商談解析サービス「Bring Out」、東大IPCらより追加資金調達

2022/11/09  株式会社 ブリングアウト 

学界・産業界との連携強化により、サービス開発の加速化を図る

商談解析サービス「Bring Out(https://www.bringout.biz/)」を提供する株式会社ブリングアウト(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:中野 慧、以下「当社」)は、2022年11月、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長:大泉 克彦、以下「東大IPC」)が運営するオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合(以下「AOI1号ファンド」)、LtGキャピタルパートナーズ(本社:静岡県三島市、代表 河田 亮一)、佐々木食品工業(本社:大分県豊後高田市、代表 佐々木 興平)よりプレシリーズAのエクステンションラウンドとして 6,000万円の追加出資を受けます。



Bring Out とは

2022年7月に提供開始された「Bring Out」は、オンライン商談・対面商談双方で、話者の分離を行い、音声認識精度99%(※1)で、商談内容を自動テキスト化することが可能な営業DXツールです。
特許出願中である、当社独自の重要箇所を特定するAIにより、商談内の予算や決裁ルートの把握の有無、或いはコンプライアンス規定に則った営業トークが行われているか等を、80%を超える精度で自動的に抽出します(※2)。
これにより、短時間で効率的に商談のポイントを確認し、営業日報の作成や確認のための会議といった人的コストのかかる業務を大幅に減らしつつ、商談における課題把握と人材育成を効率化することが可能になります。既に、リクルートや日本M&Aセンターといった営業力に定評のある大手企業で活用されています。


本資金調達の背景と目的

当社の「Bring Out」は、2022年6月に東大IPCが主催するインキュベーションプログラムである、第7回 1stRoundに採択されました。
学界での最先端の自然言語処理の研究結果の統合や、産業界での実態に即した運用の磨きこみが、今後のサービス拡大には不可欠と感じていた当社は、プログラム期間中に東大IPC様とさらなる踏み込んだ支援について協議を重ねておりました。
プログラム期間中にパートナー企業とのトライアル利用が開始される等の兆しを評価いただき、東大IPC様には当社サービスの今後の可能性にご期待いただき、支援期間中の出資決定をいただきました。

本資金調達では、LtGキャピタルパートナーズからも出資を受け、同社をはじめとする建設業における営業商談や設計・施工の打合せ等の会話の分析精度向上を進めてまいります。
代表中野がコロナ禍で東京から三島市へと移住し、「三島市から世界に羽ばたくビジネスを生み出したい」という想いで設立された、LtGキャピタルパートナーズと、その運営会社である三島市本社の加和太建設と出会いました。
三島市を盛り上げたい、またスタートアップとのネットワークの中で、地方建設業の生産性向上を実現したいという想いで共感し、協議を重ねる中で今回の出資決定をいただきました。
建設業界では、他業界と同様のヒアリングの徹底ニーズに加え、「言った・言わない」問題が収益性やお客様との信頼関係に大きな影響を及ぼすケースがあります。当社は「Bring Out」の提供により、効率的かつ生産性ある打合せへの改善に貢献できるよう尽力いたします。


東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 パートナー兼 CIO 水本尚宏氏 コメント

ブリングアウトへの投資理由は、強いプロダクトを強いチームが運営しているからというシンプルなものです。ブリングアウトはコロナ禍で設立されたフルリモート運営の極めて現代的なスタートアップですが、男気溢れる中野さんを中心に強い信頼関係で結びついたメンバーによって構成されている稀有なチームです。
プロダクトの強さを理解して頂くには、利用して頂くのが一番早いかと思います。WEB議事録ツールは個人的に色々試していましたが、情報共有以外の用途が乏しく普及していく感覚を持てずにおりました。しかし、本プロダクトは会議内容からピンポイントに重要な部分を抽出する機能を搭載することで、アイデアと工夫次第で様々な用途での活用可能性が生まれました。またコールセンターにおける会話の録音率が95%に達することを考えると、商談の記録は近い将来において極当たり前のカルチャーになると考えます。まだまだ機能的な伸びしろも大きく、一ユーザーとしてもプロダクトの進化を楽しみにしています。


LtGキャピタルパートナーズ 代表 河田亮一氏 コメント

株式会社ブリングアウトが提供する商談解析サービスは、建設営業・設計業務の効率化によって、社内の生産性向上と顧客に更なる価値を提供しうるサービスであると考え、ツールの弊社導入に加えて、弊社子会社からの出資に至りました。
ブリングアウト社の誇る商談解析を、建設業界に活かす機会をいただき、非常に嬉しく思います。今後もLtG Startup Studioとしての支援はもちろんのこと、弊社が展開する建設 DXコミュニティ「ON‐SITE X」を通じて、より多くの建設会社に広がっていくことを期待します。


株式会社ブリングアウト 代表取締役社長 中野慧 コメント

学界・産業界に強力なネットワークをもつ東大IPC様に、この度株主の一員として同じ船に乗っていただけること、大変心強く感じております。 また、個人的に大好きなエリアである三島に本社をおかれながら、建設業界全体のDXを加速させる大きな取り組みをなさるLtGキャピタルパートナーズの河田様と協働し、三島市のスタートアップ環境を盛り上げる取り組みをご一緒できること、大変楽しみにしております。
より一層強いチームとなりましたので、これからサービスの進化を益々加速させてまいります。是非ご期待いただければと思います。


Bring Out 参考資料

Bring Out デモンストレーション動画
https://www.youtube.com/watch?v=gOB_dTViq1o

(※1)自社推計。静音会議室環境でオンラインミーティングを行った音声ファイルで計測を実施。
(※2)下図参照


【会社概要】
会社名 :株式会社ブリングアウト
代表者 :代表取締役社長 中野慧
URL :https://www.bringout.biz/
本社 :東京都中央区銀座 1 丁目 22 番 11 号銀座大竹ビジデンス2階
設立 :2020 年 12 月
事業内容:DX支援コンサルティング及びその関連業務、AIを活用した生産性向上SaaSの開発

他の画像

関連業界