ミドルマネジメントの約6割がコロナ禍で自社組織に関する不安「増えた」と回答 約3人に1人が「組織の方向性が不透明になった」の声

2022/04/19  株式会社 レンズアソシエイツ 

~方向性が不透明になったことで「パフォーマンス発揮しづらくなった」や「エンゲージメント低下した」などの影響を実感する人も~

 ブランディングを通じて企業の課題解決を実現する、株式会社レンズアソシエイツ(本社:愛知県名古屋市中区、代表取締役:矢野まさつぐ)は、従業員数100名以上の企業のミドルマネジメント(部長、課長クラス)100名に対し、「コロナ禍におけるミドルマネジメントの不安」に関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。



調査サマリー






調査概要

調査概要:「コロナ禍におけるミドルマネジメントの不安」に関する実態調査
調査方法:インターネット調査
調査期間:2022年3月23日~同年3月30日
有効回答:従業員数100名以上の企業のミドルマネジメント(部長、課長クラス)100名


約6割のミドルマネジメントが、コロナ禍で自社組織に関する不安が「増えた」と回答

「Q1.あなたはコロナ禍で、お勤め先の組織に関する不安が増加しましたか。」(n=100)と質問したところ、「非常にそう思う」が14.0%、「ややそう思う」が41.0%という回答となりました。

「Q1.あなたはコロナ禍で、お勤め先の組織に関する不安が増加しましたか。」
・非常にそう思う:14.0%
・ややそう思う:41.0%

・あまりそう思わない:33.0%
・全くそう思わない:12.0%
・わからない/答えられない:0.0%


不安が増加した理由、「メンバーとのコミュニケーションが減った」が54.5%で最多

Q1で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q2.コロナ禍で、お勤め先の組織に関する不安が増加した理由を教えてください。(複数回答)」(n=55)と質問したところ、「メンバーとのコミュニケーションが減った」が54.5%、「業績が不安定になった」が45.5%、「業務負荷が増えた」が41.8%という回答となりました。

「Q2.コロナ禍で、お勤め先の組織に関する不安が増加した理由を教えてください。(複数回答)」
・メンバーとのコミュニケーションが減った:54.5%
・業績が不安定になった:45.5%
・業務負荷が増えた:41.8%

・人間関係が希薄になった:40.0%
・メンバーの育成が難しくなった:29.1%
・離職者が増えた:20.0%
・その他:12.7%
・わからない/答えられない:0.0%


「社内の状況がよく分からなくなった」や、「陽性者が発生した場合の代務要員確保等の課題」などの理由も

Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q3.Q2で回答した以外に、コロナ禍でお勤め先の組織に関する不安が増加した理由があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=55)と質問したところ、「社内の状況がよく分からなくなった」や「陽性者が発生した場合の代務要員確保等の課題」など38の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・59歳:社内の状況がよく分からなくなった。
・59歳:陽性者が発生した場合の代務要員の確保等の課題。
・60歳:従業員の管理。
・58歳:在宅時のパフォーマンスにおける個人格差が拡大し、不満の源になってきている。
・45歳:海外出張が減り、現地の状況が十分に理解できないまま事業が進んでいるかもしれない。
・53歳:コロナ時の対応に疑問をもった。
・51歳:一言で済む打合せが、リモート会議で時間を拘束されたり、メールのやり取りが膨大に膨れ上がった。


3割以上が「組織の方向性が不透明になった」と回答

「Q4.あなたは、コロナ禍で会社の目指す方向性が「不透明になった」と感じていますか。」(n=100)と質問したところ、「非常にそう思う」が4.0%、「ややそう思う」が28.0%という回答となりました。

「Q4.あなたは、コロナ禍で会社の目指す方向性が「不透明になった」と感じていますか。」
・非常にそう思う:4.0%
・ややそう思う:28.0%

・あまりそう思わない:43.0%
・全くそう思わない:23.0%
・わからない/答えられない:2.0%


組織の方向性が不透明になったと感じる場面、「会社全体の一体感が感じにくい」が65.6%で最多

Q4で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q5.具体的にどのような場面で、会社の目指す方向性が「不透明になった」と感じていますか。(複数回答)」(n=32)と質問したところ、「会社全体の一体感が感じにくい」が65.6%、「経営者の考えがわからない」が46.9%、「同僚・部下の考えがわからない」が37.5%という回答となりました。

「Q5.具体的にどのような場面で、会社の目指す方向性が「不透明になった」と感じていますか。(複数回答)」
・会社全体の一体感が感じにくい:65.6%
・経営者の考えがわからない:46.9%
・同僚・部下の考えがわからない:37.5%

・会社の方向性を議論する機会が減った:21.9%
・自分の見えないところで組織が変革している:15.6%
・その他:3.1%
・わからない/答えられない:0.0%


「離職者が増えたために、行き当たりばったりの人材配置になっている」や「人のことを考えない人が増えた」などの声も

 Q5で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q6.Q5で回答した以外に、会社の目指す方向性が「不透明になった」と感じる場面があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=32)と質問したところ、「離職者が増えたために、行き当たりばったりの人材配置になっている」や「人のことを考えない人が増えた」など19の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・58歳:離職者が増えたために、行き当たりばったりの人材配置になっている。
・59歳:人のことを考えない人が増えた。
・56歳:方針が明確ではない。
・42歳:新商品の乱発。
・54歳:コロナによって何をすべきかの方向性が見えない。


会社の方向性が不透明になったことで、「自身や同僚のパフォーマンス・エンゲージメント・意思決定に悪影響が出た」と34.4%が回答

Q4で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q7.会社の目指す方向性が不透明になったことで、自身や同僚に対してどのような影響がありましたか。(複数回答)」(n=32)と質問したところ、「パフォーマンスが発揮しづらくなった」が34.4%、「エンゲージメントが低下した」が34.4%、「意思決定しづらくなった」が34.4%という回答となりました。

「Q7.会社の目指す方向性が不透明になったことで、自身や同僚に対してどのような影響がありましたか。(複数回答)」
・パフォーマンスが発揮しづらくなった:34.4%
・エンゲージメントが低下した:34.4%
・意思決定しづらくなった:34.4%
・イエスマンが増えた:34.4%
・離職率が高まった:34.4%

・仕事に関するミスが増えた:18.8%
・経営者に対する不信感が高まった:18.8%
・その他:3.1%
・影響を感じていない/答えられない:6.2%


「自分や同僚の評価が不透明になった」や、「一緒に働いている一体感がなくなってきた」などを実感する声も

Q7で「影響を感じていない/答えられない」以外を回答した方に、「Q8.Q7で回答した以外に、会社の目指す方向性が不透明になったことによる影響として、実感しているものがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=30)と質問したところ、「自分や同僚の評価が不透明になった」や「一緒に働いている一体感がなくなってきた」など17の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>
・54歳:自分や同僚の評価が不透明になった。
・59歳:一緒に働いている一体感がなくなってきた。
・41歳:人事異動の意図がわからない。
・57歳:職場環境の悪化。
・59歳:戦略が見えない。
・53歳:モチベーション低下。


約4割が、社内の意識を擦り合わせできる「VISUALIZEbook」に興味

「Q9.あなたは、会社の目指す方向性やその背景などを詳細に明記し、社内の意識を擦り合わせることのできる、紙媒体の「VISUALIZEbook(ビジュアライズブック)」に興味がありますか。」(n=100)と質問したところ、「非常に興味がある」が6.1%、「やや興味がある」が33.0%という回答となりました。


・非常に興味がある:6.1%
・やや興味がある:33.0%

・あまり興味がない:29.0%
・全く興味がない:19.0%
・わからない/答えられない:12.9%


「VISUALIZEbook」にあると嬉しい項目、「ビジョン実現のための戦略」が84.6%で最多

Q9で「非常に興味がある」「やや興味がある」と回答した方に、(n=39)と質問したところ、「ビジョン実現のための戦略」が84.6%、「メンバーの育成方針」が53.8%、「組織の課題」が51.3%という回答となりました。

「Q10.もしあなたのお勤め先で「VISUALIZEbook」を作成・活用するとしたら、どのような項目があると嬉しいですか。(複数回答)」
・ビジョン実現のための戦略:84.6%
・メンバーの育成方針:53.8%
・組織の課題:51.3%

・役職・部門ごとに求められる役割:46.2%
・ミッション・ビジョン・バリュー:43.6%
・経営者の想い:43.6%
・顧客の声:20.5%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:2.6%


まとめ

今回は、従業員数100名以上の企業のミドルマネジメント(部長、課長クラス)100名に対し、「コロナ禍におけるミドルマネジメントの不安」に関する実態調査を実施しました。

まず、約6割のミドルマネジメントが、コロナ禍で自社組織に関する不安が「増えた」と回答しており、不安が増加した理由として、「メンバーとのコミュニケーションが減った」が54.5%で最多、次いで「業績が不安定になった」が45.5%、他にも「社内の状況がよく分からなくなった」や「陽性者が発生した場合の代務要員確保等の課題」などの理由が挙がりました。

更に、3割以上が、「コロナ禍で組織の方向性が不透明になった」と実感していることも分かりました。組織の方向性が不透明になったと感じる場面を伺うと、「会社全体の一体感が感じにくい」が65.6%で最多という結果となりました。その他にも、「離職者が増えたために、行き当たりばったりの人材配置になっている」や、「人のことを考えない人が増えた」などの意見も挙がりました。また、34.4%が、「組織の方向性が不透明になったことで、自身や同僚のパフォーマンス・エンゲージメント・意思決定に悪影響が出た」と回答しました。他にも、「自分や同僚の評価が不透明になった」や「一緒に働いている一体感がなくなってきた」などの声も挙がりました。

そして、約4割のミドルマネジメントが、社内の意識を擦り合わせることのできる「VISUALIZEbook(ビジュアライズブック)」に興味を示しており、そのうち84.6%が「ビジョン実現のための戦略」の項目があると嬉しいと回答しました。

今回の調査では、コロナの影響で多くのミドルマネジメントが、組織の方向性に不安を抱くようになったという実態が明らかとなりました。業績不振もその要因の1つとして挙がりましたが、多くはコミュニケーション不足により、社内の一体感が感じられないことが主な原因となっています。部下をまとめる立場のミドルマネジメントが、自社組織の方向性が見えない状態は、全体のパフォーマンスに大きく影響していると言えます。経営自体を盤石なものとする努力だけでなく、積極的にコミュニケーションが交わされることが、コロナ禍を生き抜くためには必須のようです。コミュニケーションの一環として、企業の考え方やビジョンを社員に共有するサービスを活用することも、有効な手段の一つだと言えるのではないでしょうか。


VISUALIZEbookとは



VISUALIZE (ビジュアライズ)とは、情景が頭に浮かぶように具体的にすること。VISUALIZEbookは、企業の目的の詳細にまでピントを合わせて可視化する、バイブルと呼べるツール。すべてのメンバーの共感を得て全員が能動的に動けるようにします。


会社概要

株式会社レンズアソシエイツは、2014年1月、3つのデザイン事務所が合体する形で発足したデザインを得意とするブランディング会社。企業との間にクリエイティブ・パートナー契約を結び、クリエイティブの力で企業の課題解決を目指す。三階建てのビルをまるごと事務所として使用し、地域活性化のためのイベントを開催するなど社会貢献活動にも力を入れている。また、生き方や働き方をテーマにしたオウンドメディア「STLONGpress(ストロングプレス)」を立ち上げる。
http://www.lens-associates.jp/

会社名  :株式会社レンズアソシエイツ
設立   :2014年1 月6 日
代表取締役:矢野まさつぐ
所在地  :〒460-0016 名古屋市中区橘1-6-8 LENS bldg. 2F
事業内容 :クリエイティブパートナー事業・クリエイティブスペース事業( L3F )
URL   :https://www.lens-associates.jp/

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