機械業界

製造業を中心に各種産業の発展を下支えする重要な産業であるが、経済規模・労働力規模は小さく全体の2-3%程度である

　機械業界は、製造業の各業種の中でも中心的な位置づけであり、各業界の自動化・生産性向上に貢献する基幹産業である。全産業の中で占める規模は小さいながらも、広範な業界の発展を下支えしてきた。製造方式として労働集約的な組立・多品種少量生産が多い一方で、資本集約的な面もある業界であり、経済規模は全体の3.1%、労働力規模は全体の2.2%を占める。

機械業界は顧客業界に直接機械を納入する機械製造業と、機械製造業に工作機械や機械部品を供給する製造用機器製造業、機械部品製造業が存在する業界構造

機械業界への参入企業は産業向け機器を中心とした重機・重電系企業の地位が高い中で、専門色の強い中堅中小企業が技術力を背景に地位を築いている

世界景気に連動するマーケット。2008年の世界金融危機は業界に大きな影響を与えたが、以降は景気の回復にともない徐々に回復

2017年以降の機械製造業の生産額は堅調に推移。今後はグローバル市場でマーケット拡大要因が多く、参入企業の海外戦略に要注目