どろんこ保育園の新たな挑戦 就労支援x放デイx児童発達支援 7月オープン

2022/07/04  社会福祉法人 どろんこ会 

農福連携をはじめ多様な選択肢を提供 全ての人がよく生きられる社会へ

 どろんこ会グループ(本社:東京都渋谷区)は2022年7月1日、グループ初となる就労継続支援B型事業所「就労支援つむぎ 武蔵野ルーム」を東京都西東京市に開所しました。放課後等デイサービス、児童発達支援事業所を併設し、障害の有無にかかわらず全ての人が自分の人生をよく生きるための意欲を持てるよう、就労、社会参画の場を創ることが目的です。


全ての人が生きる力をもって、よく生きられる社会を目指す

 認可保育所、事業所内保育所、児童発達支援センター、子育て支援施設等を全国に約140箇所を運営するどろんこ会グループがなぜ今、就労継続支援に取り組むのか。私たちは24年間にわたり子どもたちを育ててきた中で、障害のある子どもたちの生きづらさ、成人後の課題を目の当たりにしてきました。
 日本の福祉においては長年、障害の有無によって育つ場所、暮らす場所、働く場所を分け、障害のある方を必要以上に保護する傾向がありました。しかし、どろんこ会グループでは障害の有無にかかわらず、全ての子どもがやってみたいこと、思い通りにならないこと全てを経験し、共に暮らす中で頼り合い、ぶつかり合い、手を差し伸べ合う環境を創るインクルーシブ保育を実践してきました。その経験を生かしながら、子どもたちが成人しても「ジブンで」選び、社会を歩んでいくための就労継続支援事業に挑戦することを決めました。どろんこ会グループは、0歳から人生を終えるその時まで全ての人が生きる力をもって、よく生きられる社会を創ることを目指します。

ジブンで選び、ジブンで決める 人生の選択肢を広げる支援


就労支援つむぎ 武蔵野ルーム外観
 「就労支援つむぎ 武蔵野ルーム」では、利用者が次のようなさまざまな仕事、職業に触れ、選択の幅を広げられるよう支援します。


農業:施設隣地の栗畑をはじめ、関東近郊の畑で野菜の栽培に従事。グループ関連会社への就職の道を拓きます。
調理:施設内のキッチンで、グループの保育園の給食調理に従事。調理スタッフとしての就職の道を支援します。
縫製:グループ内の障害者雇用部門と協働し、グループ内の施設で使うおもちゃや雑巾、足ふきマットなどの製造に従事。
ルーム内のカフェ「つむぎ」の運営:コーヒー豆の焙煎、コーヒーの提供・販売・接客、スパイスカレーの調理と販売に従事。

 障害のある方が自分自身の好きなこと・得意なことを見つけ、自分が選んだ仕事に就き、稼ぎ、住みたい場所で家族や友人と暮らせるよう、どろんこ会グループがこれまで「にんげん力」を育むために実践してきた知見も生かしながら、一人ひとりの背景・特性・ニーズに合わせてサポートしていきます。

就労支援と放課後等デイサービスと児童発達支援とカフェをワンフロアに インクルーシブな地域社会の創造

大人も子どもも混ざり合う空間
 就労支援つむぎ 武蔵野ルームの施設の最大の特徴は、発達に気がかりのある未就学児を支援する「発達支援つむぎ 武蔵野ルーム」と、小学生以上の方を支援する「放課後等デイサービス」も一つ屋根の下に併設したことです。
 児童発達支援や放課後等デイサービスを利用する子どもたち、特に進路を意識し始める中学生、高校生が自然に職業や仕事に興味関心をもてるように、カフェでは就労支援つむぎ 武蔵野ルームの利用者が実際に働く姿を見ることができ、また厨房や子どもたちが過ごす部屋をガラス張りにするなど双方の様子が常に見えるような設計としました。また、働く大人も休みのひとときに子どもたちの活動に関わるなど、お互いが行き来できるよう工夫しました。この就労支援つむぎ 武蔵野ルームを基点に、子どもも大人もさまざまな人が混ざり合うインクルーシブな地域社会を創っていきます。

株式会社Doronko Agri設立 雇用創出のみならず環境課題解決へ

7月の栗畑の様子


 どろんこ会グループは2022年4月に「株式会社Doronko Agri(どろんこあぐり)」を設立しました。就労支援つむぎ 武蔵野ルームの隣地の栗畑をはじめ主に関東圏の農地を貸借からスタートし、玉ねぎやニンジンなどの野菜を減農薬・無農薬で生産します。そして、新潟県南魚沼市における株式会社南魚沼生産組合による減農薬米の生産同様、グループ内の給食で使う野菜の自給自足を目指します。株式会社Doronko Agriはまた、就労支援つむぎ 武蔵野ルームでさまざまな職業体験を積んだ利用者の就職先の一つともなり、職業選択の幅を広げる一助となります。
 今後、株式会社Doronko Agriでは子どもたちに安心・安全な野菜を届けるために、今後も担い手が不足している農地を積極的に貸借、取得していく予定です。また、各施設で発生する給食残渣を堆肥化し、栽培に活用していきます。農業を通じての地域貢献、環境問題の解決に取り組んでまいります。

各事業所情報

就労支援つむぎ 武蔵野ルーム


所在地:東京都西東京市新町5丁目17-20 2F
運営形態:就労継続支援B型事業所
開所時間:9:00~18:00
定休日:土・日・祝日
定員:20名

発達支援つむぎ 武蔵野ルーム


所在地:東京都西東京市新町5丁目17-20 2F
運営形態:児童発達支援事業所・放課後等デイサービス
開所時間:9:00~17:00
定休日:日・祝日
定員:児童発達支援5名・放課後等デイサービス5名


株式会社Doronko Agri


所在地:東京都渋谷区渋谷1丁目2番5号 MFPR渋谷ビル13階
代表取締役:高堀雄一郎
事業内容:減農薬・無農薬による野菜の生産


プレスリリースのダウンロードは下記よりお願いいたします。
https://prtimes.jp/a/?f=d41921-20220704-8fcc1258a6d2d673a3d7b9a69e5f4f21.pdf

どろんこ会グループについて

 どろんこ会グループ(社会福祉法人どろんこ会、株式会社ゴーエスト、株式会社日本福祉総合研究所、株式会社南魚沼生産組合、株式会社Doronko Agri)は全国140箇所を超える認可保育園、事業所内保育所、児童発達支援センター、子育て支援施設等を運営。次代を担う子どもたちの「にんげん力」を育む体験型保育・自然保育を行う。幼児期の性教育や男性保育士比率の高さなど、各種メディアでもその取り組みが紹介されている。
1998年設立。職員数約2000人。利用者数約7000人(2022年7月現在)

HP:https://www.doronko.jp/   
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Youtube:https://youtu.be/d-SV7YuQmIM


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