2025.12.03
2026年春の花粉はどうなる?ウェザーニューズ「第二回花粉飛散予想」を発表
【第二回花粉飛散予想】スギ花粉は2月上旬から飛散開始 飛散量は全国的に平年を上回る予想
〜雄花の生長に適した夏の影響大 北海道や東北では記録的な大量飛散のおそれ〜
モバイル/インターネット > 株式会社ウェザーニューズ(本社:千葉市美浜区、代表取締役社長:石橋 知博)は、2026年春の花粉シーズンに向け、「第二回花粉飛散予想」(スギ・ヒノキ、北海道はシラカバ)を発表しました。
花粉の飛散開始時期に影響する今冬の気温は、2025年12月は強い寒気の影響で平年を下回るエリアが多くなる一方、2026年1〜2月は全国的に平年より高くなる傾向です。これにより適度な休眠打破が起こり、2026年春の花粉の飛散開始は過去10年の平均と比べると平年並か平年より早くなる予想です。2月上旬には東海や九州北部の一部でスギ花粉の飛散が始まり、3月上旬にかけて東北まで飛散が拡大します。本格的な飛散はスギ花粉が2月中旬から、ヒノキ花粉が3月中旬からの予想です。
飛散量はほぼ全国的に平年を上回り、全国平均は平年比で130%となる予想です。2025年夏は広範囲で平年より日照時間がかなり多く、全国的に気温がかなり高かったため、雄花の生長に適した天候となりました。このため、前年の飛散量が少なかった北海道や東北北部、北陸では「表年」傾向が顕著となり、前年比で大幅に増加します。地域によっては記録的な大量飛散となる可能性があり、万全な対策が必要です。また前年の飛散量が多く今年は「裏年」傾向となる西日本でも雄花の生長が促され、飛散量が平年を上回る予想です。油断せずに対策を行ってください。
なお、次回の「第三回花粉飛散予想」は1月中旬の発表を予定しています。
2026年「第二回花粉飛散予想」
<飛散開始時期:2月上旬から東海や九州北部の一部でスギ花粉の飛散開始>
スギの雄花は冬の寒さを経験することで休眠から目覚め(休眠打破)、寒さがピークを過ぎて暖かくなると花粉を飛ばし始めます。このため、冬の適度な寒さと春の気温の上昇が飛散開始のタイミングを左右します。
花粉の飛散開始時期に影響する今冬の気温は、強い寒気の影響により2025年12月は平年を下回るエリアが多くなる一方、2026年1月から2月は全国的に平年よりも高くなる傾向です。12月の低温傾向により休眠打破が適度に起こるとみています。1月から2月は一時的に強い寒気の影響を受ける日があるものの全国的に平均気温は平年を上回り、2026年春の花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と比べると、平年並か平年より早くなる予想です。
2月上旬には東海や九州北部の一部でスギ花粉の飛散が始まり、次いで関東・山梨の広範囲や近畿、中国・四国でも飛散開始となる予想です。2月中旬になると西日本と東日本、さらに東北太平洋側で飛散が開始します。その後、3月上旬にかけて東北日本海側の各地でも飛散が始まるとみています。北海道のシラカバ花粉は4月中旬からの飛散となりそうです。なお、詳細な飛散開始時期は1月以降の天候に大きく左右されるため、最新の情報をこまめにご確認ください。
<本格飛散時期:スギ花粉は2月中旬、ヒノキ花粉は3月中旬から本格的に飛散>
スギ花粉が本格的に飛散する時期は九州や中国・四国、東海や関東で2月中旬〜3月中旬、近畿では2月下旬〜3月中旬の予想です。北陸・長野や東北南部では2月下旬〜3月下旬、東北北部では3月上旬〜4月下旬になるとみています。なお、スギ花粉の本格飛散開始は2月頃の天候に大きく左右され、晴れて暖かい日が続くと飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。3月中旬以降はスギ花粉の飛散が徐々に収まり、代わって西日本や東日本ではヒノキ花粉の飛散が多くなります。
ヒノキ花粉が本格的に飛散するのは九州や中国・四国で3月中旬〜4月中旬、近畿や関東で3月下旬〜4月中旬、東海で3月下旬〜4月下旬、北陸や東北南部で4月上旬~中旬とみています。ただ、北陸や東北南部ではヒノキの樹木が少ないため、スギ花粉に比べると飛散量が少なくなる見込みです。
北海道のシラカバ花粉が本格飛散するのは、4月下旬〜5月下旬の予想で、道央や道南ではゴールデンウィークと重なる見通しです。
<飛散量:全国的に平年を上回る予想、北海道や東北では飛散量が記録的に増加するおそれ>
2026年春の花粉飛散量は北日本と東日本で2025年を上回る地域が多い一方、西日本では前年並か前年を下回る予想です。2025年の飛散量が少なかった北海道や東北北部、北陸や甲信では前年比で200%を超える地域が多く、秋田県では600%を超える予想です。北海道や東北北部では近年飛散量の変動が非常に大きく、2026年は飛散量が記録的に多くなる可能性があります。一方、西日本では飛散量が前年並か前年を下回るエリアが多く、2025年に記録的な大量飛散となった九州北部では飛散量が半減するエリアもあるとみています。全国平均では前年比で119%となる予想です。
平年(2016~2025年の平均飛散量)比ではほぼ全国的に平年の飛散量を上回り、特に東北北部や北陸では150%を超えるエリアがあります。全国平均では130%となる予想です。
<雄花調査の結果>
ウェザーニューズでは2025年夏の天候や年毎の飛散量傾向、雄花調査の結果などを総合的に考慮して2026年春の花粉飛散量を予想しています。本発表では11月5日~20日にウェザーニュースアプリのユーザーを対象に実施した「スギの雄花調査(北海道はシラカバ)」の結果を活用しています。雄花調査では、ユーザーからスギの雄花の写真と、雄花の付き方を4つの選択肢(「全体に雄花が出来ており、密度も高い」「全体に雄花が出来ている」「雄花がまばらに出来ている」「雄花が観察されない」)による回答で募集しました。
その結果、北海道や東北北部では「全体に雄花が出来ており、密度も高い」と「全体に雄花が出来ている」という回答の合計の割合が前年よりも増加した地域が多くなりました。一方、東北南部から九州にかけては「全体に雄花が出来ており、密度も高い」と「全体に雄花が出来ている」という回答の合計の割合が前年よりも減少した地域が多くなりました。これらの回答の傾向を考慮し、本発表では2026年春の予想飛散量を前回発表から一部下方修正しています。
エリア別の2026年花粉飛散予想
北海道:4月中旬から飛散開始、「表年」傾向で飛散量は平年より大幅に上回る 冬から春の気温は平年より高くなる傾向で、4月以降の寒さが緩むタイミングでシラカバ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と比べると早くなる予想で、道南や道央など早い所では4月中旬、道北や道東でも4月下旬から5月にかけてシラカバ花粉のシーズンに入るとみています。本格飛散は道南や道央で4月下旬~5月上旬、道北や道東では5月上旬〜下旬で、以降は飛散量が少なくなる見込みです。近年は飛散開始後、数日で本格的な飛散となる傾向があるため4月に入ったら対策を始めると良さそうです。 2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、花粉の雄花の生長に適した天候となりました。また、2025年のシラカバ花粉の飛散量は前年、平年を大きく下回りました。このため、2026年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいます。 2026年春のシラカバ花粉の飛散量は、2025年比297%、平年比148%となる予想です。前年に比べて飛散量が非常に多くなる予想なので対策を万全に行ってください。特に晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するので注意が必要です。 |
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東北北部:2月中旬〜3月上旬に飛散開始、「表年」傾向で記録的な大量飛散のおそれ 今冬の気温は、12月に強い寒気の影響を受けることで平年より低くなり、1月からは平年より高くなる予想です。そのため、適度な休眠打破が起こると予想しています。飛散開始時期に影響が大きい2月から3月初めの気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングで太平洋側からスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月中旬から3月上旬にかけて花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は3月上旬以降と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。4月下旬以降は飛散量が少なくなる見込みです。 2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、花粉の雄花の生長に適した天候となりました。また、2025年の花粉の飛散量は前年、平年を大きく下回りました。このため、2026年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいます。 2026年春の花粉の飛散量は前年の398%、平年の162%となる予想で、過去10年と比べても記録的な大量飛散となる可能性があります。晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するので対策を万全に行ってください。なお、東北北部ではスギ花粉の飛散が中心で、ヒノキ花粉はほとんど飛散しません。また雄花調査において雄花の量が当初の予想を下回る傾向があったため、一部の飛散量を前回発表(10/1)から下方修正しています。 |
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東北南部:2月中旬〜下旬に飛散開始、「表年」傾向で飛散量は平年を上回る予想 今冬の気温は、12月に強い寒気の影響を受けることで平年より低くなり、1月からは平年より高くなる予想です。そのため、適度な休眠打破が起こると予想しています。飛散開始時期に影響が大きい2月の気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングで太平洋側からスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月中旬から下旬にかけて花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬以降と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキの本格飛散は4月上旬から中旬で、以降は飛散量が少なくなる見込みです。 2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、花粉の雄花の生長に適した天候となりました。また、2025年の花粉の飛散量は前年を下回りました。このため、2026年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいます。 2026年春の花粉の飛散量は前年の126%、平年の121%となる予想です。晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するので対策を万全に行ってください。なお、東北南部ではスギ花粉の飛散が中心で、ヒノキ花粉の飛散は比較的少ない傾向です。また雄花調査において雄花の量が当初の予想を下回る傾向があったため、一部の飛散量を前回発表(10/1)から下方修正しています。 |
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関東・山梨:2月上旬〜中旬に飛散開始 飛散量は平年を上回る予想 今冬の気温は、12月に強い寒気の影響を受けることで平年より低くなり、1月からは平年より高くなる予想です。そのため、適度な休眠打破が起こると予想しています。飛散開始時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月上旬から中旬にかけて花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬以降と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキの本格飛散は3月下旬から4月中旬で、以降は飛散量が少なくなる見込みです。 2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、花粉の雄花の生長に適した天候となりました。また、2025年の花粉の飛散量は概ね前年並、平年並でした。近年は飛散量の変動が小さく表年/裏年の傾向が比較的不明瞭ですが、2026年は花粉の雄花の生長に適した天候となり、飛散量が前年、平年を上回ると見込んでいます。 2026年春の花粉の飛散量は前年の123%、平年の120%となる予想です。晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するので対策を万全に行ってください。なお、雄花調査において雄花の量が当初の予想を下回る傾向があったため、一部の飛散量を前回発表(10/1)から下方修正しています。 |
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北陸・長野:2月中旬から下旬にかけて飛散開始 「表年」傾向で飛散量は大幅増 今冬の気温は、12月に強い寒気の影響を受けることで平年より低くなり、1月からは平年より高くなる予想です。そのため、適度な休眠打破が起こると予想しています。飛散開始時期に影響が大きい2月の気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月中旬から下旬にかけて花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬以降と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキの本格飛散は4月上旬から中旬で、以降は飛散量が少なくなる見込みです。 2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、花粉の雄花の生長に適した天候となりました。また、2025年の花粉の飛散量は前年、平年を下回った県がありました。このため、2026年は前年の反動で飛散量が多くなる「表年」になると見込んでいます。 2026年春の花粉の飛散量は前年の197%、平年の152%となる予想です。前年に比べて飛散量が非常に多くなる予想なので対策を万全に行ってください。なお、北陸エリアではスギ花粉の飛散が中心で、ヒノキ花粉の飛散は比較的少ない傾向です。また雄花調査において雄花の量が当初の予想を下回る傾向があったため、一部の飛散量を前回発表(10/1)から下方修正しています。 |
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東海:2月上旬〜中旬に飛散開始 飛散量は平年を上回る予想 今冬の気温は、12月に強い寒気の影響を受けることで平年よりやや低くなり、1月からは平年より高くなる予想です。そのため、適度な休眠打破が起こると予想しています。飛散開始時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年より高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月上旬から中旬に花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬以降と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキの本格飛散は3月下旬から4月下旬で、以降は飛散量が少なくなる見込みです。 2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、花粉の雄花の生長に適した天候となりました。2025年の飛散量が前年を大きく上回った三重県ではその反動で2026年の飛散量が減少する一方、2025年の飛散量が少なかった岐阜県では2026年の飛散量が前年に比べて非常に多くなるとみています。 2026年春の花粉の飛散量は前年の130%、平年の132%です。晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するので対策を万全に行ってください。なお、雄花調査において雄花の量が当初の予想を下回る傾向があったため、一部の飛散量を前回発表(10/1)から下方修正しています。 |
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近畿:2月上旬〜中旬に飛散開始、飛散量は平年を上回る予想 今冬の気温は、12月に強い寒気の影響を受けることで平年より低くなり、1月からは平年より高くなる予想です。そのため、適度な休眠打破が起こると予想しています。飛散開始時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年よりやや高く、もしくは高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月上旬から中旬にかけて花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は2月下旬以降と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキの本格飛散は3月下旬から4月中旬で、以降は飛散量が少なくなる見込みです。 2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、花粉の雄花の生長に適した天候となりました。一方で2025年の飛散量は前年、平年を上回り、2026年は「裏年」傾向の年となります。ただ、花粉の雄花の生長に適した天候がこの「裏年」傾向を凌駕するとみています。 2026年春の飛散量は前年の118%、平年の138%となる予想です。晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するので対策を行ってください。なお、雄花調査において雄花の量が当初の予想を下回る傾向があったため、一部の飛散量を前回発表(10/1)から下方修正しています。 |
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中国・四国:2月上旬〜中旬に飛散開始、飛散量は平年を上回る予想 今冬の気温は、12月に平年並となり、1月からは平年よりやや高く、もしくは高くなる予想です。そのため、適度な休眠打破が起こると予想しています。飛散開始時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年よりやや高く、もしくは高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均よりも早く、2月上旬から中旬にかけて花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬以降と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキの本格飛散は3月中旬から4月中旬で、以降は飛散量が少なくなる見込みです。 2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、花粉の雄花の生長に適した天候となりました。一方で2025年の飛散量は全域で前年を大きく上回り、平年と比べても多くなったエリアが多数あったため、2026年は「裏年」傾向の年となります。ただ、花粉の雄花の生長に適した天候がこの「裏年」傾向を緩和または相殺するとみています。 2026年春の飛散量は前年の93%、平年の120%となる予想です。晴れて風が強い日は大量の花粉が飛散するので対策を万全に行ってください。なお、雄花調査において雄花の量が当初の予想を下回る傾向があったため、一部の飛散量を前回発表(10/1)から下方修正しています。 |
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九州:2月上旬〜中旬に飛散開始、飛散量は平年を上回る予想 今冬の気温は、12月に平年並かやや高く、1月からは平年より高くなる予想です。そのため休眠打破が遅くなる可能性があります。飛散開始時期に影響が大きい1月から2月の気温は平年よりやや高く、もしくは高くなる予想で、寒さが緩むタイミングでスギ花粉が飛び始めます。花粉の飛散開始時期は過去10年の平均と同等か平均よりも早く、2月上旬から中旬にかけて花粉シーズンに入ると予想しています。スギ花粉の本格的な飛散は2月中旬以降と見込んでいますが、気温が高い状態が継続すると飛散開始の直後に本格飛散開始となることがあります。ヒノキの本格飛散は3月中旬から4月中旬で、以降は飛散量が少なくなる見込みです。 2025年の夏は高気圧が強まる日が多く、気温は平年に比べてかなり高くなりました。日照時間も平年よりかなり多く、花粉の雄花の生長に適した天候となりました。一方で2025年の飛散量は前年・平年を大きく上回り、特に福岡県や佐賀県では記録的な大量飛散となりました。このため、2026年は前年より飛散量が少なくなる「裏年」傾向の年となります。ただ、花粉の雄花の生長に適した天候がこの「裏年」傾向を緩和または相殺するとみています。 2026年春の飛散量は前年の65%、平年の119%になる予想です。福岡県や佐賀県では前年比で飛散量がほぼ半減しますが、他のエリアと同様に平年を上回る飛散量で万全の対策が欠かせません。なお、雄花調査において雄花の量が当初の予想を下回る傾向があったため、一部の飛散量を前回発表(10/1)から下方修正しています。 |
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都道府県別の2026年花粉飛散予想
エリア | 都道府県 | 花粉飛散量 (前年比:%) | 花粉飛散量 (平年比:%) | 花粉シーズン イン予想 | 花粉シーズン アウト予想 |
北海道 | 北海道 | 297 | 148 | 4月中旬 | 6月上旬 |
東北北部 | 青森県 | 367 | 167 | 2月下旬 | 5月上旬 |
岩手県 | 338 | 162 | 2月下旬 | 4月下旬 |
秋田県 | 663 | 152 | 2月下旬 | 4月下旬 |
東北南部 | 宮城県 | 142 | 130 | 2月中旬 | 4月下旬 |
山形県 | 168 | 124 | 2月下旬 | 4月下旬 |
福島県 | 101 | 112 | 2月中旬 | 4月下旬 |
関東・山梨 | 茨城県 | 96 | 114 | 2月上旬 | 5月上旬 |
栃木県 | 96 | 119 | 2月上旬 | 5月上旬 |
群馬県 | 121 | 124 | 2月上旬 | 5月上旬 |
埼玉県 | 141 | 118 | 2月上旬 | 4月下旬 |
千葉県 | 114 | 121 | 2月上旬 | 4月下旬 |
東京都 | 127 | 107 | 2月上旬 | 5月上旬 |
神奈川県 | 129 | 119 | 2月上旬 | 5月上旬 |
山梨県 | 245 | 141 | 2月上旬 | 5月上旬 |
北陸・長野 | 長野県 | 257 | 141 | 2月中旬 | 5月上旬 |
新潟県 | 167 | 152 | 2月中旬 | 4月下旬 |
富山県 | 234 | 166 | 2月中旬 | 4月下旬 |
石川県 | 223 | 152 | 2月中旬 | 4月下旬 |
福井県 | 147 | 150 | 2月中旬 | 4月下旬 |
東海 | 静岡県 | 121 | 127 | 2月上旬 | 4月下旬 |
愛知県 | 133 | 116 | 2月中旬 | 4月下旬 |
岐阜県 | 258 | 144 | 2月中旬 | 5月上旬 |
三重県 | 91 | 139 | 2月上旬 | 4月下旬 |
近畿 | 滋賀県 | 130 | 138 | 2月中旬 | 4月下旬 |
京都府 | 140 | 143 | 2月中旬 | 4月下旬 |
大阪府 | 113 | 137 | 2月中旬 | 4月下旬 |
兵庫県 | 96 | 133 | 2月中旬 | 4月下旬 |
奈良県 | 127 | 143 | 2月中旬 | 4月下旬 |
和歌山県 | 107 | 132 | 2月上旬 | 4月下旬 |
中国・四国 | 岡山県 | 112 | 101 | 2月中旬 | 4月下旬 |
広島県 | 82 | 99 | 2月中旬 | 4月下旬 |
鳥取県 | 82 | 122 | 2月上旬 | 4月下旬 |
島根県 | 86 | 131 | 2月上旬 | 4月下旬 |
山口県 | 84 | 136 | 2月上旬 | 4月下旬 |
徳島県 | 117 | 138 | 2月中旬 | 4月下旬 |
香川県 | 116 | 130 | 2月中旬 | 4月下旬 |
愛媛県 | 71 | 105 | 2月上旬 | 4月下旬 |
高知県 | 114 | 121 | 2月上旬 | 4月下旬 |
九州 | 福岡県 | 51 | 122 | 2月上旬 | 4月中旬 |
佐賀県 | 54 | 143 | 2月上旬 | 4月中旬 |
長崎県 | 67 | 124 | 2月上旬 | 4月中旬 |
大分県 | 80 | 123 | 2月上旬 | 4月中旬 |
熊本県 | 75 | 103 | 2月上旬 | 4月中旬 |
宮崎県 | 83 | 105 | 2月中旬 | 4月中旬 |
鹿児島県 | 75 | 107 | 2月中旬 | 4月中旬 |
全 国 | 119 | 130 | | |
※平年:天候の平年は1991〜2020年の過去30年平均、花粉飛散量の平年は2016〜2025年の過去10年平均
※飛散量:花粉観測機「ポールンロボ」が観測すると想定される花粉数。過去のポールンロボの観測データをもとに予想を算出
参考:ウェザーニューズの花粉飛散予想と観測網について
<花粉飛散予想>
ウェザーニューズでは花粉シーズンに向けて花粉の飛散量や飛散時期を予測し、花粉飛散予想を発表しています。第二回花粉飛散予想では、これまで「花粉プロジェクト」で蓄積してきた花粉の観測データや年ごとの飛散量解析、夏の天候、冬〜春の天候の予想、さらに11月に全国のウェザーニュースアプリのユーザーと実施した「雄花調査」の結果をもとに花粉の飛散量や飛散時期についてまとめています。なお、雄花調査の結果を考慮し、2026年の花粉の飛散量予想を前回発表(10/1発表)から一部更新しています。
<ウェザーニュース「花粉プロジェクト」と花粉対策情報の発信について>
「花粉プロジェクト」は、花粉症の方々の役に立ちたい!という想いで、2005年から実施しているユーザー参加型の取り組みです。全国のご家庭や企業などに、独自開発した花粉観測機「ポールンロボ」を約1,000台設置し、空気中に含まれる花粉をリアルタイムに自動観測します。
1月中旬にはウェザーニュースのアプリとウェブサイトにて「花粉飛散情報」をオープンし、全国各地の詳細な花粉情報の提供を開始します。「花粉飛散情報」では、1時間ごとの花粉飛散予報やリアルタイムの飛散状況を発信し、花粉症の方がつらい季節を少しでも楽に過ごせるよう、対策をサポートします。
花粉観測機「ポールンロボ」
リアルタイムの飛散状況
1時間ごとの花粉飛散予報
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