長野県松本市の《名建築》を後世に!「マツモト建築芸術祭」 300万円を目標にクラウドファンディング開始

2022/11/29  マツモト建築芸術祭実行委員会 

松本の遺産《名建築》をアートとの融合で未来へ繋ぐ

マツモト建築芸術祭実行委員会(長野県松本市、実行委員長:齊藤忠政、総合ディレクター:おおうちおさむ)は「マツモト建築芸術祭2023」〈2023年2月4日(土)~2月26日(日) 〉の開催を決定いたしました。アーティストの作品制作や運営資金を募るため、本日2022年11月29日(火)から12月26日(月)までの28日間、300万円を第一目標に、クラウドファンディングで支援を呼びかけます。 ▶︎プロジェクトURL:https://readyfor.jp/projects/maaf2023


「マツモト建築芸術祭2023」ではMISSISSIPPI(ミシシッピ)など約20人のアーティストが、松本市内のノスタルジックな建築物とコラボレーション



マツモト建築芸術祭とは


長野県松本市には国宝が2つあります。黒と白のコントラストが美しい「松本城」、そして近代学校建築として初めて国宝に指定された「旧開智学校」です。商業の街として発展し戦禍を免れたことから、市内には明治から昭和期にかけてのノスタルジックな建築物が数多く残ります。なまこ壁の土蔵造りの建物や、正面を西洋風に装飾した「看板建築」といわれる店舗兼住宅など、日本の近代化を象徴する建物ですが、近年取り壊しが進んでいます。

国宝「松本城」
国宝「旧開智学校」
市内に数多く残る土蔵造りの建物(旧光屋)
大正時代に建てられた看板建築(旧松岡医院)



松本の遺産である《名建築》の価値を再認識し保存への機運に繋げたい。松本市内で観光業を営む有志により、2022年1月に「マツモト建築芸術祭」https://maaf.jp)が始まりました。




新型コロナに負けず盛況の第1回


2022年1月29日(土)~2月20(日)、23日間の日程で開催した第1回「マツモト建築芸術祭」。国宝「旧開智学校」のほか、割烹 松本館、旧松岡医院(現かわかみ建築設計室)、旧第一勧業銀行松本支店(現アルモニービアン)といった国登録有形文化財、そのほか街に点在するいわば「名もなき建築」を含め、明治から昭和期の建物を中心とした19か所を会場に、1会場1アーティストというスタイルで、空間設計にもこだわり展示しました。

(第1回)割烹松本館 × 小畑多丘 (C)︎Kazumi Kiuchi
(第1回)NTT東日本松本大名町ビル × 鬼頭健吾 (C)︎Kazumi Kiuchi
(第1回)白鳥写真館 × 白鳥真太郎 (C)︎Kazumi Kiuchi
(第1回)旧念来寺鐘楼 × 山内祥太 (C)︎Kazumi Kiuchi

建築物とアート作品を対比・融合・共鳴させることで、化学変化を起こし、新しい視点で「松本」を体感してもらおうという試みに、多くの市民ボランティアが参加。新型コロナウイルス再拡大によるまん延防止等重点措置適用期間と重なりましたが、県内外から6万5000人もの来場者があり、数多くのメディアにも取り上げていただきました。

周遊型にしたことで、新型コロナウイルス感染症により静まり返り経済的にも大きな打撃を受けた松本の街に、多くの人の姿が戻りました。冬の松本市は降雪量は少ないものの観光客が少ないことから、街の賑わい創出や地域活性化につながる新たなイベントとしても期待されています。

市内中心部に点在する会場を歩いて回る人たち



芸術祭をきっかけに、昭和初期の建物が再生


松本市では近代のまちの歴史を伝え、まちの魅力向上につながる建造物を「松本市近代遺産」として認定し、保全活用の取り組みを行っていますが、認定されていてもさまざまな理由で取り壊しになってしまう建物もあります。

当芸術祭では「失われゆく建築物を未来に繋げる」ことを目標に、松本市近代遺産をはじめとする《名建築》の保全活動を行っており、会場の一つ「旧宮島肉店」が洋菓子店として再生することになりました。数十年空き家だった建物は、2023年春のオープンに向け年明けから改装工事に入ります。

「旧宮島肉店」はマツモト建築芸術祭をきっかけに洋菓子店として再生
「菓子壱」ではフランス王道の焼菓子を販売



クラウドファンディングに挑戦


実行委員会では、多くの方に松本の街並みを形作る《名建築》の存在を知ってもらい、このような再生事例を増やすため「マツモト建築芸術祭」を継続開催することを決定しました。第2回はチケット制での開催(1,000円/中学生以下無料)を予定していますが、今回クラウドファンディングに挑戦し、支援金を作品制作や運営資金に充てることで質の高い展示を続け、松本の《名建築》の良さを広く発信します。松本市の《名建築》を後世に残す取り組みを一人でも多くの方と共有し、継続活動に繋げていければと考えておりますので、どうぞクラウドファンディングへの挑戦についてお伝えくださいますようよろしくお願いいたします。


◆クラウドファンディング プロジェクト概要
【タイトル】松本市の名建築とアートの化学変化!マツモト建築芸術祭をこれからも
【URL】https://readyfor.jp/projects/maaf2023
【目標金額】300万円
【募集期間】2022年11月29日(火)~12月26日(月)23時 28日間
【資金使途】第2回マツモト建築芸術祭に向けたアーティストの作品制作、ならびに運営資金
【形式】通常型 / All or Nothing 形式(期間内に集まった支援総額が目標金額に到達した場合にのみ、実行者が支援金を受け取れる仕組みです)
【リターン】5,000円~100万円まで計17コース(純粋応援コース/5,000円、ペアチケットコース/1万円、信州特産・和紅茶コース/1万円、純米吟醸コース・ゆず三昧コース/1万5,000円、ワインセットコース/5万円、宿泊付コース/3万円・5万円、内覧会ご招待コース/10万円 など)

リターンには、旧第一勧業銀行松本支店とつながる松本丸の内ホテルの宿泊コースも
信州の特産品を味わってもらうコースも用意



マツモト建築芸術祭 2023 https://maaf.jp

 [会期] 2023年2月4日(土)~ 2月26日(日)
 [会場] 松本市中心部 約20か所
 [観覧料] 1,000円(中学生以下無料)
 ※詳細はホームページ、SNSでご案内します。



マツモト建築芸術祭実行委員会について


松本市内の観光業に携わる有志などによる団体。松本の魅力であるノスタルジックな建築物を会場にアート作品を展示し、その対比・融合・共鳴により街に新たな化学変化を起こし、活性化につなげようと、2022年1月に「マツモト建築芸術祭」を開催。見慣れた風景に新たな視点を提示することで古い建築物の価値を見出してもらい、補修や耐震工事を強いられ維持管理に悩む所有者に、新しい活用法を提案し借り手と結びつけるなど、行政とは異なる立場で古い建物の活用を目指す。当芸術祭の趣旨に賛同したアーティストや建築家などさまざまな人たちとともに、松本らしい街並みを作るなまこ壁や看板建築などの「名建築」を後世に残す活動を行う。

◆マツモト建築芸術祭実行委員会
[住所]〒390-0815 長野県松本市深志1-2-18 コスモビル3F(扉ホールディングス株式会社内)
[TEL]0263-87-8631
[FAX]0263-88-5477

◆実行委員長:齊藤忠政
長野県松本市生まれ。国定公園内にある「扉温泉明神館」、130年以上前に建てられた商家「旧光屋」を再生した「レストランヒカリヤ」などを経営。「Satoyama villa DEN」や「Satoyama villa HONJIN」など、古い建築物を保存活用する取り組みにも力を入れる。

総合ディレクター:おおうちおさむ
グラフィックデザイナーの視点から、状況や空間全体を形や色などの知覚表現によって作り上げる「セノグラフィー」を得意とする。京都国際写真祭「KYOTOGRAPHIE」の展示空間デザインや、2021年に千葉県で開かれた「千の葉芸術祭」、現在京都市京セラ美術館で開催中の「アンディー・ウォーホル展」などでもアートディレクターを務める。

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