町工場の廃材が大阪・関西万博会場の椅子に。関西最大級のオープンファクトリーイベント「FactorISM」が「Co-Design Challenge」プログラムに選定。

2024/05/30  株式会社 友安製作所 

株式会社友安製作所(本社:大阪府八尾市、代表取締役社長:友安啓則、以後「当社」)が参画し、クリエイティブ監修も務める、関西地区最大級の地域一体型オープンファクトリーイベント「FactorISM-アトツギたちの文化祭-」が、公益社団法人2025年日本国際博覧会協会が推進する「Co-Design Challenge」プログラムに採択されました。これにより、当社をはじめ、FactorISM参画企業の工場で出た廃材などで製作する椅子やテーブルなどが、2025年日本国際博覧会(以後「大阪・関西万博」)の会場に設置されます。

5月28日(火)に行われた2025年大阪・関西万博選定事業発表会

「Co-Design Challenge」プログラムについて
「Co-Design Challenge」プログラムは、「大阪・関西万博を契機に、日本全国それぞれの土地で “これからの日本のくらし(まち)をつくる”」ことをコンセプトに、「1.万博を機会として、新しい「何か」をつくること」、「2.共創の取組であること」、「3.デザイン視点で取り組むこと」、「4.大資本でなくても取り組めること」、「5.地域への誘客に取り組むこと」の5つの特徴を持つプログラムです。
EXPO共創事業の運営に必要となる物品のうち、主に万博会場内フューチャーライフエクスペリエンス、「TEAM EXPOパビリオン」で使用する物品の協賛による提供と、提供する物品に関連した製造現場(会場外)の見学を含むものづくり体験企画が一体となった取り組みが募集され、FactorISMを含む、11件の提案が採択されました。

「FactorISM-アトツギたちの文化祭-」のプログラムへの提案について
「FactorISM-アトツギたちの文化祭-」は、伝統産業をはじめ、鉄鋼・樹脂・繊維・食品・化学など、多岐にわたる企業が、ものづくりの現場を一般公開する関西地区最大級のオープンファクトリーイベントです。
当社は、インテリア用品等を製造する企業として、2020年の初回からFactorISMに参画し、クリエイティブ監修や事務局を務めながら、オープンファクトリーを実施してきました。

2023年のFactorISMの様子

2023年のFactorISMの様子

この度の「Co-Design Challenge」プログラムでは、複数のFactorISM参画企業の工場で出る端材や廃材をかけ合わせ、椅子やテーブルなどを製作し、これを万博会場に提供します。

開発予定の椅子のモックアップ

さらに、提供する物品の製造現場と、素材となる端材が生まれた町工場をめぐるツアーを実施。少人数制で1日に3~4か所の町工場をめぐり、地域の産業の成り立ちや歴史などにも触れるマイクロツーリズムを開催します。工場見学はもちろん、溶接体験やプレス機などの機械の操作体験を実施し、世界に誇る日本のものづくりを体験、体感できる内容を予定しています。

大阪・関西万博での当社のその他の取り組み
LIVEISM -生きるが、醸す-
LIVEISMは、当社がまちこうばとアーティストをイベントやものづくりツアーを通じてマッチングし、ものづくりの過程で出る端材や廃材に「まちこうば×アート」で新たな価値を創造するプロジェクトです。
まちこうばのがつくりだすものが元々帯びていたエモーショナルな気配を、アートによって醸し出す実験プロジェクトで公共の場やまちこうばなどにアートモニュメントを設置し、2025大阪・関西万博では、大阪のまちごとをパビリオンと見立て、まちこうば×アート作家によるシンボルアートの展示をめざしています。
今回のプログラムでは、ものづくり×アーティストにより椅子やテーブルなどを製作する予定です。

LIVEISMイメージ

過去の展示

八尾市リボーンチャレンジ
当社が本社を置く大阪府八尾市は、2025年大阪・関西万博の大阪ヘルスケアパビリオンへの参加をめざす中小企業等の支援事業企画「八尾市リボーンチャレンジ」を実施し、自治体で唯一、万博に出展します。
「まちこうばのエンターテイメント!~みせるばやおモデル~」をテーマに、八尾市内の13社が一つのブースに空間展示を行い、当社がこのブースの空間デザインを担当します。
展示では、個社の技術をアピールするのではなく、八尾市の企業が力を合わせることで未来社会に還元できる新しい技術や価値を提案する内容を計画しています。

展示ブースのイメージ

展示ブースのイメージ



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