【医学会では初実施!】静岡県中部医学会がコロナ禍で2度の延期後、医療機関での補助犬受け入れ促進の為にリモート学術講演会を開催

2020/09/15  社会福祉法人 日本介助犬協会 

●医療機関での同伴受入れ拒否が多いこともあり、介助犬の学術講演会が実施された ●医学会での介助犬学術講演会は今回が初開催


講演での介助犬紹介
静岡県中部医学会(静岡県中部7郡市医師会の会員1200名で構成)は9月12日(土)社会福祉法人 日本介助犬協会(https://s-dog.jp/) 専務理事の高柳友子医師に介助犬についての学術講演会を依頼。会員である医師に介助犬やその他の補助犬の医療機関における同伴受け入れについての講演会を開催。
医学会が補助犬の学術講演会を企画することは今回が初の試み。この研修会は同医学会会長の杉山直史医師(杉山医院院長)が介助犬について知る機会があり盲導犬に比べて認知度が低い事に課題を感じて4月に企画されたものの、新型コロナウィルス感染拡大を受けて2度の延期を経て開催された。当日は、人数を制限するためにも静岡市静岡医師会の会場での聴講と、リモートでの受講のハイブリッド開催となった。同医学会として、リモート開催自体も初実施である。



静岡市静岡医学会会場の様子
講演会では、会場では16名、リモートで30名の医師が参加した。介助犬の役割や、2003年から施行されていながら認知度が低いことが課題となっている身体障害者補助犬法についての説明、医療機関で補助犬同伴受け入れが最も大きな課題となっていること、補助犬の仲間である盲導犬や聴導犬の役割や現状についての説明が行われた。また、介助犬のデモンストレーションの動画が流れると、冷蔵庫を開けてボトルを取ったり、靴・靴下を脱がせて洗濯カゴに運んだり、携帯電話を探して持ってきてくれる様子を見て、参加した医師からは、そんなことまで出来るのか、と感嘆の声と拍手が起った。


学術講演会では介助犬だけでなく、日本介助犬協会が実施するDog Intervention(犬の介入活動)として大学病院やクリニックで、闘病中の子供に寄り添い、リハビリテーションや治療の補助をする動物介在療法の紹介などがあった。
参加した会員の医師達からは、講演後の質疑応答で「補助犬法も障害者差別解消法も聞いたことがなかった」「盲導犬との違いは初めて聞いた」「犬がいる事で辛い治療や検査の場面で笑顔が生まれることは素晴らしい。どのように動物介在療法を導入することができるか」などの質問や感想が相次いだ。

 講演を行った高柳医師は、「医学会が開催するというこのような機会はとてもありがたい。より多くの先生方に補助犬法のこと、犬の可能性を知って欲しい。補助犬同伴受け入れの経験がない事で受け入れを拒否される事が多いが、是非当会がHPで公開しているマニュアルを参考に安心して受け入れてみて頂きたい」と話している。
https://s-dog.jp/information/8868/





杉山医師からのコメント

杉山医師は、「今回の講演で、身体障害者における介助犬の重要性もしっかり勉強する事ができました。また、まだまだ医療現場での認知度が低く、静岡県内も介助犬がたった2頭と介助犬自体の数も少ない、という現状にも驚きました。」と感想を述べました。


介助犬と身体障害者補助犬法



介助犬は盲導犬、聴導犬と共に補助犬の一種として身体障害者補助犬法に定められている(以下補助犬法)。手足が不自由な方の手助けをし、障害者の自立と社会参加を促すことを目的に育成がされているが、日本全体では62頭(2020年4月現在)と数が少なく、認知度が低いことが課題。肢体不自由者の身体の状態に合わせてオーダーメイドでトレーニングがされ、落としたものを拾う、靴や靴下を脱がせる、携帯電話を持ってくる等の作業を行っている。
補助犬法は2002年に制定・施行され、補助犬は病院やスーパー、ホテル、飲食店など不特定多数の人が利用する場所に、補助犬の同伴を受け入れることが義務づけられた法律。また本法律には補助犬の使用者には責任を持って犬の行動管理・予防接種・健診などの健康を管理・シャンプーやブラッシングでの清潔管理を義務つけられている。

高柳友子プロフィール




1991年、愛知医科大学医学部医学科卒、沖縄県立中部病院研修医、舞鶴市民病院内科を経て1999年東京医科歯科大学医学部大学院卒業・学位取得。現在は横浜市立大学医学部リハビリテーション科非常勤医師、愛知医科大学客員教授、横浜市立大学医学部医学科非常勤講師を務める。


問合せ先

社会福祉法人 日本介助犬協会
045₋476₋9005 info@s-dog.jp

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