクノロジーや再生可能な生物資源等を利活用し、持続的で、再生可能性のある循環型の経済社会を拡大させる概念
※2 社会的価値創造投資枠
SMBC グループの 2024 年 5 月 17 日付プレスリリース「社会的価値の創造に向けた経費枠の 設定について」ご参照
(https://www.smbc.co.jp/news/pdf/j20240517_01.pdf) 【ご参考】CHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD.の概要
名称
CHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD.
設立年
2011 年
所在地
6 Eu Tong Sen Street #10-12, Singapore 059817, Singapore
概要
バ イオ技術 を活用 した事 業創出の ための 研究開 発、事業 開発を 行うち とせ グループの持株統括会社。実態的な事業を行う「株式会社ちとせ研究所」を始めとした、日本、シンガポール、マレーシア、ブルネイの子会社を統括。
以上