「ウクライナの子どもに安全な場所はない」ミサイル攻撃で死傷者多数【プレスリリース】

2024/07/10  公益財団法人 日本ユニセフ協会 

ユニセフ事務局長、恒久平和を訴える


キーウのオフマディト病院が攻撃された後、救出された子ども。(ウクライナ、2024年7月8日撮影) (C) UNICEF_UNI608726_Filippov

【2024年7月8日 ニューヨーク発】

ユニセフ(国連児童基金)事務局長のキャサリン・ラッセルは、ウクライナ各地がミサイル攻撃を受けたことについて、以下の声明を発表しました。

* * *

ウクライナ全土で致命的なミサイル攻撃が相次ぎ、少なくとも150人が死傷したと伝えられ、キーウでは小児病院が大きな被害を受けたとの連絡に、震え上がりました。

ミサイルの嵐は、キーウ、ドニプロ、クリヴィーリフ、スロヴヤンスク、クラマトルスクなどの都市を襲いました。これらの攻撃で死傷した子どもの数はまだ確認されていません。

愛する人を亡くされた方々に、心よりお悔やみを申し上げます。
ウクライナ最大の子どものための医療拠点であるオフマディト病院への攻撃は、ウクライナの子どもたちにとって安全な場所はどこにもないということを、またもや残酷に思い知らせるものです。病院は安全な避難場所であるべきであり、国際法の下で特別な保護が与えられています。子どもを含む民間人、そして彼らに必要な施設やサービスは、常に保護されなければなりません。

ウクライナで戦争が激化してから2年半近くが経ち、子どもたちとその家族が耐え忍ばなければならない恐怖に、終わりが見えません。

ユニセフは、最前線地域を含むウクライナ全土で、子どもたちと家族の緊急のニーズに応えるための活動を続けていきます。これには、命を守るサービスや物資の提供、メンタルヘルス支援や心理社会的支援も含まれます。ユニセフはすでにオフマトディト病院に緊急物資を提供しており、また今日の攻撃で被害を受けたコミュニティを支援する準備も整っています。



破壊されたオフマディト病院のがれきの下敷きになっている人を捜索する消防隊員やレスキュー隊員、病院の職員、ボランティアの人たち。(ウクライナ、2024年7月8日撮影) (C) UNICEF_UNI608589_Filippov

ウクライナの子どもたちに必要なのは、何よりも恒久的な平和なのです。

■ ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在約190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念をさまざまな形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています。 https://www.unicef.or.jp/
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する33の国と地域を含みます

■ 日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、33の先進国・地域にあるユニセフ国内委員会の一つで、日本国内において民間で唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。 https://www.unicef.or.jp/

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