株式会社ネクスのOBDIIテレマティクスデータ端末GX700NCが脱炭素需要に対応した、機能追加バージョンの提供を開始いたしました。

2024/07/17  株式会社 ネクスグループ 

株式会社ネクスグループの連結子会社である株式会社ネクス(代表取締役社長:大内 英史 以下「ネクス」)のOBDII*¹レマティクスデータ端末「GX700NC」(以下「GX700NC」)は、米国カリフォルニア州に本社を置くQualcomm,Inc(以下「Qualcomm」)が開発した位置情報取得技術のIZatTM*²機能の機能の対応バージョンの提供を開始いたしました。

                      記

昨今、脱炭素社会の実現のために、企業ではCO2削減を求める取り組みや、物流・運送業界の「2024年問題」といわれる「働き方改革法案」により、乗用車、商用車以外にトラック・バス等の車両でも車両・運転情報の見える化への要求が高まってきております。GX700NCは、設置工事不要で車両に取り付けることができ、GX700NCから得られる車両データをテレマティクスサービスと組み合わせることで、車両管理業務の効率化や運転状況の可視化による安全運転指導に加え、燃料噴射量・走行距離などからCO2排出量をより正確に測定することでCO2削減等の社会課題解決に向けたソリューションの一助となります。
しかしながら、トラック・バスはOBDIIの取り付け位置が足元にある場合が多いことや、フロントガラスの傾斜が少ない車両が多く、位置情報の取得時間や精度が高まるまでに時間がかかるなど、運用形態や車種によって課題が検出されることがございました。
このたびネクスでは、トラック・バスをはじめ、さまざまな車両や利用シーンにおいて車両データや運転の見える化ができるように、「GX700NC」のソフトウェアにIZatTM機能を追加したバージョンの提供を開始いたしました。
本対応によって、トラック・バスなど衛星取得がしづらい場所への端末設置などにおいて、測位時間の短縮、測位精度の向上が見込め、従来衛星測位の弱点であった地下駐車場からの利用や、衛星が補足しづらい場所(陸橋の下など)での利用にも、正確に対応することが可能となります。

*1 OBDII:オン・ボード・ダイアグノーシスの略で、車両に搭載されたコンピュータが行う自己故障診断システム用のコネクタ規格のバージョンアップ版で、車両故障診断情報の他、車速、エンジン回転数などの情報が取得可能です。
*2 IZatTM:Qualcommが位置情報取得の機能向上のために開発した方式です。「GX700NC」に内蔵したQualcomm IZat(TM) Gen8C Engine*³とLTE回線を使用して、QualcommのgpsOneXTraサーバー*⁴からアシストデータ*⁵を取得して測位動作が可能となります。従来、車両のエンジンオフからエンジンオンまで2~4時間以上空いた場合、位置情報取得に必要な衛星情報(アルマナックデータ・エフェメリスデータ*⁶)の再取得に時間がかかり測位が遅くなるといった課題を、「GX700NC」はIZatTM機能を活用して測位時間を短縮することができます。








            LTE対応OBDIIテレマティックス端末「GX700NC」






*3 Qualcomm IZat(TM) Gen8C Engine:Qualcomm社製モデムチップセットに内蔵したIZatTMを動作させるソフトウエアモジュールです。
*4 gpsOneXTraサーバー:スタンドアロンで動作するGPS機器では、衛星情報が受信できないシーンにおいて位置情報の計算に必要な情報を通信ネットワーク経由で提供するQualcomm社独自のサーバーです。
*5 アシストデータ:GPS衛星の軌道情報で、アルマナックデータ及びエフェメリスデータと呼ばれるものです。
*6 アルマナックデータ・エフェメリスデータ:
・アルマナックデータ:軌道上におけるすべての衛星に関する軌道情報。
・エフェメリスデータ:各衛星の正確な位置情報と信号を発射した時刻情報で本データを用いて
 自機の緯度経度を計算する基となるデータ。

【会社概要】
会社名 :株式会社ネクス
花巻本社:岩手県花巻市椚ノ目第2地割32番地1
東京本社:東京都港区南青山5-13-3 KDX南青山ビル3F
設立  :2015年4月
代表者 :代表取締役社長 大内 英史
事業内容:各種無線方式を適用した通信機器の開発、販売
     上記にかかわるシステムソリューション提供及び保守サービス
ホームページ:https://www.ncxx.co.jp/

以 上

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