Ubieがグローバル進出の皮切りとなるシンガポール法人を設立。JETRO主催の「日ASEANにおけるアジアDX促進事業」に採択

2020/10/15  Ubie 株式会社 

課題先進国で培った技術で、深刻化する世界的な医療課題の解決を推進

「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げるUbie株式会社は、グローバル進出のためシンガポール法人を設立しました。また、同国でサービス展開を進めるにあたって、令和元年度補正予算において措置された経済産業省からの拠出金に基づき日本貿易振興機構(JETRO)が実施する「日ASEANにおけるアジアDX促進事業」に採択されました。




■グローバル進出の背景


世界的な医療課題の深刻化

現在、世界的に医療の供給体制は課題を抱えています。特に深刻なのは医療従事者の不足で、すべての人が適切な健康増進・予防・治療・機能回復に関するサービスを支払い可能な費用で受けられる状態を指す「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)」の実現に必要な労働力を確保できる国は、世界中で半分に満たないと推定されています(※1)。

さらに非感染性疾患(NCDs)と高齢者人口の増加に伴って、2030年には世界全体で新たに4,000万人の医療従事者が必要になるとされています。これは、現在の医療労働力が倍増するのと同等の水準です(※2)。さらに2019年末に端を発したCOVID-19の世界的な流行によって医療現場の負担は増しており、「医療崩壊」の危機も叫ばれています。

もっとも、こうした医療従事者の純増は現実的とは言えません。テクノロジーの導入やそれを進める法整備なども並行した新しい医療モデルの構築が喫緊の課題です。日本のみならず、世界的にベストプラクティスを模索しています。


実用に耐えうるサービスレベル向上

当社は2018年にインドにて生活者向け問診webサービス「Dr.Ubie」をテストローンチし、海外市場における可能性を模索しました。保険加入できずに受診を抑制するインセンティブが働き、重症化する患者が多い点も同国への進出理由の一つでした。

そこで大きな可能性を感じられたものの、国内事業へのリソース集中やサービスレベルの向上の必要性から、約半年でテストマーケティングを中断しました。その後、国内で医療機関向けサービス「AI問診ユビー」が200を超える医療機関で導入が進み、さらに今年4月には生活者向けサービス「AI受診相談ユビー」をローンチ。多数のユーザーからの利用で蓄積されたデータにより機械学習の精度が向上し、海外での実用にも耐えうるサービスレベルに達してきたと判断しました。

※1:THE LANCET Vol.392「GBD 2017: a fragile world」
※2:WHO「UN Commission: New investments in global health workforce will create jobs and drive economic growth」

■「日ASEANにおけるアジアDX促進事業」について
当社が採択された「日ASEANにおけるアジアDX促進事業」は、日本・ASEANにおける経済・社会課題の解決を目指してデジタルイノベーションの社会実装の推進を目的に、令和元年度補正予算において措置された経済産業省からの拠出金に基づき日本貿易振興機構(JETRO)が実施する事業です。

「医療・ヘルスケア」「農業」「水産業」「観光・モビリティ」「環境・エネルギー」「製造・人材育成」の6カテゴリで採択された計23の事業者が、現地企業との協働により実証プロジェクトを行います。このプロジェクトで明らかになった成果・課題は、日本が ASEANにおける新産業分野のルール形成を先導するための産業界の声として、ASEAN側への提言等に活用される予定です。

URL:https://www.jetro.go.jp/news/announcement/2020/89bff31203b57b8b.html

■今後の展望


シンガポールにおける実証実験とサービス開発

現地法人の設立を完了し、今回の採択による後押しも受けながら実証実験とサービス開発を進めてまいります。現地2ヶ所のクリニックで、来院前・来院後2パターンの導入効果を検証し、2021年前半に商品化が可能なサービスとして完成を目指します。


Asia-Pacific地域からサービスの展開と成長

このたび進出するシンガポールでは死因の約74%を非感染性疾患(NCDs)が占め(※3)、また高血圧や糖尿病といった慢性疾患の有病率も年々上昇しています。さらに、65歳以上の高齢者比率も上昇の一途を辿っており、2030年には現在の日本と同水準の25%近くに達する見込みです(※4)。

シンガポールにとどまらず、Asia-Pacific諸国では地理的・文化的な背景から日本に似た課題を抱えています。こうした展開がしやすい地域から始め、その先には当社のビジョンである「Hello,Healthy World」の通り、全世界70億人の健康に資するサービスへと成長させてまいります。

※3:経済産業省「平成 26 年度新興国マクロヘルスデータ、規制・制度に関する調査(シンガポール)」
※4:日本貿易振興機関(ジェトロ)センターエリアレポート2017年4月号「シンガポール高齢者市場に参入するには」

【医療機関向け「AI問診ユビー」について】
「AI問診ユビー」は医療機関の紙の問診票のかわりにタブレットを活用した問診サービスです。医療機関にて患者様はタブレットを使って症状を入力することで、医師等の診察前の待ち時間を活用し、事前に詳しい症状の内容を伝えることができます。医師は文章に翻訳された問診内容と病名辞書の結果を活用することにより、電子カルテに記載を行う事務作業が大幅に削減され、より患者様に向き合い診察に集中できるようになります。

【生活者向け「AI受診相談ユビー」について】
「AI受診相談ユビ―」は症状から適切な医療への案内をサポートするサービスです。生活者は自宅等で症状等を入力することで、適切な受診先・タイミングを調べることができます。かかりつけ医等地域の医療機関や、#7119等の救急車対応、厚生労働省等の公的な電話相談窓口への適切な受診行動を支援します。
URL:https://ubie.app/

【Ubie株式会社について】
「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、医師とエンジニアが2017年5月に創業したヘルステックスタートアップです。AIをコア技術とし、医療現場の業務効率化を図るAI問診サービス「AI問診ユビー」と、生活者の適切な受診行動をサポートする事前問診サービス「AI受診相談ユビー」を開発・提供。医療情報格差をなくし、誰もが自分にあった医療にアクセスできる社会づくりを進めてまいります。

所在地  :〒103-0022  東京都中央区日本橋室町1-5-3 福島ビル6階
設立   :2017年5月
代表者  :共同代表取締役 阿部 吉倫・久保 恒太
URL  :https://ubie.life

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