地域格差が浮き彫りに。私立大学検討者に40%以上の差。

2023/09/14  B.A.O.V 株式会社 

学費が高い私立大学のオープンキャンパス参加率、都心と九州で大きな違い。

都心と九州の高校生1,500名に対して実施した「夏休みの進学先検討に関するアンケート調査」から得られたデータが、地域による大きな違いを示しています。特に、学費が高い私立大学への関心率やオープンキャンパス参加率に注目すべき差が出ています。




本アンケートでは、1都3県(東京、神奈川、埼玉、千葉)から1,000名、九州地区から500名の高校生が回答しました。その結果、いくつかの顕著な傾向が明らかになりました。

▼私立大学選考に大きな差
1都3県で73.4%の高校生が私立大学のオープンキャンパスに参加したのに対し、九州地区では31.8%であり、41.6%の差が出ました。また、九州地区では最も多くの高校生が参加した学校区分は国公立大学、次に専門学校、私立大学は第3位となっており、1都3県では圧倒的1位で私立大学となっている。この数字は、学費が国公立大学や短期大学、専門学校の約2倍近くにもなることから、家庭の経済状況に影響している可能性を示唆しています。


▼オープンキャンパス参加率の違い
1都3県では33.8%、九州では52.4%の高校生がオープンキャンパスに参加していませんでした。九州の高校生がオープンキャンパスに参加しなかった理由の多くは「面倒くさい(30.1%)」であり、次いで「日程が合わなかった(24.7%)」との回答がありました。これは、夏休み期間中は多くの学校が同時期にオープンキャンパスを開催するため、日程調整が難しいという問題を指摘しています。また、九州地域では進路指導でオープンキャンパスに参加するよう推奨されていない可能性も考えられます。

▼オンラインオープンキャンパスを求める声も
「オープンキャンパスに行かなかった理由」を聞いたところ「行きたい学校がオンラインのオープンキャンパスを開催していなかったから」を「1番目に大きな理由」と回答した割合はそれぞれ1都3県地区で2.3%、九州地区で4.6%であった。「2番目に大きな理由」「3番目に大きな理由」まで含めると、1都3県地区で16.2%、九州地区で20.5%となり、特に九州エリアではまだまだオンラインによる参加を求める声が多いこともわかった。
学校側では現在オンラインオープンキャンパスを今年度、もしくは次年度から取りやめる傾向が多く存在していますが、自校の募集エリアやターゲットとする学生層の需要を理解してから実施の有無を判断することが重要と言えます。


このアンケート結果は、1都3県と九州地域での進学先候補や進学準備に大きな違いがあることを明らかにしました。特に、家庭の経済状況や進路指導のあり方、日程調整の難しさなど、多角的な要因が影響していると考えられます。
今後、このデータをさまざまな教育機関にお渡しし、より効果的な進学支援策にご活用いただきたいと考えております。

▽特別なお知らせ
このアンケートの全データは、学校法人に所属している方に限り提供しています。興味のある方は、無料LINEグループに会員登録していただくことで、SNSやDMの効果、高校教員による推薦などのデータ全容を閲覧いただけます。
今回の調査結果を元に、より効果的な進学支援や教育プログラムの開発にご活用ください。

【調査概要】
・調査期間 :2023年8月29日~9月8日
・調査機関:B.A.O.V株式会社調べ
・有効回答数 :1500人
・調査方法 :Webアンケート調査


問い合わせ先
B.A.O.V株式会社
取締役 COO
情報経営イノベーション専門職大学 客員准教授
戸板女子短期大学 講師
吉田 涼平
電話番号:080-4111-6628
メールアドレス:r.yoshida@baov.co.jp

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