西日本製鉄所(倉敷地区)電磁鋼板製造設備増強工事(第Ⅰ期)の完工・設備稼働について

2024/09/26  JFEホールディングス 株式会社 

2024年9月26日
JFEスチール株式会社

西日本製鉄所(倉敷地区)電磁鋼板製造設備増強工事(第Ⅰ期)の完工・設備稼働について

当社は、西日本製鉄所(倉敷地区)の電磁鋼板(※1)製造設備の能力増強を図っておりますが、このたび第Ⅰ期の製造能力増強工事が計画通り2024年7月に完工し、9月より工程生産を開始しました。本設備稼働により、当社の高級無方向性電磁鋼板(NO)の製造能力は現行比2倍となります。

カーボンニュートラルに向けた取り組みが全世界的に進む中、自動車の電動化に向けた流れが高まっており、日本国内をはじめ、北米や欧州を中心に電動車の駆動モータに不可欠な高級無方向性電磁鋼板に対する需要は増加しています。

当社は、自動車の電動化拡大に伴い、高級無方向性電磁鋼板に対する需要の増加が全世界的に継続することを見据え、無方向性電磁鋼板の供給能力増強を図っており、2026年度中には、電動車主機モータ用トップグレード無方向性電磁鋼板の製造能力を現行比3倍とする計画のもと、現在第Ⅱ期設備増強工事を進めています。

このほか、世界的なエネルギー利用の高効率化、および再生可能エネルギーの導入拡大に伴う電力需要の増加を見据え、方向性電磁鋼板の供給能力増強として、当社は2024年2月にJSW Steel Limitedとともに、インドにおける方向性電磁鋼板の合弁会社JSW JFE Electrical Steel Private Limitedを設立し、インド国内において方向性電磁鋼板の一貫製造体制の構築を目指しております。2027年度のフル生産開始を計画しており、伸び行くインドの方向性電磁鋼板マーケットにあわせ、さらなる生産体制の拡充を図っております。

当社が製造する電磁鋼板は、長年にわたり培った製造技術を駆使することで、磁束密度や鉄損をはじめとする品質・性能の観点で世界最高水準のグレードを誇る製品です。当社は今後とも、国内外における電磁鋼板製造基盤の強化を継続し、世界トップクラスの製造実力をさらに向上させるとともに、CO2 排出量削減に寄与するエコプロダクトの供給を拡大していくことで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

(※1)電磁鋼板
鉄にSi,Al等を添加した材料で、高磁束密度かつ低鉄損という優れた磁気特性を有します。全方向にほぼ平均的に優れた磁気特性を有し、モータなどの鉄心材料として用いられる無方向性電磁鋼板と、一方向(圧延方向)に極めて優れた磁気特性を有し、変圧器などの鉄心材料として用いられる方向性電磁鋼板の2種類があります。

【概要:第Ⅰ期 電磁鋼板製造設備増強】

総投資額 約490億円
完工 2024年7月
製造能力 電動車主機モータ用トップグレード無方向性電磁鋼板(NO)の製造能力を現行比2倍に増強

【参考:第Ⅱ期 電磁鋼板製造設備増強】

総投資額 約460億円
稼働時期(予定) 2026年度中
製造能力(予定) 電動車主機モータ用トップグレード無方向性電磁鋼板(NO)の製造能力を現行比3倍に増強
※第Ⅰ期分含む

【関連URL】

・西日本製鉄所(倉敷地区)電磁鋼板製造設備の追加増強の決定について
https://www.jfe-steel.co.jp/release/2023/05/230522-1.html

・印JSWとの方向性電磁鋼板製造販売会社設立について
https://www.jfe-steel.co.jp/release/2024/02/240213.html

本件に関するお問い合わせは、下記にお願い致します。

JFEスチール株式会社 総務部広報室 TEL 03(3597)3166

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