フィリックス㈱と「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」の契約を締結

2025/09/30  株式会社 静岡銀行 

2025.9.30

フィリックス(株)と「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」の契約を締結

静岡銀行(頭取 八木 稔)では、SDGs への取り組みの一環として、フィリックス株式会社(社長 水野秀則)と「ポジティブ・インパクト・ファイナンス(以下、PIF)(※)」契約を締結しましたので、その概要をご案内します。

※企業活動が環境・社会・経済のいずれかの側面において与えるインパクトを包括的に分析し、特定されたポジティブインパクトの向上とネガティブインパクトの低減に向けた取り組みを支援する融資

1.「ポジティブ・インパクト・ファイナンス」契約の概要

(1)契約日/9 月 30 日(火)
(2)融資金額/10 億円
(3)資金使途/設備資金

2.フィリックス株式会社の取り組み

〇同社は、2008 年に名古屋市で設立された建設・不動産事業者です。創業以来、清掃業、リフォーム事業等を手掛けながら投資用アパートの開発を主軸に事業領域を拡大し、現在は、賃貸管理事業やプレカット工場による資材加工事業に加え、建築設計・構造設計も担うなど、総合的な体制を構築しています。

〇事業の中核を担う投資用アパートは、全棟が ZEH 基準に適合し、環境負荷の低減と居住者の生活の質向上を両立させることで、持続可能な社会づくりに貢献しています。

〇今回、同社の企業活動が社会・環境・経済に与えるインパクトを、以下のとおり評価しました。

環境面
・事業活動における環境負荷の低減(環境に配慮した本社立地、CO?排出量の可視化、LED 照明への切り替え、省エネルギー設備導入による削減、社員寮及び常滑工場への太陽光パネルの設置検討)
環境・社会面
・全棟ZEH 基準適合物件による環境への配慮(同社の建築物件すべてがZEH 基準に適合し、一次エネルギー消費量等級 6 や断熱等性能等級5 など最高水準の環境性能を備えている。また、劣化等級 3など耐久性が高く長期保有が可能な物件、手ごろな価格で住みやすい住環境、利便性の高い立地を選定している)
社会面
・雇用の多様化(46 名の外国人を雇用し、全従業員の 36.8%を占める2025 年 9 月末時点)
・働きやすい職場づくり(業務内容の見直しや効率化、各種人事制度及び福利厚生制度の充実)
社会・経済面
・地域雇用と技術を守るプレカット事業の展開(フルパネル加工の導入、フレーミング工事まで一貫対応による現場負担の削減、後継者不在の企業が保有する工場の買収、「FELIX 工法 7.0」の開発、常滑工場の設立)

3.その他

(1)インパクト評価/国連環境計画金融イニシアティブが提唱した「ポジティブ・インパクト金融原則」およびポジティブインパクトファイナンスタスクフォースが提唱した「インパクトファイナンスの基本的考え方」に基づき、一般財団法人静岡経済研究所が日本格付研究所の協力を得て評価を実施
(2)モニタリング体制/一般財団法人静岡経済研究所とともに「ポジティブ・インパクト金融原則」に従い構築した内部管理体制のもと、インパクト評価で特定したKPI について、融資期間中における借入人のインパクトパフォーマンスのモニタリングを実施

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.shizuokabank.co.jp/news/20250930_P7U/250930_NR1.pdf

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