【介助犬PR犬を引退】発達障害をもつ男の子のご家族の一員に(日本介助犬協会)

2021/02/19  社会福祉法人 日本介助犬協会 

介助犬を啓発するPR犬ダンクが引退、発達障害をもつ男の子のご家族へ譲渡


社会福祉法人日本介助犬協会(以下、協会)は手足の不自由な方の手助けを行う介助犬の育成・普及活動を行っている。介助犬、そして介助犬とともに暮らす肢体不自由者は全国に57ペア(2020年10月現在)しかおらず、認知度が低いことが課題のひとつである。そこで協会は普及活動にも力を入れており、全国各地で開催される講演会やイベントの場にて介助犬のデモンストレーションを実施し、介助犬の役割や必要性を訴えている。そのような場で活躍するのが「PR犬」である。PR犬は介助犬として適正を見極めて訓練を受けていく過程の中で、介助犬ではなくPR犬としての素質があると判断された犬のこと。具体的には、人が大好きで、どんなところでも寝ることができ、初めて行く場所でも職員のハンドリングの元落ち着いてデモンストレーションができる犬が向いている。協会では現在8頭のPR犬が活躍している。

そのPR犬の1頭だったダンク(6歳、オス)が2月に引退し、神奈川県横浜市にお住まいのOさんご家族へ譲渡された。ダンクは2歳よりPR犬となり協会本部がある横浜市を拠点に活動していた。落としたものを拾う、携帯電話を探して持ってくるなどのデモンストレーションを行う他にも愛嬌のある性格でふれあいでは尾を振りながら自ら客に撫でてもらいに行くなど様々な場面で活躍していた。


デモンストレーションを行うダンク
協会本部には犬が過ごす犬舎はない。その為、ダンクのようなPR犬を預かり、送迎などを協力する飼育ボランティアの存在が欠かせない。そのダンクを5年間預かっていたボランティアこそOさんである。Oさんの長男Sくん(9歳)は発達障害があり、Sくんが通う市内の障害者施設に貼ってあったPR犬預かりボランティア募集のチラシを見てボランティアを始めた。ダンクと生活をしはじめた当時まだ4歳だったSくんは自分より大きいダンクのことを少し怖がっていたが、次第に仲良くなり今では兄弟のように一緒に過ごしている。協会がPR犬を引退する年齢として定めた7歳が4月に迎えるにあたり、ダンクは引退し、Oさんの家族の一員として譲渡された。


Sくんとくつろぐダンク


協会は「介助犬には向かない」と判断した犬たちを一般のご家庭に譲渡している他、障害児者のいるご家庭への犬のマッチング・譲渡にも”With Youプロジェクト“として積極的に取り組んでいる。2015年のプロジェクト開始以降、これまでに21頭の犬たちが障害児者のいるご家庭に、家族として迎えられている。

協会では現在新型コロナウイルス感染拡大により従来通り普及活動は実施できない状況にあるが、オンラインでの講演の受け入れ、見学会等の実施に積極的に取り組み、画面越しにPR犬の様子も参加者に見てもらっている。普段から遠方に出かけることが難しい方にもご参加いただける等、オンラインならではの良さも見出している。


【問い合わせ先】
社会福祉法人日本介助犬協会
https://www.s-dog.jp/
info@s-dog.jp

他の画像

関連業界

広告・メディア業界のニュース