シワのパーツケアにより一人ひとりの理想の印象へ コーセー、シワ部位と対人印象の関係性を解明

2020/09/15  株式会社 コーセー 

~第25回日本顔学会大会にて発表~


 株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 一俊)は、顔のシワはその部位によって年齢印象だけでなく、様々な対人印象に影響を与え、人柄の魅力表現に深く関わることを初めて科学的に立証しました。この結果は印象研究における新たな知見であり、今後の製品およびカウンセリングツールの開発に向けた有用な知見として、第25回日本顔学会大会(2020年10月3・4日、東京)にて発表します。

シワ付与後(目尻)           シワ付与前(標準顔)         シワ付与後(額・眉間)
 印象ワード: 温かみがある  ←―――――――――――――――――→ 温かみがない
 図1 “平均顔※1”を用いたシワ部位による対人印象評価の一例

※1 平均顔 : 個人の顔特徴を平均化した画像のこと。複数人の顔を重ねあわせる画像処理により作成されます。印象調査において、個人の顔特徴の影響を取り除くために用いられます。

研究の概要

図2 “部位別シワ画像”の作成方法 (シワ部位がNo.1「額と眉間」の場合)


 シワは年齢印象に大きく影響することから、一般的にエイジング悩みの上位に挙げられます。一方で、シワ部位と対人印象の関係は不明な点が多く、例えば、「目尻のシワは好意的な笑いシワ」「眉間のシワは険しい印象」などシワ部位によって受ける印象の差異は経験的な認識に留まっていました。そこで、複数人の顔特徴を平均化する“平均顔※1”研究を専門とする北海道情報大学 情報メディア学部 向田 茂 教授の協力のもと、特殊な画像処理技術を用いて5種類の部位(額および眉間・目尻・目周り・マリオネットライン※2・ほうれい線)の“シワモデル※3”を作成し、これを118人の顔特徴を平均化した“平均顔”に重ね合わせることで、“部位別シワ画像※4”を作成しました(図2)。

 部位別シワ画像の印象評価に用いる対人印象に関わるキーワードとしては、「若々しい」といった年齢印象だけででなく、「いきいきとしている」「健康的である」「幸せである」「温かみがある」「上品である」など、多角的な観点から人の魅力に関わる25項目を選定し、140人の実験参加者により印象評価を行いました。

※2 マリオネットライン: 口角の両脇から下方向に伸びるシワ領域のことを意味します。
※3 シワモデル: 平均的なシワ形状のモデル。個人のシワ特徴が印象調査に影響しないよう、10人の顔画像からシワのみを抽出し平均化して作成されます。
※4 部位別シワ画像: “平均顔”に特定の部位のシワモデルのみ付与した顔画像のこと(図2右下)。これを観察することで、シワ部位の違いによる印象変化を評価できます。

研究の成果  新知見 : シワ部位は人柄の魅力表現と深く関わっていることを科学的に立証
 本研究により、額および眉間にシワがある顔(図1右)は、標準顔(シワを付与する前の平均顔)と比較して最も印象への影響度が大きく、特に「上品である」「凛としている」「健康的である」「清潔感がある」「明るい」といった印象が大きく下がることが明らかになりました。一方で、目尻にシワを有する顔(図1左)は印象への影響度が小さく、「明るい」「穏やかである」「優しい」「幸せである」「ポジティブである」といった印象は標準顔と同等であり、「温かみがある」」という印象については標準顔よりもむしろ高まる傾向があることがわかりました。このことから、シワはその部位によって、年齢印象に留まらず、様々な対人印象に変化を与えることで人柄の魅力表現と深く関わっていることが初めて科学的に明らかとなりました。

今後の展望  シワのパーツケアにより一人ひとり理想の印象へ
 本研究にて、シワ部位と対人印象の関係性が明らかになったことにより、なりたい対人印象に合わせてシワ部位をケアすることで、印象改善をはかることが可能になります。この研究成果は、第25回日本顔学会大会(2020年10月3・4日、東京)にて発表し、今後も対人印象にあたえる因子の研究を深化させることで、お客さま一人ひとりの理想の印象を叶える商品提供や美容提案につなげていきます。

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