10月1日は「大切な問いに向き合う日」。一般社団法人 日本記念日協会による認定のもと正式登録

2021/09/27  株式会社 MIMIGURI 

株式会社MIMIGURI(本社: 東京都文京区 代表取締役:安斎勇樹・ミナベトモミ、以下MIMIGURI)は、この度毎年10月1日を「大切な問いに向き合う日」として申請し、一般社団法人 日本記念日協会による認定を受け、正式な記念日として登録されました。日付は10と1で「と(10)い(1)=問い」と読む語呂に由来しています。


■「大切な問いに向き合う日」制定の背景

厚生労働省による「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、初めて勤務した会社をやめた理由(3つまでの複数回答)として、「人間関係がよくなかった」ことを挙げる若年者が26.9%に上るなど、組織内における関係性の問題は、社員にストレスを与える代表的な要因の一つに数えられます。

参照:平成30年若年者雇用実態調査の概況|厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/4-21c-jyakunenkoyou-h30_gaikyou.pdf

また、組織内における関係性の問題は、若者の早期離職以外にも様々な問題を引き起こします。2020年6月に学芸出版社から刊行された書籍『問いのデザイン -創造的対話のファシリテーション』(安斎勇樹、塩瀬隆之)では、企業、学校、地域など様々な組織における関係性や認識の固定化が、アイデアの枯渇やコミュニケーション不全による求心力の低下を招くことを指摘し、それらの複雑な問題を解決する上で「問い」のデザインが効果的であることを主張しています。

この度新たに制定された「大切な問いと向き合う日」には、こうした「問い」を活用した思考やスキルの重要性がより多くの人に伝わり、問いかけに熟達する人が世の中に増えてほしいという願いが込められています。日付は10と1で「と(10)い(1)=問い」と読む語呂に合わせて決定しました。





■「問い」とは何か?
『問いのデザイン』の著者の一人、安斎勇樹が代表取締役Co-CEOを務めるMIMIGURIでは、人材育成、組織開発、制度設計、事業開発、ブランド開発を有機的に組み合わせたコンサルティングなどを手がける中で、『問いのデザイン』からの引用のもと、「問い」を次のように定義し、活用しています。

<「問い」の定義>
人々が創造的対話(新たな意味やアイデアが創発する対話のこと)を通して認識と関係性を編み直すための媒体。

また、問いの重要な特徴として「誰も答えを知らない」点を挙げ、類似した概念である「質問」や「発問」との区別について、以下の図に整理しています。


引用: デザインした「問い」の答えは誰が持っているのか:質問と発問との違い
https://cultibase.jp/4123/


■一般社団法人 日本記念日協会について

一般社団法人 日本記念日協会は、「記念日により日々の生活に潤いが生まれ、歴史が刻まれ、産業が盛んになり、社会的に大切な情報が多くの人に届く。それが記念日文化の向上であり、精神的にも個人と社会を豊かにする」という思いのもと、1991年4月1日に発足しました。現在、記念日の文化的、歴史的、産業的な発展と、記念日情報の総合窓口として、多くのメディア、各企業、業界、団体、自治体、個人の方々にとって、意義のある存在となるべくさまざまな活動に取り組んでいます。
URL:https://www.kinenbi.gr.jp/


■書籍『問いのデザイン』概要

課題解決のためのチームの話し合いにおいて「良いアイデアが生まれない」「チームの一体感がない」と感じるとき、それはチームのメンバーやマネージャーの能力不足ではなく、チームで向き合っている「問い」がうまくデザインされていないことがよくあります。

そもそも何を解決すべきなのか、「本当に解くべき課題」を正しく設定できなければ、その後、どんなにワークショップやファシリテーションの工夫を重ねても、根本的に解決の方向性がずれてしまい、関係者に「創造的な対話」は生まれません。

本書は、企業の商品開発・組織変革・人材育成などの複雑な課題解決の現場において、問題の本質を見抜き、解くべき課題を正しく設定し、関係者を巻き込み、課題解決のプロセスをデザインするための思考法・スキルについて体系化。人とチームのポテンシャルを引き出し、組織や事業の創造性、イノベーションを促すための必読書です。



著者:安斎勇樹・塩瀬隆之
出版社:学芸出版社
体 裁:A5・300頁・定価 本体2,700円+税
ISBN:978-4-7615-2743-3
発行日:2020/06/15
装 丁:吉田直記・吉野拓人・高田洋明(株式会社MIMIGURI)
URL: https://book.gakugei-pub.co.jp/gakugei-book/9784761527433/

・著者紹介

安斎 勇樹(株式会社MIMIGURI 代表取締役 Co-CEO/東京大学大学院 情報学環 特任助教)

1985年生まれ。東京都出身。東京大学工学部卒業、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。研究と実践を架橋させながら、人と組織の創造性を高めるファシリテーションの方法論について研究している。組織イノベーションの知を耕すウェブメディア「CULTIBASE」編集長を務める。主な著書に『問いのデザイン-創造的対話のファシリテーション』『リサーチ・ドリブン・イノベーション-「問い」を起点にアイデアを探究する』『ワークショップデザイン論-創ることで学ぶ』『協創の場のデザイン-ワークショップで企業と地域が変わる』がある。

塩瀬 隆之(京都大学総合博物館 准教授)

京都大学工学部精密工学科卒業、同大学院修了。機械学習による熟練技能伝承システムに関する研究で博士(工学)。京都大学総合博物館准教授を経て2012年 6月退職。同7月より経済産業省産業技術環境局産業技術政策課技術戦略担当課長補佐。2014年7月京都大学総合博物館准教授に復職。共著書に、『問いのデザイン 創造的対話のファシリテーション』『科学技術Xの謎』『インクルーシブデザイン』など。日本科学未来館 “おや?“っこひろば総合監修者。NHK Eテレ「カガクノミカタ」番組制作委員。経済産業省産業構造審議会イノベーション小委員会委員、文化庁文化審議会博物館部会委員、2025年大阪・関西万博日本館基本構想有識者ほか。


■『問いのデザイン』著者によるオンライントークイベント開催のお知らせ

MIMIGURIでは、今回の記念日制定を祝して、以下のオンライントークイベントをYouTube Live配信URLにて開催します。



祝・記念日制定!10月1日 『大切な問いに向き合う日』に問いのデザイナーは何を思うか
日時:10月1日(金) 20:00~21:00

▼詳細・配信URLはこちら
https://youtu.be/-H4ivUgXVkw

登壇者:
安斎勇樹(株式会社MIMIGURI 代表取締役 Co-CEO/東京大学大学院 情報学環 特任助教)
塩瀬 隆之(京都大学総合博物館 准教授)

主催:
株式会社MIMIGURI、CULTIBASE


■株式会社MIMIGURIについて

社名 : 株式会社MIMIGURI
本社 : 〒113-0033 東京都文京区本郷2-17-12 THE HILLS HONGO 4階
創業日 :2021年3月1日
代表者 :安斎勇樹(Co-CEO)・ミナベトモミ(Co-CEO)

事業内容:人材育成、組織開発、制度設計、事業開発、ブランド開発を有機的に組み合わせたコンサルティング業務/メディア運営(CULTIBASE)/研究開発
【株式会社MIMIGURIについて】 https://mimiguri.co.jp/

組織の創造性を賦活する最新理論を基盤とした、デザイナー、ファシリテーター、エンジニア、コンサルタント、研究者の専門家集団です。人材育成、組織開発、制度設計、事業開発、ブランド開発を有機的に組み合わせたコンサルティングや、組織の総合知を学ぶメディア運営に取り組んでいます。

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