AI自動応答サービス「QuickQA」の自然文検索アルゴリズムに「BERT」を採用

2021/11/08  株式会社 エーアイスクエア 

教師データの登録の手間を排除し、より高精度な回答を実現

人工知能(AI)を活用した各種ITサービスとコンサルティングを提供する株式会社エーアイスクエア(本社:東京都千代田区、代表取締役:石田正樹、以下「エーアイスクエア」)は、提供するAI自動応答サービス「QuickQA」の自然文検索アルゴリズムに、深層学習を活用した言語表現モデル「BERT (Bidirectional Encoder Representations from Transformers)」を採用しました。


これまで「QuickQA」の自然文検索のアルゴリズムには「fastText」が用いられており、「バリエーション」と呼ばれる、質問の表現の揺らぎを吸収する教師データ[AO1] や、登録されているQ&Aに関連するマニュアル等のコーパスデータを一定量登録する必要がありました。
今回、大量のコーパスに基づく「BERT」の事前学習モデルを[AO2] 活用することで、教師データの登録の手間を省き、より高精度な回答を実現しています。加えて、[AO3] 外国語対応も実現しています。

(検証方法)
・エーアイスクエアの環境において人事総務向けAIチャットボット「QuickQA人事総務」で提供する、人事・総務領域のQ&Aデータセットを対象に検証しました。
・従来のアルゴリズム(fastText)と、BERTの両アルゴリズムについて、1質問あたり5件程度の「バリエーション」教師データを登録[AO1] したパターンと、登録しないパターンでの回答精度比較を行っています。
・回答の正誤判定は、提示された回答の上位3件内に正解が表示された場合を“正解”とし、それ以外については“不正解”と判定します。全1,350検索のうち、“正解”となったものの割合を回答精度として算出しています。

「BERT」は大規模のコーパスデータを用いて事前学習した言語モデルであり、サービスへの採用にあたっては、回答精度や回答レスポンス、学習時間などの点で課題がありました。エーアイスクエアでは各種自然言語処理技術を用いたサービス開発ノウハウを生かし、検証を重ねることで、課題をクリアし、本採用を実現しました。

近年、DX推進ツールとして、AI自動応答サービスが注目されており、コールセンターや従業員からの問い合わせ対応にも導入が進んでいます。エーアイスクエアは今後も最新の技術を取り入れ、お客様の業務改革を支援してまいります。

●「QuickQA」について
「QuickQA」は2017年1月より提供しているAI自動応答サービスです。
導入時から高い回答精度を実現し、管理画面から学習・設定変更など容易に操作できます。
多くのコールセンターでチャットボットやオペレーター支援・ボイスボットの用途でご利用いただいています。

●「QuickQA人事総務」について
「QuickQA人事総務」 は、AI自動応答サービス「QuickQA」に人事・総務関連の問い合わせに特化したQ&Aテンプレート約7,500セットを搭載した、AIチャットボットです。テンプレートを活用することで、準備負荷なく導入することが可能で、大手企業を中心に約50社に導入いただいております。

■株式会社エーアイスクエアについて
本社 ︓東京都千代田区岩本町 3-9-3 フォレスト秋葉原ビル 8F
設立 :2015 年 12 月 1 日
代表者 :石田 正樹(代表取締役)
資本金 :1 億 8,975 万円
事業内容:人工知能(AI)を活用した各種 ITサービス提供およびコンサルティング等
URL ︓https://www.ai2-jp.com/

■本件に関するお問い合わせ先
株式会社エーアイスクエア
営業部 金澤光雄
TEL:03-5835-3155
Mail:contact@ai2-jp.com
※記載されている情報は、発表時点のものです。
※最新の情報と内容が異なる場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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