【ミニシアター映画に関する調査】話題の映画を知るきっかけ 6割超が「Twitter」から

2022/10/06  株式会社 フラッグ 

株式会社フラッグ、国内最大級の映画やドラマ、アニメのレビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」との共同プロジェクトとして、ミニシアター映画ファンへの鑑賞行動・意識調査を実施

映画・エンタメコンテンツのデジタルプロモーションをはじめ、デジタルマーケティングの総合プロデュースを担う株式会社フラッグ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:久保浩章、以下、当社)は、コロナ禍で大きな打撃を受けた映画業界、特にミニシアター映画を盛り上げるため、ミニシアター映画ファンの鑑賞動向を把握し、鑑賞を促進する要素を抽出することを目的に、調査を実施いたしました。


アンケート調査実施にあたって
調査は株式会社つみき(代表取締役社長:鈴木貴幸、本社:東京都目黒区)が運営する国内最大級の映画やドラマ、アニメのレビューサービス「Filmarks(フィルマークス)」の協力のもとFilmarksユーザーを対象として実施。今回得られた結果をもとに、当社はミニシアター映画における効果的なマーケティング手法の研究・運用に向け、Filmarksおよびつみき社との共同プロジェクトとして、さらなるリサーチを重ねていく予定です。


調査結果サマリ


調査はFilmarks会員3,000名に向けて実施。全体の28.8%が1日に複数回Filmarksを使用していると回答し、77.9%が毎日・もしくは2~3日に1回使用していると回答
42.1%が月に1回以上映画館でミニシアター映画を鑑賞
ミニシアター映画を認知するきっかけは「映画館」、「Filmarks」、「Twitter」
いま話題の映画を知るきっかけは「Filmarks」(83.5%)に次いで「Twitter」(61.4%)が圧倒的
まだ日本公開が決まっていない海外の新作映画についても、73.4%がSNS等を活用し情報収集している
鑑賞の決め手は「予告編」「監督・キャスト・スタッフ」「ストーリー」「口コミ」「ポスター」の5大要素
映画館での鑑賞を決めるタイミングは「当日から3日前」が46.1%、「1~2週間前」が24.4%



調査実施概要
ミニシアター映画の鑑賞頻度・鑑賞前後の行動について、2022年7月にFilmarks会員3,000名に向けて実施。

【調査企画】  株式会社フラッグ、株式会社インターテクスト
【実査主体】  Filmarks(株式会社つみき)
【調査時期】  2022年7月6日~2022年7月9日
【調査方法】  インターネット調査(リサーチASP)
【調査対象】  Filmarks会員へのメール告知によるサンプリング
【有効回答数】 3,000/男性:1,429(47.6%)、女性:1,537(51.2%)、その他:34(1.1%)
【サンプル特性】20代:1,600(53.3%)、30代:761(25.4%)が中心
※ミニシアター映画について、今回は邦画を除き洋画作品に絞って調査
※ミニシアター映画の定義について、今回の調査では大々的な宣伝活動を行う作品を大作映画、それ以外をミニシアター映画として定義


調査結果


ミニシアター映画の鑑賞動向


■映画館でミニシアター映画を鑑賞する頻度


■よく観るミニシアター映画のジャンル


42.1%が月に1回以上映画館でミニシアター映画を鑑賞している。

よく観るジャンルに大きな偏りは見られず、特定のジャンルで選ぶというよりは多岐にわたって作品を鑑賞していることが分かる。




ミニシアター映画の作品認知に影響を与えているものは?



■ミニシアター映画を認知するきっかけは「映画館」、「Filmarks」、「Twitter」



ミニシアター映画を知るきっかけとなっているのは1位「映画館」(予告/ポスター・チラシ)で80.6%、2位が「Filmarks」77.3%、3位は「Twitter」59.0%。
そのうち、ミニシアター映画を知るきっかけとして最も影響を受けているのは、1位が「Filmarks」29.7%、2位が「Twitter」24.6%、3位は「映画館」(予告/ポスター・チラシ)で15.5%。


■「いま話題の映画」知るきっかけは、Twitterが61.4%


話題になっている映画を知るきっかけは、「Filmarks」の83.5%に次いで「Twitter」が61.4%と他の回答と大きく差をつけている。続いて「Webメディア」が31.8%。


■70%以上の人が海外の新作映画(日本公開未定)の情報について収集している



海外の新作映画について、73.4%が日本での公開が決定する前に情報収集しており、主にSNS上で話題の作品や、アカデミー賞など海外の映画祭・賞関連での情報収集が中心となっている。



鑑賞の意思決定に影響を与えているもの


■鑑賞の決め手となるのは「予告編」「スタッフ・キャスト」「ストーリー」「口コミ」「ポスター」の5大要素


ミニシアター映画を映画館で観る際の決め手となっているのは、「予告編・特別映像」「スタッフ・キャスト」「ストーリー」「口コミ」「ポスター」の5大要素が大きく影響していると言える。


■映画館での作品鑑賞を決めるタイミングは「当日から3日前」が46.1%


映画館での鑑賞を決めるタイミングは「2~3日前」が26.7%、次いで「1~2週間前」が24.4%となった。
「鑑賞当日」、「鑑賞前日」、「2~3日前」を合わせると46.1%となり、半数近くが映画館に行く直前の3日以内に鑑賞の意思決定をしている。鑑賞決定のタイミングとしては、1.当日から3日以内、2.1~2週間前の2つが大きなきっかけとなっている。



映画鑑賞後の行動について


■鑑賞後のFilmarksでの行動について


ミニシアター映画の鑑賞後は約7割がFilmarksで作品の感想を投稿し、口コミも確認。さらに「Mark!(観た)」にチェックと「★スコア」を入れている。これらの結果をもとにミニシアター映画のファンの動向として、作品認知~映画館での作品鑑賞までの一定のサイクルが出来ていることが分かる。

 ●FilmarksやTwitter、映画館で新しい映画について知る
 ●ソーシャルメディアを活用し、国内外問わずミニシアター映画の情報を収集
 ●映画館で鑑賞後にFilmarksで感想などを投稿し、他のユーザーの口コミもチェック
 ●映画館やFilmarks、Twitterで気になった映画をチェックする



効果的なデジタルマーケティング運用の実現に向けて

これまで映画業界全体でのデータ活用と、それに基づくプロモーション戦略の開発は活発に行われてはいるものの、ことミニシアター映画、単館系と呼ばれる作品においてはデータ量も少なく、メジャー作品と同様のマーケティング戦略を組み立てることが困難でした。

ミニシアター映画の買付・配給・宣伝プロデュース事業も行う当社として、ミニシアター映画ファンの鑑賞動向を把握し、鑑賞を促進する要素を抽出することを目的として実施したこの調査は、貴重な資源となります。今後はミニシアター映画における効果的なデジタルマーケティング運用の実現に向けて、さらなるリサーチを重ねていく予定です。


■株式会社フラッグについて



【会社概要】
会社名: 株式会社フラッグ
所在地: 〒150-0011 東京都渋谷区東1-29-3 渋谷ブリッジ6F
代表者: 久保浩章
設 立: 2004年1月
U R L : https://www.flag-pictures.co.jp/
事業内容:
■デジタルプロモーション事業
■クリエイティブソリューション事業
■IPコンテンツ事業


■Filmarks(フィルマークス)について


国内最大級の映画やドラマ、アニメのレビューサービス。
作品のレビューを簡単にチェック・投稿できる機能をベースに「作品の鑑賞記録」や「観たい作品のメモ・備忘録」「作品の感想や情報をシェアして楽しむコミュニケーションツール」として、多くの方にご利用いただいています。
URL:https://filmarks.com/

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