港町神戸の里山が「自然共生サイト」に国内第1弾認定!世界目標を実現する生物多様性の回復エリアへ

2023/10/06  神戸市  

 神戸は都市近郊に里山が広がっている自然豊かな都市であり、この里山を守り育てるため、取組みの一つとして、北区の里山をモデル地区と定め、樹木の伐採等による明るい森の再生や棚田跡地の保全、生物調査に取り組んでいます。  この度、環境省が進める「自然共生サイト」認定事業について、初の大臣認定が行われることが発表され、この北区の里山が認定されることが決定しました(2023年10月25日(水曜日)に実施予定の認定式で正式に認定されます)。



 自然共生サイトとは世界目標“30by30目標”実現のために環境省が認定を進めている人々の生業や自発的な取組みによって自然が守られている地域(OECMの候補地)


1.北区の里山の概要
 市有地のみでなく、美しい自然が残る民有地も一括して自然共生サイトに認定されています。
 土地所有者のみでなく、学生や市民団体、大学などと連携し、地域の協力を得ながら取り組みを進めており、多様な主体が参画している点も特徴です。
https://www.city.kobe.lg.jp/a66324/kurashi/recycle/biodiversity/satochi_satoyama.html
 (1)里山林
   ・ため池にはセトウチサンショウウオ、陽が射し込む林道にはキキョウといった希少な動植物が生息・生育
 (2)棚田・ため池
   ・多様なトンボが飛び交い、様々なカエルの棲み処となり、色とりどりの草花が生育する景色が残る動植物
    の宝庫となっている。ベニイトトンボやオカオグルマ等の希少種も数多く確認されている。

2.自然共生サイト認定が決定された場所
 神戸市北区山田町の里山林・棚田・ため池(約181.8ha、東京ドーム約40個分)

3.保全活動
 市民団体、学識経験者、行政が連携し、地域の協力を得ながら生物多様性の保全活動・生物調査を実施
 (1)生物多様性保全活動の例
   ・里山林の林道や棚田の畔等の草刈り
   ・ため池における増えすぎたヨシやガマの刈り取り
 (2)生物調査の例
   ・目視等による生体確認や、糞や足跡等の痕跡の確認
   ・ため池における環境DNA調査

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