日本アマチュア無線連盟の会員数が27年ぶりに増加

2021/06/10  一般社団法人 日本アマチュア無線連盟 

~ステイホームも追い風に、会員増強活動が奏功~


令和3年6月10日
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟
日本アマチュア無線連盟の会員数が27年ぶりに増加
~ステイホームも追い風に、会員増強活動が奏功~

 一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(略称:JARL、本部:東京都豊島区、会長:高尾義則)の、令和2(2020)年度末における会員数が65,788名と、前年同期比で574名増加いたしました。毎年、年度末時点で集計している会員数が前年同期比で増加に転じたのは、平成6(1994)年度末以来、実に27年ぶりとなります。

◆会員数推移と会員増強活動の取り組み

 平成元(1989)年から令和3(2021)年まで,各年度末の「会員数」と、前年度との比較の「増減数」の推移を示したのが下のグラフです。
■会員数の推移



■前年度比の推移



携帯電話が普及する前の平成初期は,手軽なコミュニケーション手段という面でアマチュア無線に注目が集まり、平成7(1995)年3月末の時点で「アマチュア無線局数」は136万4,316局のピークを迎えました。当連盟の「会員数」もアマチュア無線局数の増加とともに大きく伸び,平成6(1994)年に時点では過去最高の19万3,945名となりました。
 
しかし同年以降は、携帯電話やインターネットの普及などにより「アマチュア無線局数」の大幅減少が始まり、平成7(1995)年の集計からは「会員数」も減少に転じました。多いときは年間で1割以上会員数が減少し、10年足らずで会員数が半減いたしました。

 こうした状況から脱するため,当連盟では近年,積極的な会員増強活動(新規入会者の獲得,現会員の継続促進等)に取り組んでいます。22歳未満の青少年を対象とした「お試し入会キャンペーン」をはじめとした各種キャンペーンの実施や、地方本部や支部が主体となっておこなう催事等を企画し、新規入会者の獲得,現会員の継続促進を進めました。また、会員専用保険や各種の割引制度拡充など会員満足度向上に力を入れました。
こうしたさまざまな施策に加え,JARLとアマチュア無線の積極的なPRを進めたことが実を結び、コロナ禍のステイホーム指向と相まって、会員数の漸減傾向が改善したことは非常に意義深いことと言えます。

 制度面では、今年3月に、アマチュア無線の社会貢献活動での活用と、小中学生のアマチュア無線の体験機会拡大に関する制度改正が実現いたしました。社会におけるアマチュア無線の活用の場が広まるとともに、親子や学校での体験機会拡大を通じてのアマチュア無線普及、さらにはICT人材育成に繋がることが期待されています。

アマチュア無線局全体では、残念ながら局数の減少傾向が続いておりますが、今般の制度改正を機に、より一層、アマチュア無線の振興・発展に励みますとともに、お一人でも多くの方が当連盟会員としてご活躍いただくよう連盟運営に取り組んでまいります。

以上


【団体概要】
団体名:一般社団法人 日本アマチュア無線連盟
(The Japan Amateur Radio League 略称:JARL)
所在地:〒170-8073 東京都豊島区南大塚3-43-1 大塚HTビル6階
代表者:会長 高尾 義則
創 立:大正15年(1926年)6月12日
URL:https://www.jarl.org/

一般社団法人 日本アマチュア無線連盟は、日本におけるアマチュア無線の健全な発展をはかり、あわせて、内外の無線科学、文化の向上と発展に寄与することを目的に、わが国のアマチュア無線家を主体として組織されている一般社団・財団法人法の規定による法人です。


【本リリースに関する報道お問い合わせ先】
一般社団法人 日本アマチュア無線連盟
総務部総務課・広報担当(宮田・大橋・高橋)
TEL:03-3988-8751
e-mail:pub@jarl.org

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