2025 年 10 月 10 日
日本液炭株式会社
「CCUS 研究開発・実証関連事業/苫小牧における CCUS 大規模実証試験/CO2輸送に関する実証試験/CO2船舶輸送に関する技術開発および実証試験」に関する 業務受託について
~低温低圧 CO2の有効利用に向けての技術開発と貢献~
日本液炭株式会社(以下「日本液炭」、本社:東京都港区、代表取締役社長 飯塚 浩幸)は、NEDO(国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業である「CCUS 研究開発・実証関連事業/苫小牧における CCUS 大規模実証試験/CO2輸送に関する実証試験/CO2船舶輸送に関する技術開発および実証試験」の業務を一般財団法人エンジニアリング協会 (以下「ENAA」、本社:東京都港区 理事長 寺嶋 清隆)からの再委託として受託いたしました。期間は、2025 年 7 月 22 日から 2027 年 3 月末までを予定しております。
日本液炭は、CO2の国内トップメーカーとしてお客様へ安定的に CO2を供給するとともに、お客様に安心して CO2をお使いいただけるよう、より安全な CO2の取扱い方法の確立について、自社の研究センターにおける基礎実験をすすめてまいりました。
これまでの基礎実験をもとに、本業務では、液化 CO2圧力制御・安定性に関する研究開発を進めることを目標としておりますが、特に三重点(-56.6℃、0.516MPa-A)に近い液化 CO2を低温低圧状態(-50℃、0.7MPa-A など)で大量輸送する実証試験上の懸念点として、荷役・輸送等の工程における相変化による液化 CO2の固体化(ドライアイス化)が挙げられます。
この懸念の原因と対応策を明確にすることを目的として、日本液炭は小型流動試験装置を製作し、圧力・温度等の条件変化による CO2物性挙動変化を把握し、低温低圧 CO2のハンドリング上の課題抽出と解決方法の検討のため、試験・研究を進めてまいります。
日本液炭は、今回の契約を契機に、CO2を資源として有効利用するカーボンリサイクルの社会実装に向け、本研究の成果を広く活用することで、2050 年のカーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
以上
【お問合わせ先】
日本液炭株式会社 技術開発本部 R&D センター 大保
電話番号:048-218-2755