調味料類は消費者の嗜好が多様なことを背景に多種のカテゴリに分かれる
調味料類に関しては、商品カテゴリが幅広く分かれていることに特徴がある。基礎調味料にあたる味噌・醤油・酢などだけでなく、ソースやドレッシングなどの合わせ調味料や香辛料も含むと種類は無数に存在することから商品カテゴリの幅は広い。カテゴリ内でも消費者の嗜好性に合わせる形で味やパッケージに特徴を持たせ差別化をおこなっている。一方で、調味料の定番の味は存在しており、基本的な味は各商品で大きく変わらないことからブランドが重要視される傾向にある。また、ドレッシング類などでは季節ごとに新商品を開発する必要があり、商品開発にコストがかかる点も特徴である。
調味レトルト食品はレトルト技術により長期保存できるようになっている点が特徴
調味レトルト食品については、レトルト技術により常温で長期間保存できる商品を提供していることに特徴がある。鮮度や風味を失わないためのレトルト技術は各社が競って磨き上げている領域である。カレーやシチュー、パスタソースなどのの完成料理品が多い。
冷凍食品は調理の時短ニーズを背景に商品特性も偏っている。冷凍状態を保ったまま流通させる必要がある点が通常の食品との特異点
冷凍食品は、大きく調理加工したものを冷凍した冷凍調理食品、一次加工した水産物や農産物を冷凍した冷凍水産食品、冷凍野菜・果実に分類ができる。冷凍調理食品については、本来の冷凍食品の付加価値である調理時間の短縮という意味で、フライ類や餃子・ハンバーグなど手間のかかる食品の比率が高い。またうどんなどは冷凍した方が食味が増すこともあり、人気カテゴリとなっている。冷凍食品は-18度での保存が必要であることから問屋・卸、物流会社だけでなく、小売販売段階においても冷蔵設備が必要となるため、他の商品とは流通経路が異なってくる。