多死社会の先にある、「人が人を忘れる時代」のウェルビーイングを実現

2023/11/11  株式会社 最中屋 

~DXが進むヘルスケアの現場において、ケアをする人を中心に置いたソリューションを提供するプロフェッショナル集団が本格始動

「介護の日」を、この先もずっと「いい日」として続けるために



当社は、このたび、結城崇をCEO、大槻俊知をCIOに迎え、第⼆の創業を行いました。
「介護の日」である本日、当社の取り組みを広く知っていただくとともに、皆様とともに世界の社会課題「介護」に答えを出していきたく、プレスリリースを行います。


■2040年、私たちが直面する社会

2040年。超高齢社会が続く我が国は、介護需要のピークを迎えます。同時に進む少子化により、介護の担い手はさらに不足し、危機的な状況に陥ると予測されます。
既に死因の上位を占める「⽼衰」による死は増加の一途をたどり、看取りの中心は病院から施設にシフトしていきますが、担い手不足から施設に入れず、自宅で最期を迎える方も増えていくでしょう。未婚率の高まりを受けて、独居の高齢者も増えていくことから孤独死も増加。人が人として最期を迎えられない、そのような事態になりかねません。

一方、介護の担い手、ケアをする側についてはどうでしょうか。⽼々介護の末、共倒れになる夫婦。介護離職の末、キャリアを失った不安の中で親の介護を続ける中年。利用者と十分なコミュニケーションすら取れず、必要最低限のことしかできない現場。ロボットやAIなどに過度に依存し、工場のようになった施設。深刻な人材不足により、ケアする人が、人として人にケアしている実感が得られないだけでなく、時に心を壊し、大切な人に手を出してしまうといった最悪の事態が今より増えていく恐れすらあります。

葬儀や埋⽕葬の場面においても同様です。2040年、多死社会もまたピークを迎えます。現在でも都市部では⽕葬能力不足から死後長期間の待機を余儀なくされていますが、依然として⽕葬場建設にはハードルが高く、今後人が尊厳をもって最期を迎えるにあたって、事態はより難しくなっていくものと思われます。

このように、少子高齢化が進み、多死社会に至ったその先には、人が人として生死に向き合うことができない、換言すれば「人が人を忘れる時代」が到来すると予測しています。
この未来はすぐにやってきます。現代を生きる私たちとして、どのような⽼後を迎えたいのか、どのように大切な人の最期に備えたいのか。幸せに生きる、ウェルビーイングのために何をすべきか。今から私たち一人ひとりが考えていくべき、大切なテーマと捉えています。


■同じことは、少子高齢化が急速に進む世界でも起こる

アジアを中心に、日本と同等もしくはそれ以上のスピードで少子高齢化が進行しています。多くの国では、介護保険制度のような充実したセーフティーネットが存在せず、また経済格差も大きいことから、日本を上回る深刻な事態になることが想定されます。
日本が世界に先駆けて経験する未来を、後に続く国々の未来をより良いものにするために活かし、行動していく責任が私たちにあると考えています。


■求められているソリューション

それでは、このような未来に対して、私たちは何をなすべきでしょうか。アプローチは無数にあり、特にケアを必要とする方に対する直接のアプローチや政策的なアプローチが有用であることは言うまでもありません。

最中屋は、「まん中でケアする人をおもてなし。」をビジョンに掲げる集団です。ケアをする人を中心に据え、支援することが、結果としてより多くのケアを必要としている人を支えることにつながると考え、ケアをする人にフォーカスした事業活動を行っていきます。
施設で介護サービスという形でケアを提供する場合、人員配置基準から、職員1人あたり、3人の利用者の幸せに貢献することができます。「利用者ファーストのための職員ファースト」、これを私たちは実践したいと考えています。

今、ケアをする人に求められていることは何か。特に施設や在宅の利用者向けに介護サービスを提供している方を念頭に、私たちは以下の課題認識をしています。
人が足りず、忙しい。ICT機器が導入されても、使いこなせず楽にならない
→ 法人、事業所ごとに最適な機器の組み合わせ提案と導入、現場スタッフ目線での活用伴走支援を行うほか、誰でも使いこなせる、圧倒的なUI・UXを備えたアプリケーションを提供します。

仮に忙しい毎日から余裕ができたとしても、何を始めるべきかが分からない
→ 利用者の自立支援のために、BIツールを用いて法人単位、事業所単位、利用者単位で行うべき選択肢と優先順位を明示します。そして、結果が出るまで伴走して、見届けます。

専門知識や経験に乏しく、どのようにケアをすればよいのか不安がある
→ ケアをする人の専門性を高めることは重要課題と認識しています。自立支援介護やDX活用にあたっての具体的な教育プログラムを提供、実施します。

キャリアに不安がある
→ 専門性を高め、生産性向上とアウトカムの両方を実現する過程で、年収1千万円の介護職の方をつくります。関わった方々が称えられる表彰や報奨制度を設けて、モチベーションの維持向上を後押しするとともに、歳を重ねても働き続けられる環境をつくります。



最中屋は、上記のような支援を通じて、ケアをする人の負荷を減らし、優先して行うべきことを示し、また実行に向けて伴走することで、現場での生産性向上と利用者の自立支援(アウトカム)を同時に実現します。国や自治体の政策と連動しながら実績を拡大・加速し、人が人としてケアができる状態を維持向上させながら、2040年を迎えるための準備を進めていきます。
また、介護を切り口に、障がいや医療、保健衛生等、ヘルスケア業界全体に対して実践していきます。
さらに、業界を横断するシームレスなソリューションを、介護や医療の境界が原則として存在しない海外諸国に対して、現地に最適化した形で展開します。


■これを実現可能にするプロフェッショナル集団

熱意あふれる最中屋のボードメンバーを紹介します。
最中屋の共同代表は、CEOの結城崇とCIO大槻俊知。略歴は以下のとおりです。



CEO 結城崇
電機メーカの半導体部門で商品企画、営業に従事。同インド部門の新規事業開発にて、介護という社会課題解決が自身の使命であることを悟り、同介護部門で、責任者歴任。
AIベンチャーへ参画。ケアイノベーションコンサル、AIアプリプロダクトオーナー、介護ドメインスペシャリストとして、介護ソフトメーカへ出向の後独立。
団体理事や委員を努めながら、エバンジェリスト=伝道者として介護ICTの普及促進・介護DX推進に邁進。




CIO 大槻俊知
大手医療グループに於いて長年情報システム部門に従事。医療機関、介護サービス、MS法人等の立ち上げから運用改善まで、医療介護現場からバックオフィスに至るまでDXを推進。
介護カルテシステムメーカーへ参画。開発部門トップとして組織改革・業務改善、情報セキュリティ管理責任者及び法務部門の立ち上げの後、独立。
専門分野は個人情報含む情報セキュリティ、医療・介護ICTを活用した業務改革。


加えて、エンジニア、ビジネスデベロップメントにおいて経験豊富な共同創業者、創業者メンバーを必殺仕事人として支え、最中屋の事業をドライブする複数のドメインエキスパート、エンジニア、リーガル、IPの専門家から構成されるプロフェッショナル集団です。
このほか、最中屋は第一線で活躍する様々な外部専門家のネットワークを有しており、学術的、実証的なバックグラウンドを併せ持って、前述のソリューションを提供していきます。


■これまでの実績例と今後の展開

共創型のコンサルティングサービスとして、介護付き有料⽼人ホームや特別養護⽼人ホームを運営する介護サービス事業者と自立支援介護の普及と実践を進めるリーダーとのコラボレーションにより、現場力の向上を実現するとともに、地域に開かれた選ばれる施設づくりを進めてきました。
また、介護施設向け医療サービスや機能訓練コンサルティング等を行う事業者向けにUXコンサルティングやウェブサイト構築支援を行ってきたほか、政令指定都市の保健所が市民に提供するサービスについて、DX/UXコンサルティングやアプリケーション企画を実行してきた実績を有しています。

最中屋は、これら顧客をはじめとした業界有力ステークホルダーとの関係をさらに深化拡大させ、より多くのケアをする人を支援するための⾮連続な成長を重ねていきます。
このために大規模な資金調達を得て、2030年時点において、ヘルスケア業界のDX推進事業者としてトップポジションを獲得、事業規模として売上高100億円を目指します。
少子高齢化に伴う世界の課題に対して、最大公約数の最大幸福観点から答えを出し、人が人として生死に向き合い、その人にふさわしいウェルビーイングが実現できる世界をつくります。


■株式会社最中屋 会社概要

本社:     京都府京都市中京区壬生桧町6
創業:     2019年4月11日
設立:     2022年8月16日
役員:     共同代表 CEO 結城崇、CIO 大槻俊知
メンバー:   11名
ビジョン:   まん中でケアする人をおもてなし。
ミッション:  ケアする人により良い意思決定ができる情報(選択肢)を必要なタイミングで届けること
バリュー:   ドメイン知識 × テクノロジーで答えを出す
事業内容:   人材不足が深刻化する介護分野の「産業化」と「生産性向上」を達成し、持続可能な
        介護保険制度を確立するためのアウトソーシングサービス(DX/UXコンサル・調査分析
        ・データ活用コンサル・アプリ企画・開発コンサル)、プロダクト企画および提供
主な取引実績: 国立大学法人京都大学医学部附属病院医療情報企画部
        株式会社三菱総合研究所
        株式会社アズパートナーズ
        社会福祉法人弘陵福祉会
        社会福祉法人ときわ会
        KAERU株式会社
        株式会社エブリハ
        ネオス株式会社
        株式会社クラブネッツ
        株式会社TKケア
        (2023年11月11日現在)


■問い合わせ先

株式会社最中屋
〒604-8844 京都府京都市中京区壬生桧町6
https://monakaya.com/
contact@monakaya.com
090-9049-0605(担当:⽚島)

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