オンキヨー グローバル製造拠点戦略

2019/08/15  オンキヨー 株式会社 

当社は、ホームAV事業をSound United LLC(本社:米国カリフォルニア州、以下「Sound United社」)のグループへ譲渡した後の製造体制について、さらなるコスト競争力の向上と生産拡大を推進するグローバル製造拠点戦略を進めていくことをお知らせします。


1.グローバル製造拠点戦略

ホームAV事業譲渡後の当社のコアとなるOEM事業の生産拠点として、インドの生産拠点であるMINDA ONKYO INDIA PRIVATE LIMITED(以下、「MOI」)をグローバル主力製造拠点、中国の生産拠点である広州安橋音響有限公司(以下、「GOA」)を戦略的製造拠点と位置付けます。

■ グローバル主力製造拠点 インド MOI
インドのMOIでは、車載用スピーカーを中心に当初計画を上回る受注に対応すべく、年内には月産50~60万台を目標として生産ラインの拡大を推進しております。スピーカー部品のうち音質に関する主要部品であるボイスコイルやコーン紙については、インド工場での内製化を進めることでさらなるコスト競争力及び品質の向上を図り、さらには2020年以降第2工場、第3工場の設立を視野に入れ、生産拡大を目指してまいります。インド国内のみならず、輸出拠点としても機能することを見込んでおり、グローバル主力製造拠点と位置付けます。

■ 戦略的製造拠点 中国 GOA
昨今の米中関係を取り巻く状況の変化等により、輸出を中心としたグローバル型のビジネスモデルを転換する必要性が生じております。そこで、GOAを戦略的製造拠点と位置付け、中国国内市場への車載用スピーカー供給に注力をするとともに、販売が堅調に推移している加振器「Vibtone」の生産、及び今後の市場拡大が見込まれる超小型スピーカーの生産拠点として強化することといたしました。

さらに、事業の拡大にともなう受注増加と中国リスクに対応するべく、外部リソースの有効活用も計画しております。

その中で、マレーシア、ベトナム、ミャンマー等の東南アジアをグローバル外注戦略拠点として位置付け、東南アジアのパートナー外注工場の展開を検討しております。

2.製造拠点変遷の背景
当社では、オーディオ市場が長年厳しい状況にある中、既存事業の効率化と長年培った技術を活用した新規事業分野の開拓を推進しており、経営資源の配分や事業構造の最適化は、常に業績改善のための経営課題ととらえてこれまで様々な施策を行ってまいりました。

2012年  GOAへの経営資源集中のため、Flexi社へONKYO JITRA MALAYSIA SDNを売却
2014年  GOAへの経営資源集中のため、中山福朗声紙盆有限公司での生産終了
2017年 インドでの車載用スピーカー生産に注力するため、MOIを設立
     GOAへの経営資源集中のため、上海安橋電子有限公司での生産終了
     インド工場MOIの量産開始
2019年 事業構造最適化のため、ODM*1及びOPI*2の株式をODS*3へ売却
デジタルライフ・OEM事業へ経営資源集中のため、OAE*4及びS&O*5の株式をSound United 社へ売却予定
*1 ODM:オンキヨーディベロップメント&マニュファクチャリング株式会社
*2 OPI:オンキヨー&パイオニアイノベーションズ株式会社
*3 ODS:オンキヨーデジタルソリューションズ株式会社
*4 OAE:ONKYO ASIA ELECTRONICS SDN. BHD.
*5 S&O:S&O ELECTRONICS (MALAYSIA)SDN.BHD.

■国内工場の業態変更・譲渡
ODMは、1980年の設立以降、当社スピーカー工場として稼働をしてきましたが、国内のスピーカー市場が縮小する中、遊戯機器や電子機器の製造に焦点を当てて業態変更を行い、累計200万本以上販売したLED照明機器の生産拠点になるまで成長しました。また、OPIは、1986年の設立以降、当社ホームAV事業の中心生産拠点として、長らく生産をしてきましたが、海外との製造コスト対比により、オーディオ生産としての工場維持が難しくなる中、新たな事業として、パソコンの組み込み工場やコールセンター業務の拡張を行うことで、当社サービス事業の要となるまで成長しました。2019年3月に、当社事業構造の最適化を行うために、OPIとODMを連結外のODSへ譲渡することとなりましたが、ODSは、ODMとOPIが持つ生産・サービス・コールセンター等の機能を獲得することで、さらなる事業の拡大をすることが期待されます。

■ホームAV事業の譲渡
2019年5月には市場縮小が続くホームAV事業について、Sound United 社のグループへ譲渡する契約を締結いたしました。譲渡完了後、ホームAV製品の生産拠点であったマレーシアの連結子会社OAEは、当社の連結グループから外れ、また、持分法適用会社のS&Oとの出資関係もなくなる予定です。
この譲渡により、当社は今後大きく成長が見込まれるヘッドホンをはじめとするデジタルライフ事業及び法人を対象とするOEM事業を展開することとなり、本社でのコスト集中管理の下、新しい生産体制を構築して事業拡大を目指しております。

■中国 車載用スピーカーから新分野へ
GOAは、2012年にFlexi社へ売却を行ったONKYO JITRA MALAYSIA SDNや2014年、2017年に閉鎖をした中山福朗声紙盆有限公司、上海安橋電子有限公司から車載用スピーカーの生産を経営資源の集中のために引継ぎ、主に車載用スピーカーユニットのグローバル製造拠点として長らく稼働しておりました。今後の戦略では、上述のとおり、中国国外への輸出を中心としたグローバル型のビジネスモデルから、中国国内市場への車載用スピーカー供給と高付加価値の製品製造を進めてまいります。

■インド 新たなグローバル対応の製造拠点へ
2017 年2月にインドの UNO MINDA GROUP との間で 合弁会社のMOIを設立、同年8月より本格的に量産を開始しております。上述のとおり、グローバルに対応可能な新たな製造拠点として、生産ラインの拡大を推進してまいります。
【関連リンク】
◆ODM・OPI株式譲渡に関するお知らせ(2019年2月14日付): https://www.jp.onkyo.com/ir/ir_pdf/20190214_JQIR_kogaisha.pdf
◆海外生産拠点再編に関するお知らせ(2017年11月28日付): https://www.jp.onkyo.com/ir/ir_pdf/20171128_JQIR_SO_seisansaihen.pdf
◆ホームAV事業の譲渡に関するお知らせ(2019年5月15日付): https://www.jp.onkyo.com/ir/ir_pdf/20190515_JQIR_joto.pdf
◆OEM用スピーカー受注好調、増産に向けインド工場の生産ライン拡大へ~第2工場、第3工場の設立を計画~: https://www.jp.onkyo.com/news/information/topics/20190624_PR_India.pdf


※グラフ中の台数はオンキヨー及びオンキヨーサブブランド製品に関するものです。B2B(OEM)事業の台数につきましてはサブブランドが付与されたもののみの出荷台数です。

 当社グループでは、祖業であるスピーカー開発で培ってきた音に関する技術を活用し、OEM事業において 「Sound by Onkyo」 などサブブランド戦略を強化し事業を拡大しております。すでに2015年ホームAV機器の3倍以上の出荷台数を達成して、オンキヨーブランドの露出拡大を行っております。今後もあらゆる場面において高品位な“音”のソリューションの提供を続けるとともに、さらなるブランド向上を目指してまいります。

以上

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