ノルウェーでの浮体式洋上風力発電事業に参画

2024/09/18  ENEOSリニューアブル・エナジー 株式会社 

ENEOSリニューアブル・エナジー株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:竹内一弘、以下 「ERE」)は今般、ノルウェーのゴリアットヴィンド(GoliatVIND)浮体式洋上風力発電事業(以下 「本事業」)を行う事業会社の株式の 20%を購入する契約を締結しました。


本事業は設備容量7.5万kW(1.5万kWの風車5基、オドフェルオーシャンウィンド製セミサブ形式のDeepsea Star(TM)の鋼製浮体式基礎)の浮体式洋上風力発電所を、ノルウェー北部のノルウェー海北部とバレンツ海の境界にある沖合、水深約400mの位置に建設し運営する事業です。今後、他の株主であるソースガリレオ、オドフェルオーシャンウィンド、関西電力グループと共同で開発し、2028年の商用運転を目指して開発を進めています。

ノルウェー政府は2030年までにCO2削減目標を1990年比で50-55%に設定しており、その達成には石油・ガス業界で使用する電力を再生可能エネルギーにすることが必須です。また、洋上風力導入についても2040年時点で30GWの導入目標を掲げ、政府補助金の議論も進んでいます。その実現にはポテンシャルの大きい浮体式洋上風力の実現が不可欠で、本プロジェクトはその試金石となります。本プロジェクトは今年初め、浮体式洋上風力発電の実証とコスト削減を目的として、ノルウェーの国営企業ENOVA SFから20億ノルウェークローネ(約260億円)の助成金プログラムに採択されました。EREにとっては初の海外における洋上風力発電事業であり、浮体式洋上風力発電事業としては五島市沖洋上風力発電事業に続くものです。EREは陸上風力・洋上風力発電事業でのノウハウや経験を活用して本事業に貢献していく所存です。

EREは、今年6月に加入した浮体式洋上風力の商用化に向けた技術開発やイノベーション促進を目指すFLOWRAへの加入に加え、ノルウェーでの先進的な取り組みに関わることにより、浮体式洋上風力発電事業をとおして得た知見やノウハウなどを活用し、中期的に日本でも期待される浮体式洋上風力発電事業の本格商用化に向け市場をリードしてまいります。

当社は今後も、洋上風力発電を含む再生可能エネルギーによる発電事業の拡大に取り組み、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

【本事業のサイト】

【本事業の概要】 (現時点での予定であり、今後変更になる可能性があります。)

※所定の水深まで沈めて半潜水状態とした浮体設備に風車を設置する形式。
波の影響を受けにくいため、沖合に設置するのに適する。

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