中古EVバッテリーの「自動劣化診断ライン」を始動

2025/07/29  MIRAI-LABO 株式会社 

24時間の診断時間をわずか5分以内へ短縮。需要増加へ向けて対策を完了

環境に良いことしかやらない会社のMIRAI-LABO株式会社(本社:東京都八王子市、代表取締役社長:平塚 利男、以下:ミライラボ)は、循環型マーケットデザインの株式会社オークネット(本社:東京都港区、代表取締役社長CEO:藤崎 慎一郎、以下:オークネット)と共同で、EV(電動自動車)リチウムイオンバッテリー(以下:EVバッテリー)の性能/劣化診断を行う「自動劣化診断ライン」をミライラボ敷地内に開発・構築し、7月30日に本格稼働いたします。


EVバッテリーモジュールに対応した自動劣化診断ライン


1.短時間で診断が可能な「自動劣化診断ライン」を構築
ミライラボは、2019年にオークネットと業務提携し、中古EVバッテリーの劣化診断技術の開発やリパーパス(再利用)製品関する取り組みを強化しており、2024年には、「短時間かつ高精度なEVバッテリーの性能/劣化診断」が可能な独自のインピーダンス(※1)測定法を確立しました。この度、この測定法を用いて、より多くのEVバッテリーを効率的に診断することを目的に、自動劣化診断ラインを構築いたしました。

自動劣化診断ラインは、従来、1モジュールあたり手動で24時間以上を要していた診断を、5分以内で完了する自動診断装置です。これにより、中古EVバッテリーを搭載したリパーパス製品の生産リードタイムの短縮や、増加している中古EVバッテリーの劣化状態の可視化需要への迅速な対応が可能となり、ミライラボとオークネットが展開するプラットフォーム「Energy Loop Terminal(エナジー・ループ・ターミナル)※2」の利用促進と規模拡大に貢献いたします。


診断が完了すると自動で次のバッテリーモジュールがセットされる


ミライラボは、EVバッテリーのリパーパス製品として、自律型ソーラー街路灯『THE REBORN LIGHT smart』を販売しております。

本製品は、EVバッテリーのリパーパスを通じて、環境負荷の低減、カーボンニュートラルの推進に貢献するだけでなく、レジリエンス(回復力・持続可能性)の強化にもつながる点が評価され、ジャパンレジリエンスアワード2025で最優秀賞を受賞しております。今後急増を見込んでいる全国自治体や企業からの需要に対しても、自動診断ラインを活用することで安定供給していく計画です。


EVバッテリーをリパーパスした自律型ソーラー街路灯THE REBORN LIGHT smart


2.中古EVバッテリーの自動劣化診断ラインの概要
〇 測定対象
・バッテリー種類 : EV(電気自動車)リチウムイオンバッテリー
・検査の形態    : モジュール単位(車両からパックを取り外し、1段階分解した状態)
・対応メーカー/車種 : 日産/リーフ

〇 診断機能
・インピーダンスなどを用いたSOH診断

〇診断キャパシティ
・年間10,000モジュール


※1 インピーダンス:電気回路における概念で、交流回路における電流の流れにくさを示す値のこと。
※2:中古EVバッテリーを活用したリパーパス製品流通プラットフォーム。

ミライラボ会社概要


オークネット会社概要


■本件に関するお問い合わせ
MIRAI-LABO株式会社
常務取締役 営業戦略部長  平塚 雷太
TEL:042-673-7113
お問い合わせフォーム:https://mirai-lab.com/contact/form

■本件に関する報道関係者様からのお問い合わせ  
MIRAI-LABO株式会社
常務取締役 営業戦略部長  平塚 雷太
TEL:042-673-7113
お問い合わせフォーム:https://mirai-lab.com/contact/form





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