高画質と高速性能を両立し、Cマウントレンズに対応した水平8Kワイドアスペクト比のグローバルシャッターイメージセンサーを商品化

2024/06/27  ソニーグループ 株式会社 

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 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社(以下、SSS)は、水平8K・有効約1,641万画素を有するワイドアスペクト比のグローバルシャッター方式CMOSイメージセンサー『IMX901』を商品化します。本製品は、産業用途において広く使われているCマウントレンズに対応し、高画質と高速性能を両立することで、多様化する産業課題の解決に貢献します。

本製品は、水平8K・垂直2K画素による高精細でワイドな視野角を提供します。加えて、独自の画素構造によるグローバルシャッター技術Pregius S(TM)を搭載しており、小型ながらも低ノイズで高画質、高速で歪みのない撮像を実現します。

本製品に加え、水平方向6K、垂直方向2Kの画素数を有する有効約1,238万画素の『IMX902』も商品化し、グローバルシャッター方式イメージセンサーの製品ラインアップを拡充します。

                 CMOSイメージセンサー『IMX901』『IMX902』


※1: イメージセンサーの有効画素規定方法に基づく。

 昨今の物流システムにおいて、ベルトコンベア幅の拡張や高速化が進む中、荷物のコードリーディングにおける撮像域の拡大や、撮影性能と効率の向上に貢献可能なイメージセンサーが求められています。一般的に、ベルトコンベア全体を画角に収めるためのシステムは、複数のカメラで構成する必要が
あるため、カメラシステムのサイズアップやコスト増大の懸念が生じます。
 本製品を搭載のカメラは、水平方向に広範囲を一度に撮像できるため、従来よりもカメラ台数やコストを抑えることが可能となります。加えて、ソニー独自の裏面照射構造のPregius Sを搭載することで、歪みのない高速撮像と高画質を両立しました。さらに70dBを超える広いダイナミックレンジを実現したほか、134fps(※2)の高速フレームレートにより、高速に動く物体も鮮明に映し出します。

 ワイドアスペクトで高画質・高速に撮像可能な本製品は、物流現場におけるベルトコンベア上のコードリーディングのほか、マシンビジョン検査や、微細な不良や傷を検出するための外観検査などの用途にも活用が可能です。

※2: 10bit出力時。

<主な特長>

■水平8K画素によるワイドアスペクト比により、高精細でワイドな視野角で撮像






70dBを超える広いダイナミックレンジと高い飽和特性を有し、低ノイズで高画質が撮像に貢献


■134fpsの高速フレームレートにより、高速に動く物体を鮮明に撮像


多様な出力インターフェースを搭載(SLVS-EC(TM)、MIPI、SLVS対応)
SLVS-EC搭載で最大9.5Gbps/laneまで対応(※3)することにより、高精細・高フレームレートでの撮像が可能となります。レーン当たりのデータレートが高いため、データレーン数の削減が可能となり、FPGA(Field-Programmable Gate Array)の選択肢が広がります。
さらに、産業用カメラでは一般的なSLVSインターフェースに加え、MIPIにも対応、ユーザーのニーズに合わせた幅広いカメラシステム構成に柔軟に対応できます。





※3: 2024年6月時点。


詳細については、以下のサイトをご覧ください。

『IMX901』『IMX902』製品ページ:
https://www.sony-semicon.com/ja/products/is/industry/gs/imx901-902.html?cid=oth_prt2406

グローバルシャッター技術:
https://www.sony-semicon.com/ja/technology/industry/pregius.html?cid=oth_prt2406

高速インターフェースSLVS-EC:
https://www.sony-semicon.com/ja/technology/is/slvsec.html?cid=oth_prt2406

<主な仕様>

* Pregius S、SLVS-ECおよびそれらのロゴは、ソニーグループ(株)またはその関連会社の登録商標または商標です。


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