アジア各国のホワイトカラー人材紹介市場の動向 2024年4月~6月

2024/07/17  株式会社 ジェイエイシーリクルートメント 

成長鈍化により前年比では求人減少も成長分野の人材需要は依然旺盛

世界11ヵ国で人材紹介事業を展開する株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント(代表取締役会長兼社長:田崎ひろみ 以下、JAC)は、JACグループ各社の拠点を展開しているアジア各国での、2024年4月~6月のホワイトカラー人材紹介の市場動向をまとめました。

【ジェイ エイ シー リクルートメント アジア各社の求人数増減一覧】

注)アジア各社の求人数については、アジア各社が意図的に講じた戦略(高額帯年収の求人やスペシャリスト層求人に特化するなど)により、増減する場合もあります。
そのため、アジア各社の求人数の増減は、各社の業績を直接反映するものではありません。

全体総括:JAC Recruitment 海外進出支援室 室長 チーフアナリスト 佐原 賢治
アジア各国の経済は、需要が旺盛な北米向け輸出の伸びや対内直接投資の拡大などにより成長を持続しているものの、成長率は2023年から鈍化している国も多く、それに連動するように新規求人数はインドを除いて前年の水準を下回りました。
これらの国では大国の政治・経済動向に影響を受けるため、引き続き国際情勢に注意は必要ですが、脱中国依存に伴うサプライチェーンの再構築のため、特にASEAN諸国では今後も対内直接投資の伸びが経済成長を牽引すると思われます。
日系企業においては、従来の対日系ビジネス中心の経営から、より現地に密着したビジネスへと進化させ、国内投資によって拡大する市場の捕捉を狙う方針をとる傾向がみられ、その動向は求人募集の内容に表れています。優秀な現地人材を獲得する採用競争は一層激しさを増しています。

<各国ヘッドライン>
シンガポール:COMPASS制度の現状におけるシンガポール人求職者と外国人求職者の明暗
 マレーシア:資格よりもスキル重視の採用へ
    タイ:日系自動車メーカー2社生産中止を決定。ローン審査厳格化が消費活動にブレーキ
インドネシア:政権交代前に先進国からの投資誘致を加速させる方向へ
  ベトナム:経済状況が回復。下期にかけてのさらなる経済成長が期待される
    韓国:2024年経済成長率展望上方修正。生成AI +半導体への投資が加速
   インド:売り手市場により採用活動が長期化傾向に
    日本:成長分野で即戦力人材の採用意欲が旺盛、賃金上昇により人材流動化が加速


プレスリリース(日本語)は以下リンクをご参照ください。
https://corp.jac-recruitment.jp/press/info/240717.pdf

【株式会社ジェイ エイ シー リクルートメント】




JAC Recruitment は1975年に英国で設立、日本では株式会社ジェイ エイ シー リクルートメントとして1988年設立。スペシャリストや管理職人材の紹介に特化し、コンサルタント型の人材紹介会社としては、国内最大クラスの東証プライム市場上場企業です。国際ビジネス経験をもつ人材紹介が強みで、日本国内では外資系企業や日系企業の海外事業などのグローバル領域の採用を多数支援しています。
海外では英国、ドイツ、アメリカおよびアジアの世界11ヵ国、34拠点で事業を展開し、人材紹介事業の他、雇用代行サービスやコンサルティング事業も行っています。その他グループ会社として、外資系企業に特化した JAC Internationalや、コンサルティング業界に特化したエグゼクティブサーチ会社のVantagePoint、
グローバル、バイリンガル人材に特化した求人サイトを運営するキャリアクロスを傘下にもつグローバル企業です。
(コーポレートサイト)https://corp.jac-recruitment.jp
(転職サイト)https://www.jac-recruitment.jp



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