キャディ、新構想「製造業AIデータプラットフォーム CADDi」を発表

2024/07/16  キャディ 株式会社 

事業統合により、製造業のデジタル変革を加速。1年で300人の採用を目指す




製造業のデジタル変革に挑むキャディ株式会社(本社:東京都台東区、代表取締役:加藤 勇志郎、以下キャディ)は、部品調達プラットフォームCADDi Manufacturing と 図面データ活用クラウドCADDi Drawer の2つのサービスの事業を統合し、「製造業AIデータプラットフォームCADDi 」へと転進することをお知らせいたします。
■ これまでの事業展開と事業統合の背景について
2017年11月に創業したキャディは、2018年より製造業の受発注プラットフォームCADDi(現CADDi Manufacturig)を提供開始、品質・コスト・納品に責任を置い一気通貫の調達支援をしてまいりました。そこから得た知見を元に、2022年6月には図面データ活用クラウドCADDi Drawerを提供開始すると同時に、祖業事業の「CADDi」 は「部品調達プラットフォーム CADDi Manufacturing」に改称しました。2022年よりグローバル展開も開始し、ベトナム・タイ・アメリカを含む世界4カ国で現在事業を展開しています

部品調達支援事業では、これまで製造業メーカー様やサプライヤー様の調達・製造パートナーとして価値提供を追求してきました。多くの調達や製造に関わる問題は、サプライチェーンの上流である設計に起因することが多く、当社のミッション「モノづくり産業のポテンシャルの解放」をグローバルで実現するためには、設計図面を起点としたサプライチェーン全体へのアプローチが重要だと考えました。

そこでキャディは、部品調達支援事業(CADDi Manufacturing)をデータプラットフォーム事業(CADDi Drawer)と統合することを決定致しました。これにより、従来の部品調達支援事業を通じて行ってきた部品・組立品の提供を終了し、部品調達プラットフォームを営む上で開発してきたソリューションやプロダクトの全てをデータプラットフォーム事業に統合することで、製造業の次世代インフラとなるAIデータプラットフォームへと進化します。

■ 新構想について

人工知能(AI)が指数関数的に賢くなる昨今、企業の大小に関わらずそのメリットを容易に享受できる時代になりつつあります。サプライチェーンの周辺データの集積が進むほど、製造業におけるAIのインパクトは最大化します。例えば、設計の自動化、過去の不良情報からの設計改善提案、グローバル規模でのサプライヤー選定の最適化、見積価格の自動算出、製造指示の自動作成、品質リスクの提案などが可能になると言われています。

しかし、製造業の多くのデータは散在し、一部はデジタル化すらされていないため、活用が難しいという問題があります。図面や資料が紙で大量に保管されたままになっていたり、現場でのコミュニケーションの多くがオフラインかつモノをベースに直接行われている製造業において、サプライチェーンを横断するデータの収集は容易ではありません。

キャディでは6年以上のグローバルな調達・製造支援事業を通じて、設計、調達、製造、品質管理など一連の製造業における業務プロセスで、品質・コスト・納期(QCD)に責任を負いながら、多くのサプライチェーンに潜む課題を目の当たりにしてきました。それぞれの問題は相互に複雑に関係しており、エンジニアリングチェーンやサプライチェーンどちらかからの働きかけだけでは根本的な課題解決は困難です。そこで、エンジニアリングチェーンとサプライチェーン双方の全体最適を実現するために、「製造業のAIデータプラットフォームCADDi 」の構想を発表します。

新構想「製造業のAIデータプラットフォームCADDi 」の概念図

「製造業のAIデータプラットフォームCADDi 」は、製造業における、図面、CAD、仕様書、コスト、品質データ等の、エンジニアリングチェーン・サプライチェーン上のあらゆるデータを解析・関連付けし、そこからインサイトを抽出することで、人間の生産活動をより楽に、かつ高度化するシステムおよびアプリケーションの集合体です。この基幹システムは全社改革から日々の意思決定に至るまで、製造業のあらゆる場面で活用されます。ナレッジが共有されないことによって同じ問題が繰り返される「車輪の再発明」を各種課題の根源と位置付け、蓄積データを基に判断や解析業務を高度化し、無駄な作業を効率化することで、製造業の「標準」を引き上げることにより、人がより創造的な活動に集中できる土台を創ります。
■ 図面データ活用クラウド CADDi Drawer の概況
2022年6月に提供を開始した図面データ活用クラウドCADDi Drawerはローンチから2年を迎え、世界を代表する製造業メーカー様から少人数の加工会社様まで幅広くご活用いただいています。その提供範囲は日本国内に留まらず、アメリカや東南アジアにも広がっています。その結果、SaaSのトップクラスのパフォーマンスと言われるT2D3(※)を大幅に超える成長を続けています。

IHI、スズキ、住友理工、ヤンマーホールディングス、など他多数の製造業企業様に導入

この成長をさらに加速させて行くために、今後1年で国内300人の採用を目指します。

今後もお客様、パートナー様、従業員、すべてのモノづくりに従事する会社・人のポテンシャルの解放を実現するため、より一層挑戦してまいります。

※T2D3とは、SaaS企業が年次経常収益(ARR)が1億円のタイミングから、1年毎に3倍、3倍、2倍、2倍、2倍のペースで成長させることで5年間で約100億円規模になることを表す指標。ServiceNow や Marketo 、Zendesk などが実現。
■ Appendix
本件に寄せて、代表取締役の加藤勇志郎がnoteを書きました。本リリースと合わせてご覧ください。
キャディ、製造業AIデータプラットフォームとしての、第二章。
https://note.com/yushirodesu/n/n604bcca89964

キャディ株式会社
キャディ株式会社は、「モノづくり産業のポテンシャルを解放する」をミッションに、製造業のデジタル変革を推進しています。製造業のエンジニアリングチェーン・サプライチェーン上のあらゆるデータを解析・関連付け、インサイトを抽出することで、人間の生産活動をより高度化する「製造業AIデータプラットフォームCADDi」を開発提供。2022年6月には、AI類似図面検索機能を搭載した図面データ活用クラウドCADDi Drawerをリリースし、製造業における重要データの資産化を支援しています。今後はサプライチェーンデータの資産化を促進するAI見積クラウド CADDi Quoteをはじめ、プラットフォーム上に様々なアプリケーションを提供予定です。累計資金調達額は217.3億円で、日本をはじめアメリカ、ベトナム、タイを含む4カ国で事業を展開しています。
https://caddi.com/

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